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2019.04.13
準硬式野球

[準硬式野球]専大に2連敗で勝ち点落とすも「課題は見えた」

平成31年度東都大学準硬式野球春季1部リーグ戦・専大2回戦

4月12日(金) 上柚木公園野球場

●東洋大0ー8専大

(イニングスコア)


専大
東洋大



(東洋大)

岡澤(済2=長野吉田)、瀬下(営4=藤代)、渡辺(社3=横浜隼人)ー西本(ラ3=岩国)


この日2安打の女房役・西本


渡辺は最少失点に抑えた


八回から守備についた大石は好捕に笑顔を見せた



活発だった打線が息をひそめた。平成31年度東都準硬式野球春季1部リーグ戦(以下、春季リーグ戦)専大2回戦は「力の差を感じた」と高橋主将(法3=八戸学院光星)が話す通り、0-8と完封負け。2連敗で勝ち点を献上した。


   この日の先発は岡澤(済2=長野吉田)。前日の試合では9点を奪った専大打線。その打線に対して、先頭打者に出塁を許すも四回まで1失点で切り抜ける。しかし五回に連打を浴び、瀬下(営4=藤代)にマウンドを託す。「打たれるときは打たれるし、エラーもあるかもしれないけど、攻めることだけはやめないでと言っていた」と高橋主将も守備中に声をかけてチームを鼓舞し続ける。しかし点差は開いていく。追加点を許し、七回からは左腕・渡辺(社3=横浜隼人)が登板。5番・武内(専大)から本塁打を浴びるも、「白濱(情3=東洋)に直してもらった」と言う腕の使い方とテンポの良い投球で1失点に抑える。打線は相手投手に苦しめられた。伊藤(ラ3=成立学園)と西本(ラ3=岩国)がマルチ安打の活躍を見せるも得点につなげることができず、無得点での敗戦となった。


   「関東選手権のときと違うのは、“1試合を勝つ”という姿勢や気持ち」と松井友学生監督(社3=前橋南)が話すように、第61回関東地区大学準硬式野球選手権大会(以下、関東選手権)と比べるとチームの勝ちへの意識が薄まっていた。次戦は関東選手権準決勝で、13-5で勝利している中大。この開幕カードで見つけた課題を克服して次につなげていけるかが春季リーグ戦優勝への鍵となる。関東選手権での勝負強さを取り戻し、西本が話す通り「一戦必勝」で白星を積み重ねていきたいところだ。


◼コメント


・松井友学生監督(社3=前橋南)

選手にはさっきミーティングで言ったが、チームとして戦えてなかったのが一番かなあっていう。野手はタイトルとかあるのでそっちばっかりにベクトルが傾いてしまっている気がしてならないので。関東選手権のときとの違うのは、本当に1試合勝つっていう姿勢とか気持ち。それが少し欠けているような気がする。勝てるときと今回みたいに連敗するときの違いってそこだと思うのでもう一回チームとしてやろうよって。ピッチャーはピッチャー、野手は野手って感じにもなっているので助け合いしないとチームとして勝てないのでそこはもう一回敦也(高橋)中心にやってくれれば。関東選手権準優勝できるチームだし、こんなもんじゃないと思う。(投手陣は)昨日9失点、続いて今日も8失点で。岡澤にかんしては粘りきれないのかなって。今日も悪くなかったけれど、試合の中で修正が効かないと厳しいかなって思う。瀬下さんに関しては中継ぎで専修は竹内も投げないので回ってくださいという話はしてあったので。瀬下さんは頭使って考えるピッチャーなので1打席目、2打席目、3打席目って伏線張りながらトータルで抑えていくピッチャーなので先発の方がいいのかなっていう気はしている。中央では先発でいきますかなんて話もしているので。のぶ(渡辺)はテンポがいいので、1本ホームラン打たれたとしても1失点で抑えてくれるので、そこはいけるなっていう収穫だった。うちのサウスポーなのでこれからのリーグ戦も頼りにしていきたい。(打順の変更は)敦也が関東選手権から調子が出ないってことで。でもたくさん打席に立たせて何かつかんでくれればなという感じ。敦也のいいところって粘ってフォアボール取れたりとか、打席食らいつくところだと思う。最近はヒット欲しいと思うけど、キャプテンなので打席の中でチームでこういう風にやっていこうというのを表現してくれたらうれしい。1人におんぶに抱っこってならずに1人が打てないときに誰かがカバーするっていうのがいい。いつか打ってくれるんじゃないかな。やるときはやってくれるんで。(中大戦に向けて)関東選手権では勝っているけれど、リーグ戦と関東選手権は違うので。中大はいいピッチャーいるので、チームでこのピッチャーを打ち崩していく、チームで失点を防ぐっていう姿勢がでたら絶対勝てると思うので、その姿勢を忘れずに。あとは持ち前の元気と明るさで勢いをつくってどんどん攻めていければと思う。


・高橋主将(法3=八戸学院光星)

完敗してしまった。力の差を感じた。敗因は全部自分のせいだと思う。結果もそうだけど自分の姿勢が悪かったのでチームが悪い方向にいってしまったと思う。みんなはいつも頑張ってくれている。こういう結果にしてしまったのは自分の責任。(チームの雰囲気はは)今日はいろんな人が出て、少しだけど経験できたと思う。出てる人が変わった時にベンチにいる人みたいに声を出せるように。試合に出終わったから終わりじゃなくて、交代しても、試合が終わるまでみんなでやれたらいい。(守備のときよく声を出していたが)打たれるときは打たれるし、エラーとかあるかもしれないけど、攻めだけはやめないでって言っていた。(中大戦にむけて)終わったことはしょうがないので自分の意識から変えて、みんなに敦也変わったなって思ってもらえるように自分から率先して動いていきたい。


・西本(ラ3=岩国)

今のピッチャー陣は経験がそんなに無くて自分は去年からキャッチャーをやらせてもらっているので、そこで打たれたら自分のせいだと思っている。結果こうやって打たれて負けているので僕がもうちょっと引っ張らなきゃいけないと思う。(チームの雰囲気は)悪くないと思うが、ちょっと空回りしてるんですかね。そんな感じがします。(今日2安打だが)昨日は4打席立って打てなくて。特に変えたことは無いが、打たなきゃ打たなきゃって思っていたのを、自分のスイングをしようと思うようにした。それで打ちとられたら仕方ないぐらいの気持ちで向かっていた。(渡辺投手が1失点に抑えたが)結果1失点とか最少失点で押さえてるが、僕としてはもっとレベルアップしてほしいなと思っている。自分でも分かってると思うし、練習からもっとキャッチャー陣がピッチャー陣に要求したりとかそういうのをしていかないとなと思う。でも課題がそうやって見えたのが良かった。(次戦に向けて)関東選手権では勝つことができたが、力はあるチームなのでまた全員で一つずつやるだけ。目の前の一戦必勝で良い雰囲気をつくって頑張っていきたい。


・渡辺(社3=横浜隼人)

(投球を振り返って)久しぶりにリーグ戦で投げて、白濱に色々教えてもらったので白濱に感謝している。腕の使い方とかを直してもらった。肩を痛めてけがをしていたけど、白濱コーチに教えてもらったら投げれるようになった。(途中まで試合を見ていて)先発ピッチャーは大変だろうけど頑張ってほしいと思う。(打線を見ていて)すごく振れていた。紙一重だったと思う。(次戦に向けて)投げる可能性は少ないけど準備は怠らずに頑張っていきたい。白濱に期待。


TEXT=川口朋珠   PHOTO=川口朋珠、伊藤なぎさ