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2019.05.02
硬式野球

[硬式野球]「良い日ばかりではない」。今季ワースト、11被安打9失点

東都大学野球春季1部リーグ戦・駒大2回戦

5月2日(火) 神宮球場

●東洋大4-9駒大


(イニングスコア)

2回戦
東洋大
駒大×


(東洋大)

●渡邊(2敗)、神田、野木、山下雅、松澤、金光-佐藤都


本塁打:山田(七回、第2号)

三塁打:松本(三回)

二塁打::佐藤都(二、四、六回)、山田(五回)



・打撃成績

打順守備名前
(右)山田(総4=桐生第一)
(三)津田(総4=浦和学院)

諏訪(総3=浦和学院)

斎藤(法3=東洋大牛久)

廣岡(総1=拓大江陵)
(遊)小川(法3=霞ヶ浦)
(捕)佐藤都(法4=聖光学院)
(指)山崎基(営3=愛工大名電)
(左)小峰(営4=帝京)
(一)
酒巻(営3=成田)

小林直(法3=八戸学院光星)

芦名(総2=木更津総合)
(二)木村(総2=霞ヶ浦)
(中)松本(営1=龍谷大平安)


34


・投手成績


球数四死球三振
渡邊(総1=報徳学園)38
神田(営3=大商大堺)43
野木(営4=九州国際大付)23
山下雅(営4=東邦)47
松澤(営1=帝京)2/316
金光(総1=東福岡)1/318


渡邊の次戦に期待したい

二回から粘投を見せた神田

金光は神宮初登板に

雨が降っていたが途中から晴れ渡った空模様で行われた、駒大2回戦。序盤から継投策を講じるも実らず。七回に山田(総4=桐生第一)の本塁打が出るも、4対9で敗北。令和最初の勝ち点をあげることはできなかった。

「気持ち的に自分から向かっていく投球ができず逃げてしまった」と悔しそうに振り返るのは先発を任された渡邊(総1=報徳学園)。強気に相手打線を2死を簡単に奪った内容を「勝ちがないので、勝ちにこだわって行こうと思ってマウンドに上がった」と振り返る。簡単に立ち上がりを抑えたと思われたが、3番・山ノ井(駒大)に左中間への二塁打を浴びる。その後も相手打線につかまり被安打3本で4失点。わずか1イニングでマウンドを降りた。渡邊は「村上さんに任せっきりで2戦、3戦と連戦になっている。自分がもっと助けないといけない立場なのに申し訳ない」と悔しそうに語り、「やっぱり悔しい。人一倍練習をしていい結果を残せるように頑張りたい」と決意。曇った表情のまま球場を後にした。その後、四回にも神田(営3=大商大堺)・野木(営4=九州国際大付)がつかまり4失点を喫する。

八回は松澤(営1=帝京)・金光(総1=東福岡)の1年生リレーに。松澤は2死を奪うも牽制球がランナーを進塁させるなど、本来の投球を披露できずにマウンドを渡す。金光は自身でも「神宮初マウンドは全然ダメという感想」と振り返るように制球に苦しむ。しかし、最後はきっちりゴロに打ち取り、神宮デビューを果たした。

「良い日ばかりではない」(杉本監督)。昨日の完封勝利から一転、今日の試合では悔しい結果となった東洋大。この悔しさをバネにどう対策を練るか。今後の投手陣に期待がかかる。

■コメント

・杉本監督
初回は狙われすぎ。もうちょっと考えないと。インコースを使っていかないと。先日の国学大戦で村上が打たれた時と同じ。研究されるのでそこをどうするか。どうやって散らしていくか。直線的に行きすぎたかな。1年生が四球で崩れたわけではないので。マウンドに行った時は、打ち合いになるからここで我慢しろと話をした。変化球ばかり狙われていた。そこをどうバッテリーで考えてやるかだと思う。渡邊の先発は迷ってない。昨日もピッチングの調子がよかったので。高めに抜けてたのは今後どうにかしないといけない。第二先発として育ってほしい。まだしんどいという感じもしなくないが。四球で崩れたわけではないので仕方ない。それだけ狙い球を絞ってきた駒大がよかった。駒大の先発も1年生。初回1失点ならどうにかなった。小峰のところで一本出てれば全然違った。狙い球を打ち損じていた。今日はついてなかったと考えれば良い。良い日ばかりではない。佐藤都の調子が良くなってきたので、打線の組み替えを考えたい。津田の調子が悪いので。小峰が昨日は活躍してくれたけど、今日は力が入ってしまっていた。そこのところかなと感じる。自分たちのしたいことを駒大にやられてしまった。四回の4点は僕の責任。神田に3イニングという欲が出てしまった。野木は勝ちゲームの中継ぎ。かわいそうなことをした。明日も頑張ります。

・佐藤都主将(法4=聖光学院)
バッティングを変えて、徐々にあがってきている。あとはチームが勝つだけ。今日もあのチャンスで一本出せなかった。フォームは脚をあげずにそのまま打ちにいくように変えた。すり足で打つようにしてからタイミングがとりやすくなった。(レガースを変えたが)今日見にきてくれた友達にもらったバッティンググローブをつけていたので、その色に合わせました。(73安打目)意識していない(笑)。チームに貢献することを考えるだけ。(渡邊投手は)ちょっと抜ける球もあったが、でも自分の配球だったと思うのでそこをもう一回整理してやっていきたい。(金光投手は)初登板で緊張もありながら、それでもこれけら投げなきゃいけない場面がくると思うので良い経験になったんじゃないかなと思う。次は負けられない戦い。優勝するために勝ち点を落とさずやっていきたい。

・野木(営4=九州国際大付)
調子は悪くなかった。打たれた球はスライダー。ランナーがたまった場面での起用は頭にあった。追い込んでからボールが続いてしまって、気持ち的に負けた部分がある。でもランナーが全部かえったことで、これ以上は取られないという気持ちに切り替えることができた。2回連続ピンチの場面で登板したが結果を残せていない。どんな場面でも抑えられるようにしたいと思う。

・山下雅(営4=東邦)
カットボールが甘く入ってしまった。カットボールが生命線。勝ちパターンで投げたい気持ちはあるけれど、自分より良いピッチャーがたくさんいるので。金光は初登板だったけど頑張っていたと思う。

・小川(法3=霞ヶ浦)
全然打ててなかったから、自分の中でもいいイメージは作れていなかった。調子はそんなに悪かったわけではない。ただ打ち損じることが多くて。打った球はまっすぐ。久しぶりにヒットが出てよかった。新しい年号になったし、平成よりも結果を残したい。

・小林直(法3=八戸学院光星)
相手ピッチャーが高校時代の後輩。意識せずに打とうと思っていた。打てて良かった。次もどんな場面で出番がくるかわからないが、自分の役割を果たしたい。

・金光(総1=東福岡)
神宮初マウンドは全然ダメという感想。ブルペンではめちゃくちゃ良くて。でもいざマウンドに上がると自分でもよく分からなくなって思ったところに投げられなかった。落ち着いてからはなんとか抑えられてよかった。何より、神宮のマウンドを経験できた。次に向けてしっかり調整して、初球からストライクを取れるようにしたい。

・渡邊(総1=報徳学園)
(今日の試合を振り返って)勝ちがないので、勝ちにこだわって行こうと思ってマウンドに上がったが内容は悪かった。調子は普通で最初いい感じできていたが、気持ち的に自分から向かっていく投球ができず逃げてしまった。村上さんに任せっきりで2戦、3戦と連戦になっている。自分がもっと助けないといけない立場なのに申し訳ない。(反省点は)同じテンポで投げてしまったこと。あと、高く抜けた球を投げてしまった。(次回に向けて)やっぱり悔しい。人一倍練習をしていい結果を残せるように頑張りたい。


TEXT=加藤勇大  PHOTO=川口朋珠、齋藤洋