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2019.05.03
サッカー

[男子サッカー]リーグ戦初ゴールを挙げ先制するも、駒大に逆転負け

第93回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)第4節

5月2日(木) 埼玉スタジアム2002第2グラウンド

東洋大1-2駒大


<出場メンバー>


▽GK

松本健太(国4=柏U-18)


▽DF

市原亮太(国3=横浜創英)

土田直輝(国3=大宮Y)

野崎玲央(国4=大宮Y)

朝妻佑斗(国4=大宮Y)


▽MF

松崎快(国4=大宮Y)

坪川潤之(国4=矢板中央)→80分 小澤裕太(国3=千葉U-18)

高柳郁弥(国1=大宮Y)

梅津凌岳(国2=京都橘)→69分 井上怜(国1=市立船橋)


▽FW
荒川勇気(国4=旭川実業)→69分 松田佳大(国1=京都橘)

小林拓夢(国4=帝京長岡)



小林拓夢の決めた先制点でチームを活気づけた


幾度ものアシストでゴールに貢献した松崎


1年生の井上も積極的にゴールを目指す活躍を見せた



 開幕戦からここまで連敗が続く東洋大。流れを断ち切ろうと臨んだ今節でリーグ戦初ゴールを挙げたものの、1-2で駒大に失意の敗北を喫した。


 序盤から立て続けにゴールを狙われ、前半は駒大ペースで試合が進む。幾度も自陣に攻められるが、東洋大も虎視眈々とゴールチャンスを伺う。そんな中迎えた30分、ついに待望の瞬間が訪れる。松崎が絶好のタイミングでスルーパスを通すと、すばやく反応した小林拓夢が合わせる形でシュート。GKとの1対1を制し、悲願のリーグ戦初ゴールを決めた。先制した勢いそのままに東洋大ペースに持っていきたいところだったが、ここで駒大の反撃にあう。得点からわずか5分後、1対1を確実に決められ失意の失点。追加点を探りチャンスを狙っていくが、決定機をつかむことができず同点のままに前半を終える。

 後半で取り返したい東洋大だったが、相手の徹底したマークを振り切れずに苦しい展開が続く。63分には混戦の中でのクリアミスからオウンゴールとされ、相手の逆転を許してしまう。67分には坪川からのパスが荒川につながり、シュートを決めるが惜しくも止められ得点には至らず。続く77分、井上が勢いよく駆け上がりゴールを目指すも、相手の徹底したマークに阻まれ思うような攻撃ができない。その後もギリギリまでシュートを狙っていくが、決めきれないままに試合終了のホイッスルが鳴り響く。1-2の敗北、そして4連敗という結果を前に、選手たちは一様に浮かない顔だった。

 試合後、小林拓夢は「結果につなげられなかったのはすごく残念」と悔しさをにじませる。古川監督も「開幕から我慢強くやっていたところから失点してしまったのは残念」と今試合の連続失点の重さを振り返った。確かに「史上最高」を目指す東洋大にとってはここまで痛い敗北だった。しかし、敗北を経験し課題を模索することで、試合を重ねるごとに着実にチームとしての成長を続けている。目標とする「史上最高」へ辿り着くためにも、まずは初勝利に向かって前を見据え歩を進める。


◼コメント

・古川監督

結果がなかなか出ていないところで流れを変えるゲームにしたいという話で、その中で得点は生み出せてないという所と、守備に関しては1試合1失点平均であればリーグの中でも1位2位の成績になるだろうという話で守備のところはみんなしっかり全体でやってくれているのでそれは継続しつつ、こういうところでしっかり点を生み出すための背後への抜き出しとかもそうだが、最後のアタッキングサードのところでしっかり仕掛けたりとかもう少しシュートを打ったところのこぼれ球を狙うとか確率を上げていこうという話で臨んだ。(収穫と課題は)得点を生み出せたというところはまず今までの試合でなかなか得点を挙げることができなかったので、そこは次の試合に繋がっていけたらと思う。先制点を挙げた中で5分集中してという話はベンチからも話していたが、5分ほどでそこまで危ないシーンがなかった中でワンチャンスを作られて入れられてしまったなという風に思うし、昨年までの東洋だと先に点を取った試合のところでしっかりそれを断ち切れるとか最低限勝ち点に結びつけられるところがひとつ我々の戦い方だったが、あっさり1点目も2点目のところも失点してしまったなというのはせっかく開幕から我慢強くやっていたところから失点してしまったのは残念。(小林拓夢選手について)去年もなかなか1つ目が出なくて、1つ目取ったところに量産体制に入ってという形になれたので、これが彼にとってのいいゴールというか勝ちに繋がるような連続できる形になってほしいと思うし、彼の1つの形としてはいいタイミングで背後に抜け出してそれを1対1を流し込むという形が彼の1つの形だと思うが、今日の得点シーンはいい動きだしとそこにボールが来てという感じで。やっぱり彼が得点を挙げるということがこのチームの勝利の確率を上げてくれることだと思うので、1つ出たのでまた連続で次の試合以降のところで得点を挙げれるようにしてほしい。(出場した1年生について)この連戦の中でけが人がちょっとでてきたりだとかという中で、調子がいい選手とかだったり相手の特徴も考えながら、どういう選手を交代カードに持っていくことによって試合展開によって有効になるかなという感じもあったりした中で、その中に1年生が入ってきたという感じになっている。基本的には学年で決めているとかそういうことは決してないが、1年生もちょっとずつ力をつけてきているし、その中で試合に出ることがゴールではないので、その中で出て活躍して、さらに自分の価値を高めて次回の出場時間を伸ばしていくような活躍をやってもらえるとチームが活性化していくと思う。また3日で次節を迎えることになるので1番はみんなショックを受けている部分もあると思うし、しっかりメンタル的な切り替えとリカバリーが重要になってくると思うので、次に向けて切り替えてやるしかない。継続してやる部分というところと、また映像を見返して修正する部分をやり直して、結果は出ていないがその中で1試合ごとにチームが成長していったりとか個人が成長していくというのが、1年終わった時に自分たちが残留したりだとか、今年の目標としている「史上最高」という部分につながっていくことになると思う。どの試合も1点差で落としていて、紙一重な部分をこっちに持ってこれずに相手の方に持っていかれているところがあるので、落ち込みせずに顔上げて継続してやっていくしかない。(次節へ向けて)どの試合であっても簡単なゲームはないと思うし、昇格組ではあるが中央大さんしかり立正大さんしかりいいスタートを切っているので、こちらが今の順位通り挑戦者として一試合一試合しっかり勝ち点を拾っていくような戦い方をしていって、勝ち点と順位を一つずつ上げていければと思う。


・小林拓夢(国4=帝京長岡)

ここ3試合点が取れていないところで、まず自分がどう点を取ろうかっていうのはずっと考えていた。先制点を取れたっていうのはチームにとってすごく大きな一歩だと思うが、結果につなげられなかったのがすごく残念。(個人では天皇杯ぶりの得点だが)自分が点を取ればチームになにかしらいい影響を与えられるのではないかというのは常日頃考えているので、1試合1点ではなくて2点3点取れるようにしていきたい。(シュートシーン)松崎がどんなプレーをするかというのはもう分かっていたので、うまくファーに逃げられていいボールが来たのであとは押し込むだけだった。(今後に向けて)勝ち点を取れていないというのは本当に苦しいが、またみんなで練習して、まずは勝ち点を取れるように後半の戦い方も改善していきたい。


・松崎(国4=大宮Y)
(今日の試合を振り返って)最悪勝ち点1は取らなきゃいけなかったと思っている。前半先制して流れもある中で、不用意とまではいかないと思うが少し軽いプレーから追いつかれてしまった。前半1ー0で折り返せればよかったが、そこがひとつ試合の潮目だったかなと思う。(ゴールシーンについて)駒大のラインが高いというのはわかっていたので、そこの背後をいつ使うかということで探っていた。あのタイミングで動きだしてくれたので、そこは合わせるだけでした。(改善点)勝っている時のゲーム運びとか、ひっくり返された時のメンタルの持ちようとか切りがない。だが3日後すぐに試合があるので、全員でまたやっていければいいと思う。(次節に向けて)勝たないとそろそろきつくなってくる。ひとつゴールを取れたのは良かったと思うが、勝たなきゃ意味がないので次節は勝つべきだと思う。


・井上(国1=市立船橋)

(今日の試合を振り返って)途中から出場したが得点という部分で全然チームに貢献出来なくて現状の自分の力を知れたからこれからに活かしていきたい。(大学初試合となったことについて)試合の状況もあったがあまり考えずにプレーすることができた。(高校との違い)判断を少しでも間違えるとつぶされてしまうのでそこは高校よりもプレッシャーとかのレベルは高いと思った。(次節にむけて)まずは出場できるチャンスを練習で掴む努力をすることともし出れたら得点という形でチームに貢献出来るようにしたい。



[次戦試合予定]

第93回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)第5節

5月6日(月) vs中大    柏の葉公園総合競技場にて 11:30キックオフ


TEXT=牧田のどか    PHOTO=酒井菜摘、渡部穂乃花、廣瀬璃子