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2019.05.03
硬式野球

[硬式野球]本日は晴天なり!天晴れ村上熱投で4勝目

東都大学野球春季1部リーグ戦・駒大3回戦

5月3日(金) 神宮球場

○東洋大3-1駒大

3回戦
駒大
東洋大


(東洋大)

○村上(4勝)、河北-佐藤都


本塁打:山崎基(四回)

二塁打:松本(一回)、木村(二回)

・打撃成績

打順守備名前
(中)
松本(営1=龍谷大平安)
(左)小峰(営4=帝京)

飯塚(営4=藤代)
(右)山田(営4=桐生第一)
(捕)佐藤都(法4=聖光学院)
(指)山崎基(営3=愛工大名電)
(遊)小川(法3=霞ヶ浦)
(二)小林直(法3=八戸学院光星)
(三)木村(総2=霞ヶ浦)
(一)山本(法3=作新学院)


26


名前球数四死球三振
村上(総3=智弁学園)123
河北(営1=浦和学院24


エース村上

4出塁を果たした松本

河北が試合を締めた

1勝1敗で迎えた駒大3回戦は、エース村上(総3=智弁学園)が8回を1失点で抑える熱投を見せる。打線は山崎基(営3=愛工大名電)の公式戦初本塁打などで3点を挙げ勝ち点を奪取。優勝に大きく近づいた。


   この日の一番の山場は七回に訪れた。ここまで、6イニングを被安打3本と駒大打線に三塁を踏ませない投球を続けたエース。しかし、3点リードの七回表に中一日の疲れが出たのか、先頭の平野(駒大)に三塁打を許しこの日初めて無死で走者を背負う。続く菅(駒大)に二塁打を浴び30イニングぶりに失点。その後は「これ以上は駄目だと思ったので、ギアを入れ直しました」の言葉通り、連続三振を奪いガッツポーズ。仲間が待つベンチへと戻った。


   「今日は気持ちで投げた」。このカード2度目の先発に「五回ぐらいでしんどかった。身体も重かった」と振り返った。その影響からか、二回には二つの四球でランナーを背負う。だが、ここはスライダーで併殺を奪い切り抜けた。これには「あそこを抑えたことで勝てたと思う」と満足げ。その後は内角のスライダーでカウントを整え、快投を見せる。最後は、佐藤都(法4=聖光学院)が「あの場面で抑えるのが彼の仕事」と信頼を置く、河北(営1=浦和学院)が締めゲームセット。3つ目の勝ち点を手に入れた。


   青空の下、行われた一戦。いつもマウンド上で晴れやかな表情を見せる村上だが、ここまでの登板試合での降雨確率は100%。これには敵ながら駒大応援団から苦笑いされるほど。本人も「良かったです」と満面の笑みでバスに乗り込んだ。


     豪華投手陣が抜け、「自分がやるんだ」と決意を固めてから約半年。その思いが実を結びリーグ戦半分で早くも4勝目を挙げた。防御率は0.66と圧倒的な投球を続ける右腕は、令和初優勝に向け「これからも負けられない」と語る。我らの進む先は明るく、快晴に違いない。


■コメント

・杉本監督

チャンスで打てないけど、とりあえず勝ててよかった。本当に村上様ですね。今日は今まで4番として使ってた酒巻をメンバーから外したんですけど、代わりに入ったやつがそれ以上に打てない。練習の時からガチガチに緊張してましたからね。まぁ、代わりに他の選手が出せるというのは良い競争にはなりますし、緊張感を持って臨めるのでいいことです。今日の村上は七回で一杯一杯だったみたいなんですけど、なんとか八回も頼むと言って送り出しました。佐藤都も七回終わりにここまでですって言ってたんですけどね。なので、八回は良くやってくれました。河北もさすがですよね。度胸があるとはいえ、ああいう展開になって気持ち的にも押されそうになると思うんですけど、最後はしっかり抑えてる。気持ちで押し返せてますから。リーグ戦中盤から後半にかけての勝ち点は今までの登板とは価値が違うと分かってるからこそのプレッシャーで今日は少し乱れた形ですね。ここからの課題は打つこと。僕は捕手だったので守り勝つ楽しさを知ってますけど、監督としてはやっぱり野球は点取りのゲームなので打ち勝ってこそというところがあります。


・佐藤都主将(法4=聖光学院)

村上は、中盤以降ちょっと浮いていたが、要所でしっかり変化球をコーナーに投げてそれが打ちとれた要因だと思う。七回に三塁打を打たれ、無失点に抑えてまたランナーを出すよりも1点オーライでしっかり次のバッターに進んだほうが良いという話を監督さんからされた。(河北投手)あいつが投げる場面もなかなか良い場面ではないので緊張もあると思うが、ああいうところで投げるのが抑えの仕事。臆することなく投げてほしいと思う。(一本打ったが)まっすぐを打った。あのピッチャーから昨日も打てたのでもう一度ちゃんと打とうと思っていた。左に入っていたが良い感じにセンター方向に弾き返せた。ここまできたら優勝しかない。立正に勝って優勝に向かっていきたい。


・村上(営3=智弁学園)

5回ぐらいでしんどかった。身体も重たかったけどそんなこと言ってられない。自分の中では打たせて取ろうと思ったが思うようにコントロールできずリズムが悪かった。2回はスライダーで狙って併殺を取れたのでよかった。あそこが今日のポイント。その前にバントをされないように、インコース高めを攻めた。今日は気持ちで投げた。なるべく0で抑えたいが、ピンチで点差があったので1点オッケーと切り替えた。完封よりも勝ちたいという気持ちがある。八回は最後なのでめいいっぱい投げてという感じ。今日を落としてしまうときついので勝ててよかった。(七回にこの日最速)1点取られてもう1点取られると厳しくなると思ったのでギアを上げた。フォークは自分でもどう落ちるかわからない。インコースのスライダーでうまくカウントを取れた。都志也さんと話して決めた。アウトコースを狙って踏み込んできてたのでインコースを使った。(優勝に向けて)負けられない戦いが続く。今日勝った意味が次を落とすとなくなる。連勝で勝ち点を取りたい。途中からストレートで押した。変化球を狙ってきていたので。(久々の晴れのマウンド)晴れてよかったです。


・木村(営2=霞ヶ浦)

打ったのはスライダー。直球を狙ってたんですけど、いい感じに打てましたね。二塁回るくらいで自分的には本塁のタイミングがギリギリだと思ったんで、囮になろうとしたんです。そしたら、結果的にはショートがジャックルしてて。アウトになっちゃいましたね。自分の調子的にはまだ良いとは言えない。マルチが出るようになってやっとかなと思います。サードの守備はもともと高校でサードなので全然苦じゃないです。今日で勝ち点取って、令和のいいスタートが切れた。監督さんからも新たな時代に新たな歴史をという話があったので、これからは自分の結果にもこだわりつつチームの勝利に貢献したいです。


・松本(営1=龍谷大平安)

打ったのは直球。ここまで連戦だけどそこまで疲れは残ってないです。打撃も本調子とまでは言えないけど自分の中で少し掴めてきたなとは思います。今日の朝、打順が言い渡されて1番なのを知った。気持ち的には9番の方がリラックスして入れますけど、やっぱり先頭として打席に入ることはやりがいがあります。ここまで3つ勝ち点を重ねてきて、自力優勝があるので、ここまできたら勝ち点5つ全部とって優勝できるようにしたい。そのために、まずは一回リセットして立正大戦に臨みたいと思います。

TEXT=齋藤洋  PHOTO=須之内海、齋藤洋