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第59回全国大学選抜相撲宇佐大会
5月3日(金・祝)
宇佐総合運動場相撲場
団体戦 準優勝
個人戦
ベスト8 城山(法4=金沢市工)
羽出山(法2=足立新田)
ベスト16 重松(法4=金沢市工)
角(文2=中津東)
大塔(総2=明徳義塾)
先鋒 | 城山 聖羅 | 法4=金沢市工 |
二陣 | 干場 伸介 | 法2=金沢市工 |
中堅 | 羽出山 将 | 法2=足立新田 |
副将 | 深井 拓人 | 法4=金沢市工 |
大将 | 重松 龍大 | 法4=金沢市工 |
選手 | 浅野 凌 | 法4=学法福島 |
選手 | 大塔 昂貴 | 総2=明徳義塾 |
予備登録 | 角 暦輝 | 文2=中津東 |
(優秀8団体決勝トーナメント決勝戦)
東洋大学 | 1対4 | 日体大 |
○城山 | 寄り倒し | ダライバートル |
●干場 | 上手投げ | 中村 |
●羽出山 | 突き落とし | デルゲルバヤル |
●深井 | 押し出し | 高橋 |
●重松 | 突き落とし | 石崎 |
先鋒で出場した主将の城山
準優勝の表彰受ける団体メンバー
地元・大分でベスト16の結果を残した角
晴天の中、昭和の大横綱・双葉山の生誕の地である大分県宇佐市で第59回全国大学選抜相撲宇佐大会が開催された。全国から選抜された12校が頂点を目指す今大会では、東洋大は団体戦では準優勝に輝くも、個人戦では4年ぶりに入賞を逃した。
大会連覇に期待のかかる団体戦。昨年度の団体優勝メンバー7人のうち4人が卒業し、残ったのは主将の城山、深井、重松の新4年3人。そして今年度は干場、羽出山の新2年2人を新たに中心メンバーとして加えて試合に臨んだ。
予選では早大、九情大、日大の3校と対戦。勝ち点2、9得点で予選を4位通過し、決勝トーナメントへと駒を進める。決勝トーナメント1回戦は5ー0で近大に快勝すると、準決勝は予選1位通過の日大を下す番狂わせを起こした拓大。しかし動じることはなく、先鋒・城山と二陣・干場が連勝し、副将戦で深井が上手出し投げを決め、2年連続の決勝進出を決めた。
同日に行われた個人戦の優勝者、第3位入賞者を率いる日体大との決勝は、先鋒の城山が寄り倒しで先勝し優勝への流れを作り出すもニ陣、中堅、副将が続けざまに敗れ悔しい準優勝に終わった。濱野監督は「ニ陣で勝てればこっちに流れが来る。ニ陣と副将が(勝ち星を)取らないと」と試合後に話し、主将の城山も「下級生はまだ試合経験が少ない。決勝戦は他と違ってプレッシャーもかかるので、これから場数を踏んで経験値をあげてもらいたい」と今大会を振り返った。6月の東日本選手権3連覇、そして11月のインカレ4連覇を達成するためには下級生らの活躍が必須であることが今大会を通じて明白となった。
3年連続で入賞者出していた個人戦は、城山と羽出山が準々決勝へ進出するも敗れ、ベスト8止まりとなった。大分県出身者として個人戦のみ出場した角は、保護者の方や地元の声援に後押しされベスト16の成績を残した。
5日には全国から大学・社会人チームの精鋭が集まる選抜九州大会が開催される。ゴールデンウィークで3大会を行うハードスケジュールではあるが、今年度まだ掴むことの出来ていない頂点を目指し、己を奮い立たせ試合に臨んでいく。
■コメント
・濱野監督
(団体・決勝戦は)紙一重な試合だった。ニ陣で勝てればこっちに流れが来るからね。ニ陣と副将が(勝ち星を)取らないと。
・城山主将(法4=金沢市工)
団体は宇佐でも準優勝で、やっぱり悔しい。決勝まで残れれば後は勢い。(去年のレギュラーが抜けて)下級生はまだ試合経験が少ない。決勝戦は他と違ってプレッシャーもかかるので、これから場数を踏んで経験値をあげてもらいたい。今日は悔しいけど良い経験になった。チーム自体の雰囲気は悪くない。キャプテンとして自分が引っ張っていくという自覚はある。上級生3人が全部勝てたら一番いいけど、さすがにそれは厳しいので、インカレ優勝のためには下級生がどれだけ勝てるか。自分たちが抜けた後のことも考えて、活躍しないといけないという自覚をもってもらいたい。
TEXT/PHOTO=永田育美