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2019.05.06
準硬式野球

[準硬式野球]瀬下の力投に応えて井上結サヨナラ打!日大に先勝

東都大学準硬式野球春季1部リーグ戦・日大1回戦

5月5日(日) ダイワハウススタジアム八王子

◯東洋大2×ー1日大(延長10回サヨナラ)

(イニングスコア)


10
日大
東洋大1×


(東洋大)

瀬下(営4=藤代)ー西本(ラ3=岩国)


三塁打:伊藤(八回)

二塁打:西本(十回)



サヨナラ打を放った井上結


本塁で仲間が迎えた


先制の適時打を放った伊藤


瀬下は無四死球1失点の好投で完投した



青学大との3回戦が後日組まれ、迎えた日大との1回戦。スコアボードに0が並ぶ緊張した試合展開の中、先制に成功。その後追いつかれるも延長10回に井上結(ラ2=中央中等教育)のサヨナラ打で先勝した。


   先発の瀬下(営4=藤代)が圧巻の投球を見せた。「出し惜しみせず最初からコーナー突いて投げよう」と攻めの投球で六回までに9奪三振で無失点の好投が続く。しかし東洋大打線も得点圏にランナーを進めることができず、無得点のまま試合は進む。


   ゲームが動いたのは八回。西本(ラ3=岩国)が左中間への安打で出塁すると、ルーキー上原(総1=佐久長聖)の犠打で2死二塁に。ここで打席に入るのは伊藤(ラ3=成立学園)。3球目を中前に弾き返すと激走し、これが先制の適時三塁打に。伊藤の好調の裏には「寺田さん(ラ4=下妻第一)と戸森さん(営4=本庄東)とご飯行ったときにバッティングについて話して、それが今日の結果につながった」と、引退した先輩からのアドバイスがあった。


   この1点を守りたい九回。しかし同点に追いつかれ、試合は延長戦へ。十回、6番打者に安打を許し2死二塁とされ、代打で打席に入るのは昨秋ベストナインの福村(日大)。中前に落とされるも伊藤の本塁への送球で走者を刺し、失点を防いだ。その裏、女房役の西本が「瀬下さんが頑張ってくれていたので」と右前二塁打で好機をつくる。伊藤が申告敬遠され2死一、二塁になり「絶対に決めよう」と井上結が打席に向かう。カウント0-2に追い込まれてからの3球目。打ち返した球は右中間に落ちて西本が生還。サヨナラ勝利となり井上結は拳をあげ、本塁で待つチームメートの輪に笑顔で加わった。


   今リーグ戦でいまだ勝ち点0の東洋大。「目の前の一球に必死になって食らいついていきたい」と話すのは西本。今試合のように一戦必勝の気持ちで戦った先に、勝ち点1が見えそうだ。



◼️コメント

・小田辺監督

厳しい展開だったが、選手もよく粘って勝ってくれたなと、選手たちを褒めてあげたい。(瀬下選手のピッチングは)安心して見てられたし、彼も早い回からけっこうとばしていってくれてて、五回くらいまで三振を9個くらい取っていて、コントロールがいいのでフォアボールを出さないっていいのが素晴らしいなと思う。守備の方でいいリズムをつくって攻撃にいくっていう試合の流れをこちらに引き寄せることができていたので、さすが4年生だなと思う。(バッティングは)相手のピッチャーは前の試合も完封してて、いいピッチャーだとはわかっていたが、少ないチャンスは必ずどこかではくると思ってたので、途中で伊藤が三塁打打ってくれたところで、1-0で勝たないといけないゲームではあったが、その後も追いつかれても諦めないでよくつないでくれたなと思う。最後、結太は目の前で伊藤が敬遠されて燃えていたので、決めてくれるだとうなと期待していた。(明日へ向けて)またいいピッチャーが出てくるので、関東選手権の時も3-0で勝ったが、ヒット3本くらいしか打てずに終わっていたので、そういうピッチャーを攻略してこそ先が見えてくると思うので、いいピッチャーを攻略するということを課題にして、なんとか連勝で勝ち点を取りたい。



・松井友学生監督(社3=前橋南)

緊張しましたね。緊迫した展開で。でも本当に良く瀬下さんが投げてくれたことにつきるかなと思う。ああいう試合になるとどうしても変えられないので今日は瀬下さんでということで、よく粘ってくれたと思う。九回も田部井の判断ミスでちょっと1点入ってしまったが、そのあとも集中切らさず粘ってくれたので良かったなと思う。(先制した八回は)表に相手を3人で抑えてて良い流れだなと思った。陸(西本)がよくあそこできっちり打ってくれた。本当にあそこで打ってくれて良かった。1年生の上原も緊張する場面でバントしっかり決めてくれた。伊藤はいま一番当たってる良いバッターなのであいつが打てなかったらしょうがないなと思っていたが本当によく打ってくれた。こういう試合は先制することが大事だと思うので先制できて良かった。(十回は)その表に向こうも同じようなケースでツーアウト二塁で福村(日大)っていうベストナインとるような良いバッター。うちはずっと攻めようっていう話をしていて簡単にフォアボールは出さずに、攻めていった上でフォアボールだったら仕方ないくらいの感じでやってくれて抑えることができた。それと対照に向こうは敬遠出して。追い込まれてから結太(井上)が打ってくれたし、陸がその前にくらいついて出てくれたのが大きかった。(次戦に向けて)瀬下さんが球数多かったですけど10回よく粘って投げてくれて四死球0でリズム良く投げてくれた。そこが一番大きかったと思う。次は竹内が久々の先発。日大もこの前のリベンジで燃えていると思うが、連勝してなんとか勝ち点をとりたい。竹内に期待したいし、打線も早い段階で援護できるようにしたい。


・髙橋(法3=八戸学院光星)

非常に緊迫した試合だったんですけど勝つことができてよかった。(チームの雰囲気は)最近は負けてしまってたんですけど雰囲気自体は悪くなくて、負けてるから落ち込むとか、勝ってるから盛り上がるとかそういうので一試合一試合過ぎていくのがもったいなと自分は感じてて、目の前の試合を勝つことだけを考えてやっていこうて試合前に決めていた。(バッティングの調子は)悪くはないんですけど、仕留めきれていないのでレベルアップしないと結果は出ないと思っているので、一球で仕留めれるようにもっと集中してやっていきたい。(明日へ向けて)今日の勝ちとかは考えずに、明日の試合は勝つんだっていう気持ちでみんなで一丸となって楽しんで試合をしたい。


・土屋主将(社3=習志野)

瀬下さんがよく投げてくれて、野手もやらなきゃいけない場面とかチャンスを抑えないといけない場面でしっかりと仕事ができた試合だった。(0が続く展開だったが)関東選手権で日大とやったときも劣勢というか難しい場面が続いて、今日も打撃戦というよりかは0点が続く難しい試合になるなというのはある程度予想通りではあった。相手のピッチャーもミスボールというか甘いボールがなかなかなかった。野手は明日からそういう良いピッチャーをどう打ち崩していくか。ピッチャーは瀬下さんみたいになるべく0で抑えていけるようにして勝ち点をとりたい。(井上結選手がサヨナラ打)本人としても目の前で申告敬遠されて悔しい気持ちもあったと思うのでそこで一打出たというのは本人にとっても良かったと思うしチームにとっても試合明日の試合に向けて勢いづけられる一打だったと思う。(次戦に向けて)リーグ戦でまだ1点も勝ち点をとれていないので絶対に勝ち点をとる。今日みたいな0点の試合になるかと思うのでそういうところで野手が一本打てるようにやっていきたい。


・瀬下(営4=藤代)

自分も今日は相手ピッチャーも良かったのでロースコアの展開になると思ったので最初から結構力入れて投げて、出し惜しみせず最初からコーナー突いて投げようかなと思った結果がこういう結果になったと思う。(四死球0だが)もともと自分はフォアボールが少なくてどんどんストライクをとっていくピッチャーだと思っている。日大のバッターが振ってくる作戦できたのでそれがちょうど自分の読みと合ってフォアボール無しでいけたのかなと思う。(打線を見ていて)本当は八回とって九回に抑えてって感じが良かったが、序盤から相手ピッチャーも本当に良い球を投げてましたし打線もとれないのはしょうがないなと思う。打線に言いたいことは明日はもうちょっと打ってあげてほしいってことですかね(笑)。(次に向けて)ある程度自分の中の感覚も戻ってきた。次の試合も機会があったらしっかりチームに貢献したいなと思う。


・伊藤(ラ3=成立学園)

0が続いていて、瀬下さんがめちゃくちゃ良いピッチングをしてくれていて踏ん張ってくれていたので絶対打ってランナーを返そうと思って打席に入って、打てたので良かった。(瀬下選手の投球を見ていて)センターから見ていて、すごい良かった。気持ち良いナイスピッチングだった。(打撃の調子は)最近、先輩の寺田さんと戸森さんとごはん行ってバッティングについて話して、それが今日の結果につながったと思う。(次戦に向けて)2タテする、というよりは目の前の試合を絶対勝つという気持ちで頑張りたい。


・西本(ラ3=岩国)

瀬下さんが頑張ってくれていたので、守備としてもしっかりと0点に抑えて粘るっていうのと、バッターではなんとかチャンスをつくって点を早く取って楽にしてあげたいと思っていて、なかなか上手くいかなかったんですけど、守備でしっかり粘ることができたのでそこはよかったかなって思う。(バッティングの調子は)あまりいい感じではないんですけど、松井監督とかが初球から思い切っていっていいって言ってくれてるので、そこで思い切ってやっているのでヒットが打てているのだと思う。(明日へ向けて)今日と同じく集中力を最後まで切らさずに、目の前の一球に必死になって食らいついていきたい。


・井上結(ラ2=中央中等教育)

瀬下さんがベストピッチングしてくれてて、そんな中打線援護できなくて、苦しい展開だったんですけど、ピッチャー頑張ってくれたので勝ててほっとしている。(サヨナラ安打は)それまでの打席で一回も打ててなくて、最後も申告敬遠で自分に回ってきて、それも申告敬遠されるだろうなってしっかり準備できていたので、焦らず打席に立てたし、流れもきてたので絶対に決めようと思って打席に立った。(明日へ向けて)今日いい形で勝てたので、この勢いでしっかり明日も勝てるように頑張りたい。



TEXT=川口朋珠   PHOTO=川口朋珠、両角あずさ