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第51回関東女子学生剣道選手権大会
5月18日(土)東京武道館
5回戦敗退
住友 →全日本出場決定戦へ ※ベスト32
内村 →全日本出場決定戦へ ※ベスト32
4回戦敗退
山中
3回戦敗退
永井
磯
2回戦敗退
櫛渕
1回戦敗退
江頭
横井
加藤
秋和
石井
全日本出場決定戦
1回戦
住友●
内村●
2回戦
住友◯ ※全日本大会進出
内村●
「これで最後」という強い気持ちで挑んだ住友
4年生の実力を見せた。東京武道館で行われた第51回関東女子学生剣道選手権大会で、昨年に続き住友(ラ4=磐田西)が第53回全日本女子学生剣道選手権大会(以下、全日本)進出を決めた。
5回戦で互角に戦うものの、惜しくも敗退となった住友は全日本大会出場決定戦(以下、敗者復活戦)へと駒を進めた。この敗者復活戦は2試合行われ、一度でも勝ちを決めると全日本への切符を手にすることができる。1回戦、両者激しい打ち合いが続くも一本とはいかず、延長戦に持ち込まれた。延長戦が始まると、住友は戦法を変え相手の隙を狙うべくその時をじっと待つ。だが、相手の力強い攻めに反応が遅れ敗戦、チャンスは残り1戦となった。
会場を包む緊張感にプレッシャーを感じる住友であったが、「勝っても負けてもこれで最後」、そう自分に言い聞かせ勝負に挑んだ。1回戦同様、試合開始から攻めの姿勢で攻撃を放つ。だが、相手もやられたままではいられない。攻防を繰り返す拮抗(きっこう)した戦いが続き、延長戦へもつれ込む。大勢の観客が見守るなか、住友は落ち着いて一本を狙う。両者が一斉に打ち合い、面が決まったのは住友だった。住友は昨年に続き全日本への道を切り開いた。
「最後の最後にやっと本調子が出てきた」と板原監督は住友の活躍を語った。今大会は住友のほかにも、1年生ながらベスト32の成績をおさめた内村(法1=三養基)などの新勢力も台頭してきた。まだまだ伸びしろのある女子剣道部。6月に控える全日本を皮切りに、秋に行われる団体戦でも女子剣道部の活躍が見られるに違いない。
■コメント
・板原監督
(今日の試合振り返ってみて)全体的に悪くはないと思う。勝負の世界なので、もう打たれてしまうところは負けてしまうので、そこをもう一度頭に入れてやっていきたいと思った。(住友は)2年前に一度出ているので、最後まで諦めずにやってくれた。最後の最後にやっと本調子が出てきたので、次回の全日本ではそれが出せるように頑張っていってほしい。(1年の内村の活躍について)力は持っているので、今回は最後ちょっと運がなくて反則で一本取られてしまったんですけど、これからに期待して、団体に向けて頑張っていってほしい。(課題点として)鍔迫り合いなどはよくなってきているが、やっぱりひきつっているところがまだあるので、その打たれたところをしっかりと反省して次に繋げていってほしい。(全日本の意気込み)チャンスはあるので、トップ目指して頑張っていきたい。
・住友(ラ4=磐田西)
(今日を振り返ってみて)なんかふわふわしていて、気持ちが入らなくて最初から思い通りの試合はできなかったが、毎回監督がアドバイスをくれてそれを意識していくうちに、ちょっと自分の中で気持ちが変わっていって、勝っても負けてもこれで最後というのがあったので、思い切ってできたかなと思う。(最後の試合は)自分も注目されながらやるという環境でやることがあんまりなくて、緊張するなって話を事前にしていたが、監督が「いいじゃん」という風に言ってくれたのでちょっと気持ちも楽になったし、自分なりに良い試合ができたかなと思う。(課題点)やっぱ自分が打てるところと打てないところっていうのが自分の中でははっきりしているが、試合で打てるところが何本かあったのに打てないっていうのは、やっぱ試合の中で気持ちの作り方そこしかないかなと思うので、挑むときの気持ちの作り方っていうのは自分の課題かなと思う。この個人戦はみんな良い試合をしていたなって。インカレ行ける行けない別として良い試合していたと思うので、あとは一本取る取れないの差。全員で見直してやるべきかなと思う。(新チームの)雰囲気はすごく良いと思うので、このまま上を目指して頑張りたい。(全日本への意気込み)去年はすごい悔いの残った大会だったので、悔いが残らないように最後っていうのもあるので思いっきりやっていけたらいいと思う。
TEXT=森美香子 PHOTO=川口朋珠