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2019.05.20
ラグビー

[ラグビー]清水建設に惨敗したものも収穫のある一戦に!

2019年度春季オープン戦


2019年5月18日(土)

神奈川県・清水建設ラグビー場


●東洋大14{0ー63、14ー14}77清水建設ブルーシャークス


No氏名学年出身校
1
深澤 翔祐3深谷
2堀内 大介3都留興譲館
3古川 翔4長崎北
4池田 大樹3荒尾
5鴨澤 亨佑4黒沢尻工業
6渡邉 駿介4春日ヶ丘
7松澤 圭祐3東京農大二校
8日野 諒太郎4佐賀工業
9
高橋 太一3延岡星雲


10
中島 羅王2大村工業
11石原 駿2高鍋
12川上 捷太4昌平
13老田 龍平2興国
14森本 俊介2国学院久我山
15大内 錬3佐野日大
16廣田 篤志
2長崎海星
17矢川 海太4日大荏原
18栗畑 悠馬3長崎北
19佐藤 英和3仙台育英
20北村 聖2国学院栃木
21村井 貴3昌平
22菅原 優大3秋田工業
23村本 和樹4荒尾
24都築 優理2長崎北
25伊藤 千貴4仙台育英

ハーフタイム中の東洋大

今試合初トライを決めた渡邉

2本目を決めた都築

 オープン戦も後半に差し掛かった東洋大。清水建設との1戦で14ー77で敗れたものも今後の1部昇格への課題がはっきり浮かび上がった試合となった。


 春季オープン戦で組まれていた社会人チームとの対戦はこれで3戦目。今試合の対戦相手の清水建設は元ニュージーランド代表などの国際チームでの出場経歴を持つ選手や国際ラグビーリーグであるスーパーラグビー出身の選手を抱える国内ラグビーリーグの2部に在籍する強豪チームだ。


  先制したのは清水建設だった。東洋大のタックルでは倒されないフィジカル、コート上を目一杯使うパスを披露し東洋大のディフェンスラインを突破すると更に加速しトライを奪う。リスタート直後に更に自チームのペナルティーで自陣まで攻め込まれトライ。前半は相手チームから主導権を奪い返すことが出来ずに終えてしまい清水建設に9トライ、計63点を奪われて0ー63で前半を折り返す。

 後半開始し清水建設に1トライを奪われるが、その直後相手のペナルティーをきっかけに敵陣に攻め入るとパスでつなぎコート端まで目一杯使うと相手ディフェンスラインを突破した渡邊(経済4=春日ヶ丘)がトライ。今試合初得点を清水建設から奪うと、勢いのままに激しい陣地の取り合いを展開する。後半も終盤に差し掛かかったころ、徹底的なディフェンスで相手のボールを奪うとすかさず攻めに転じた東洋大は途中出場の都築(経済2=長崎北)が今試合2本目トライをもぎ取り試合終了。14ー77で敗戦したものも、ハーフタイムに福永監督が「やるべき事に集中してくださいと助言した」と語った様に後半チームの雰囲気は変わった。ディフェンスの徹底やしっかりとしたチーム内の声かけなど本来のチームの色を取り戻した試合となった。結果は敗北し今季オープン戦最大失点で終えたものの成果は十分だ。

 東洋大が所属する関東大学リーグ戦は1部と2部で選手の体格の差がある。昨年の1部入れ替え戦でも東洋大は体格の大きい専大に苦しめられた。福永監督は「強い相手やプレッシャーのあるゲームを出来るように」との意図で試合を組んだこと、今後戦うであろう1部所属チームとの対戦を見据えての清水建設は最高の相手であり、重要な試合となった。


 「春はチームの総合力をあげたい」と福永監督はチームとしてのプランを口にした。今年の春季オープン戦も試合日数的にもいよいよ後半に差しかかった。最後まで東洋大フィフティーンは突き進む。


◾︎コメント

福永監督

(試合を組んだ意図)強い相手やプレッシャーのあるゲームを出来るようにという意図があった。ヘッドコーチがチームメイトだったことから組んだというのもある。出来るだけ強いメンバーでと(先方に)頼んだ。(前半と後半でチームの雰囲気が変わった)助言はしました。自分たちのことにフォーカスしろと。やるべき事だけに集中して下さいと指示を出しました。相手はいい選手を出してくれて、それに対して感謝をもって挑んでもらえればと思った。中々やってもらえる相手ではないので。(社会人チームとの試合がこれで3試合目)もちろん感触はあります。もちろん勝てれば良いんですけど、来週はパナソニックとの合同練習もある。チームには強い相手に慣れてほしい。今年の春はチームの総合力をあげたいと思っています。


TEXT/PHOTO=仲宗根優介