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第47回関東学生フィギュアスケート選手権大会
５月18日（土）～５月19日（日） 東大和スケートセンター
２日目
◆６級女子
10位 星野 61.37
11位 吉藤 59.92
13位 野口 56.95
15位 水上 56.03
38位 岸浪 42.36
◆女子団体１部
４位 209点
初出場で10位に食い込む演技を見せた星野
吉藤は自身の課題を見つける試合に
第47回関東フィギュアスケート選手権大会２日目には女子６級の選手５名が出場。１年生のデビュー戦にもなったこの大会で、入賞者こそ出なかったものの、秋の大会に向けて個々の課題点を見つめ直す契機となった。
東洋大のトップバッターとして登場した星野（社１＝帝京）は、今大会が大学所属として出場する初めての舞台となる。「私がずっと使いたかった曲」と話す「美女と野獣」をデビュー戦の曲として選ぶと、しっとりとした曲調の中でもキレのあるジャンプを鮮やかに決め、会場を沸かせた。演技後、「今できることをできたのかなと思う」と達成感のある笑みを浮かべた星野。惜しくも入賞は逃したものの、初出場にして10位の成績を収め華々しくデビュー戦を飾った。
続いて好成績を挙げた吉藤（社３＝日出）は、「プレッシャーに負けてしまった」と満足のいかない様子。今までの試合でいい流れを築けていただけに、今回の演技でつまずいてしまったことを悔やむ姿が見られた。しかし、自身の課題から目をそらすことなくすぐに気持ちを切り替えた吉藤。「本番で出せるような練習をしていかないといけない」と決意を新たにし、次戦を見据える。
新体制としてスタートを切った東洋大。しかし、公式戦という場で演技ができる回数はそう多くない。今年がラストシーズンとなる水上（社４＝桜町）は「試合一つ一つ悔いなく終わりたい」とこれからの大会を見据え気を引き締める。それぞれの思いを抱え、秋の大会に向けて鍛錬の夏を乗り越える。
■コメント
・水上（社４=桜町）
７、８級の人たちもすごい調子よかったし、今日もみんな友達とかがみんないい演技をしていたからすごい緊張して、自分だけうまくいかなかったらどうしようって思ったけど、その分みんなが頑張ってるから自分も絶対やらなきゃって思えた。アクセルはとりあえず自分のできるような範囲で終わらせられたので次につながる部分だった。後半のトリプルで転んでしまったのは、正直練習でも跳べてるジャンプだから失敗したのはすごい悔しいし、跳んでいればもっと成績も出ただろうし、これからの課題かなと思っている。そういうジャンプの取りこぼしだったり、スピンとか滑りでもっともっと魅せて点数が稼げるような課題が見つかったかなと思う。（ラストシーズン始まってみて）もう全部の試合がラストで、出るのが片手で数えられるくらいになっていて、すごい早いなと思うけど、試合一つ一つ悔いなく終わりたいし、インカレも誰が出られるか分からないので、私自身の実力で出られるように、自分の技術を磨いて４年生だから出られるんじゃなくて５人の中で上位２位に入ってるからインカレにでたんだよねって思っていただけるようはプログラムにしたいかなと思う。（次に向けて）本当にラスト３試合くらいしかないので、やってきたトリプルは絶対に跳べるようにしたいし、ダブルアクセルもクリーンで終わりたい。スケートファンのみなさんがツイッターでいろいろ呟いてくださるけど、その中でも印象に残ったと言っていただけるような迫力のある演技ができるようなラストシーズンにしたい。
・野口（文３＝港北）
最近、練習にたくさん行けてなかったが、部員の応援があったので自分の中では良い方で演技ができた。演技の中では、いつもの通りのミスだが回転不足が多かったのが課題。最後まで転ばずに演技を終えられたことが良かった。（美女と野獣を選曲したのは）美女と野獣の実写版の映画を５回見に行って、すごく好きになったので使わせてもらった。
・吉藤（社３＝日出）
今日の演技は前回と前々回の試合ではいい流れができていたが、ベストを更新してきた自分の期待とか、周りとかの期待とかプレッシャーに負けてしまったかなと思う。昨日先輩や同期の素晴らしい演技を見ていい流れに乗りたいと思って、気持ちは結構気合いが入っていたが、出し切れなかった部分があったので、新しい課題が見つかってまた頑張っていこうと思えた。（課題は）まずトリプルサルコウを入れるようになって、今日の試合で３回目だが今まで２回とも降りれたが、今日３回目で失敗してしまったので、ずっと降りれるわけじゃないというのが現実的だと思ったので、本番で出せるような練習をしていかなければいけないという課題点が見つかった。（今シーズンの目標は）東洋大学の一員として部に貢献できるように。もう３年生なので、後輩もついてきてくれるような先輩になりたい。あと、７級に合格したいというのが今シーズンの目標。
・岸浪（社１＝埼玉栄）
今日はけがの影響もあったが、納得のいく演技では全然なかった。大学初の試合だったが、応援や先輩たちの盛り上げがすごく良くてすごい雰囲気づくりは東洋大として良かったと思った。けがもあったし、ジャンプとスピンはできないということがあったので表現力と滑りを中心的にやってきた。（演技した曲は）私がバレエを習っていて、バレエの発表会で先輩が使っていた曲ですごく好きになって使わせてもらった。（課題点は）ジャンプとスピン。細かいところもそうだが、ジャンプが飛べなかったりスピンができなかったりすると減点がすごい大きくなってしまうので、成功率を上げていくことが必要かなと思った。（次回の試合の意気込み）これからオフになっていくので、オフを使って体づくりから始めてジャンプの課題をクリアできるようにしていきたいと思う。
・星野（社１＝帝京）
ノーミスすることはできなかったが、今できることをできたのかなと思う。大学で出る初めての試合で、今までで１番緊張した試合だったが、東洋の先輩方の応援があって、ハイタッチの時に緊張がほぐれて今の自分の出せる力が出せたと思う。（東洋の雰囲気は）とにかく明るい。明るくて一緒にいて心が落ち着く。本当にいいチームだと思う。（演技した曲は）私がずっと使いたかった曲で、ずっと１テンポなのでつまんないって言われてコーチがアレンジしてくれた。（課題点は）とにかくトリプルを降りるというのと、コンビネーションがつけられるようにしたい。（次の試合に向けて）トリプルは降りれないという訳ではないので、絶対降りるって言う気持ちで降りて、コンビネーションを必ずつけるという気持ちで臨みたい。
TEXT＝牧田のどか PHOTO＝越塚日南、牧田のどか
