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2019.05.22
アメフト

[アメフト]オープン戦2連勝も後半の粘りに課題あり

2019年度関東学生アメフト春季オープン戦

5月19日(日)東洋大朝霞グラウンド

東洋大24-14学芸大



第1Q第2Q第3Q
第4Q
東洋大1424
学芸大14


QB宮崎のパスがチームの攻撃の要となる

WR森のレシーブがビッグゲインを生んだ

相手のミスを自らの得点に変えたDE、P小嶋


   新体制初戦を勝利で終えた1ヶ月後に学芸大戦を迎えた。試合は第1Q早々にタッチダウン(以下、TD)を決め幸先のいいスタートを切ったものの、後半に集中力が切れ失点を重ねてしまう。24ー14と勝利し下級生の躍動も見られたが、課題も残る1戦となった。


    1Qから東洋大のオフェンス陣が奮闘する。終始試合の主導権を握り、QB宮崎(ラ3=明学東村山)からWR森(ラ3=正則)へのロングパスレシーブなどで学芸大陣地に攻め込むと、6分が経過したあたりでTD。さらに1Q終了間際には東洋大のゴールライン手前で相手のスナップミスからファンブルが起こり、瞬時に飛び付いたDE、P小嶋(理2=青山)がTDを取った。このラッキーなプレーにはベンチ、観客から歓声が上がる。続く2Q開始から5分後、WR松野(ラ3=城西大城西)らの献身的なブロックが功を奏しRB野口(法2=成城)が「後は自分がそこを走っただけ」と振り返るようにおよそ40ヤードを駆け抜けるランプレーで見事TDを決めた。この時点で21ー0と大きくリードし、西村コーチも「完璧なゲームの立ち上がり」と評価した。


   後半からは本来なら12分のところ、1Q10分の変則マッチとなった。3Q、流れは学芸大に傾き始める。じわじわと自陣を攻められると、ディフェンス陣が耐え切れずTDを奪われてしまう。木村主将が「後半に集中力が切れて締まりが悪くなったのが反省点」とするように、オフェンスのパスが思うようにつながらなくなりディフェンスでも終始押し込まれる展開に。最終QでもTDを決められ、24ー14と逃げ切った形になった。


   今年から2部に降格してきた相手に対し下級生の活躍も見られつつ、白星を挙げたことは収穫となった。しかし、1部昇格を掲げるVIKINGSにとっては不完全燃焼といったところであり次の試合に向け、課題の修正を図る。


◾️コメント

・西村コーチ

前半の1Q、2Qの途中までは完璧なゲームの立ち上がりで、先制を取ってディフェンスは止めてからのオフェンスは先制して点を取って、ディフェンスはインターセプトなどでターンオーバーをしてくれて、こっちももう1回オフェンスのメンタルも上がってきて、という感じで第2Qの3本目のTDを取るまではすごい流れが良かったが、途中の2Q最後のフィールドゴールのブロックをされてからはリズムが自滅し始めた感じの状態。(収穫は)うちからしたら格上のチームに対して結果が出たというところに対してな収穫があった、勝ちにこだわったと言うのであれば勝ちにこだわった部分はあるかもしれないが、結局後半が10分Qで4分短かったのであともう4分あったらどういうゲーム展開になったかなというところは正直あるかなと。学芸さんにしてみれば東洋は勝ち逃げしたっぽいような最後向こうの方が追っかけの雰囲気があったから、そういうところでこっちはなんとか逃げ切った、最後の終わり方が勝ったけどもすっきりしないそこのところはやっぱり勝ち切れなかったという言い方がいいのかなと思う。フィニッシュがうまくできなかった。(次戦に向けて)この試合が終わったら朝霞ボウルというところがいつもの定期戦で進んでいるが、そこで必ず結果を出していくというところが大事になる、今日勝ち切れなかった課題をしっかりとクリアにして次の朝霞ボウルに向けて優勝して結果が残せるようにもう1回チームで練習していく。


・OL、DL木村(ラ4=千葉北)

相手が昨年1部から降格してきたのでしっかり勝ちたいっていうのを全員が思っていて春やってきたことを全員が全力でぶつけようっていう気持ちでやって、前半はやってきたことができていい前半になったと思うが、後半に集中力が切れて締まりが悪くなったのが反省点で、やりきるっていうのを日々の練習からやっていくというのを再確認して次につなげたい。(主将から見て良かった選手は)森選手が良かった。前半にキャッチを何回もしてくれたし、ビックゲインはチームの力になった。助けられた。2年生の高見と小嶋真のDLの2人も良くて、若い2人がチームの力になった。(次戦に向けて)チームの目標がBIG8昇格なのでここで満足せずにこれからどんどんやりきるのを徹底していきたい。


・WR森(ラ3=正則)

前半は良かったが後半集中力が切れて、後半だけだと負けていたからそこが課題なので詰めていきたい。勝ったので良かった。キャッチをしたけど、点に自分がした訳では無いのでTDしてチームに貢献したい。強いと思っていたが自分たちが春にやってきたことを全部出せて勝利につながったので良かった。(次戦に向けて)春シーズン、残り2回ぐらい試合があるので2回とも勝ってシーズンも全部勝って1部昇格したい。


・RB野口(法2=千葉北)

前半はオフェンスがテンポよく得点できて結構サードアウトとかでできていたが、後半になって集中力が切れたかなと。けが人とかも多くて、そこが課題かなと思います。(TDを振り返って)レシーバーの松野さんのブロックとかに助けられて自然と道が開いた感じなので、後は自分がそこを走っただけでTDが取れた。(収穫は)良かったところはオフェンスで、オフェンス自体に4年生があまりいなくて3年生2年生が多い中で、下級生の活躍がいっぱい見れたことがとてもいいことだと思った。(課題は)まずは体力不足。今日僕も足がつっちゃいそうになって、周りのみんなも足がつるとかけがとか多かったのでそこは体力の問題だなと思った。(次戦に向けて)結局春は練習試合みたいなものなので、リーグ戦で勝たなきゃ意味ないのでしっかり秋を目標にして後残りの春のオープン戦を頑張っていきたいと思う。


TEXT/PHOTO=稲村真織