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2019.05.24
硬式野球

[硬式野球]「俺が打つ」山崎基、闘魂燃やし同点弾に猛打賞の大活躍‼︎

令和元年度東都大学野球春季1部リーグ戦・亜大2回戦

5月23日(木) 神宮球場

◯東洋大7×-6亜大


今季第2号の同点弾を放った山崎基


 塁をかけながら喜びを噛みしめる

   

   2点のビハインドの状況で迎える六回裏。佐藤都(法4=聖光学院)が右前安打で出塁する。続く打者は「(試合前から)調子は良かった」と語った山崎基(営3=愛工大名電)。その言葉通り2球目を芯で捉え、振り抜いた打球はスタンドへと一直線。「ほぼ完璧」。茜色に染まりはじめた空に向かって伸びた打球。快音とともに白球は左翼スタンドへ。クラッチヒッターが放った大きな同点弾にベンチは歓喜の渦に包まれた。これが大学初本塁打を放った5月3日の駒大戦以来の、今季第2号アーチに。淡々とした面持ちでベースを駆ける背番号22。しかし三塁を回りベンチで喜ぶ仲間の姿が目に入るとようやくほっとした表情を見せ、かえった走者の佐藤都と歓喜のハイタッチを交わした。


 勢いに拍車がかかったこの男はもう誰にも止められない。七回裏の第4打席。前の打席と同様に走者を置き、中前安打を放つ。さらに勝負の延長十一回、山田(総4=桐生第一)が四球で出塁し、主将・佐藤都が犠打で好機をつくる。「ここで決めるしかない」と決意を固めて臨んだ打席。広角に強い打球を放つという持ち味を発揮し、右前に打球を運び1死一、三塁としサヨナラ勝利をお膳立てした。


 この日猛打賞の活躍をみせた男は「チームに貢献できてよかった」と胸をなでおろす。そして「最高の勝ち方で完全優勝出来たのは最高の気分」と満面の笑みで球場を後にした。


 「今年は必ず日本一を」。2年連続越えることができなかった壁もこの男がいたら超えられるはずだ。全日本でも山崎基の一撃で頂を奪う。


■コメント

・山崎基(営3=愛工大名電)

六回裏のホームラン。打ったのは真ん中の真っ直ぐ。ほぼ完璧に捉えることができたと思う。点を取られたあとだったので、ランナーをためて後ろにつなぐことを考えていた。結果的にみればチームに貢献出来て良かったと思う。今日のような結果を出し続けることが出来ればいい。延長十一回のヒットは時間的にもこのイニングで終わりだったし、ここで決めるしかないと思っていた。河北にも勝ちをつけたいという気持ちで打席に。結果ヒットでつなげたから良かった。サヨナラ勝ちという最高の勝ち方で完全優勝できたのは最高の気分。全日本は2年連続で負けているので今年は必ず日本一をとりたい。


TEXT/PHOTO=谷口遥菜