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第93回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)第8節
6月1日(土) 朝霞中央公園陸上競技場
東洋大0-3立正大
<出場メンバー>
▽GK
松本健太(国4=柏U-18)
▽DF
坂本涼斗 (国3=柏U‐18)
土田直輝(国3=大宮Y)
野﨑玲央(国4=大宮Y)
斎藤拓海(国4=千葉U-18)
▽MF
坪川潤之(国4=矢板中央)
長澤昂輝(国3=前橋育英)→72分 松田佳大(国1=京都橘)
松崎快(国4=大宮Y)
横山塁(国2=FC東京U‐18)→72分 野本幸太(国3=市立船橋)
▽FW
中村陸(国3=柏U‐18)
小澤裕太(国3=千葉U‐18)→65分 小林拓夢(国4=帝京長岡)
エスコートキッズと集合写真を撮る東洋大イレブン
後ろから攻撃の起点となる縦パスが随所に光った土田
前への推進力を見せる小林拓夢
前線で攻撃のキーマンになる松田
集中応援ということもあって是が非でも勝ち点3を奪取したい東洋大は前半、試合を優位に進めるが後半、立正大に立て続けに失点し、3連敗となり降格圏内脱出とはならなかった。
今季から1部に昇格し勝ち点14と勢いのある立正大に対し、「前半はすごくみんないいゲームをできていた」と小林が語るように、立ち上がりから左サイドの横山を中心に攻撃を展開し試合を優位に進めていく。4分には松崎がペナルティーエリア近くで得たFKを坪川が蹴るが惜しくもGKにセーブされる。さらに、23分には松崎と長澤の連携で右サイドからクロスをあげるがラストパスがうまくつながらずネットを揺らすことができない。25分には相手FKをGK松本が闘志あふれるセーブでゴールを死守。41分には小澤がポストプレーでためをつくり、後ろから上がってきた坪川に落としミドルシュートを放つもゴールマウスをとらえられない。主導権を握ったまま前半をスコアレスドローで折り返す。
前半の流れから一転して後半は立正大ペースで試合が進む。46分に左サイドからのクロスをヘディングで合わせられるがクリア。52分にはCKからのシュートをGK松本がセーブするもそのこぼれ球を押し込まれ先制されてしまう。60分、空いたスペースからパスミスをしカウンターを受け2点目を献上。67分にも得点を重ねられ0-3に。このままで終われない東洋大は、72分に松田と野本の二枚替えに出る。75分にセンタサークル付近でボール奪取し、野本から小林にスルーパスが通りGKと1対1になるもGKに阻まれチャンスを逃す。試合終盤には長身の松田を前線にあげボールを集めて機転をつくる。85分には、松崎からのパスを小林がシュートを放つがオフサイドの判定。その後も、敵陣に攻め込むシーンをつくるもタイムアップ。
集中応援日ということもあり、会場に駆け付けた大勢の観客と勝利を共有したかったが、「最終的に完敗」と古川監督が振り返るように無念の3失点と3連敗。リーグ戦は中断し、8日(土)にアミノバイタルカップを控えている。トーナメント方式のカップ戦、自分たちのサッカーをし勝利を分かち合いたいところだ。
■コメント
・古川監督
リーグ戦がこの試合以って中断期間に入るのでちょっとうまく結果が出てないシーズンだが、この節目のゲームをなんとか拾って中断明けにつなげたいという意気込みで臨んだが、最終的に完敗だったと思う。(失点後のポジションチェンジについて)連続失点してしまった状況で時間も残り10分だったので前半のようにしっかりボールをつなぎながら相手を押し込んで0ー0の状況だったりこっちがリードしてという感じでいければこのままの戦い方で良かったと思うが、その中で残り10分のところで3点返さなくてはいけないっていう形のところで、パワープレーではないが事故的なゴールを産み出さなくてはいけないなと思って、1番高さのある松田を前に入れてそこにロングボールを集めてセカンドボールだとかそらしたボールっていうところからまずきっかけになる1点目っていうところを取れれば場合によっては何か起こる可能性があるかなというふうな感じで前線にあげた。(3連敗だが、どう打開していくか)このあいだの早大戦と今回の立正大戦というところで開幕から負けこそしたけが、我慢強く1失点や1点差というふうな形で根気強く戦っていたチームがここ2試合のところで1失点目を喫した時にとかリードを相手に与えた時にガクッと来てしまうようなチーム状態というか自信を失っているような状況だと思うのでまずはアミノバイタルカップで開き直ってそのきっかけをつかむ大会にしたいなと思うし、それ以降のところで一回オフを挟んで中断期間のところで選手たちが自信を持って自分たちのサッカーはこれだっていうふうな形とそこで勝利っていうところにつながってもっていけるっていうふうな形を作っていかないといけないと思う。
・小林拓夢(国4=帝京長岡)
前半はすごくみんないいゲームをできていたと思うが、やはり課題の後半のゲームの進め方というのが3点取られてしまってなおかつ1点も取ることができなかったので、修正していかなくてはいけない所かなと思う。今までずっとスタメンで出ていて、結果があまり出ていない状況で今日はスタメンを外されてしまって。悔しさがすごく大きかったので俺が変えてやろうという気持ちで臨んだ。(集中応援で)今年は集中応援という所に力を入れて、マネージャーの岸健だったりを中心にすごくいい舞台を用意してくれたので、これが東洋のいい歴史になっていけばというのがあって。これで勝てなかったのは本当に悔しい。(相手の印象は)2部から上がってきたチームで、今3位という順位ですごく勢いがあるチームだったので、攻撃の部分でも17点取っていてリーグで1位の好記録だったので、そこをどうやって守ってうちが点を取るかというのを考えていたが、失点してしまって難しくなってしまった。(アミノバイタルに向けて)アミノバイタルは1回負けたら終わりなので、リーグ戦はリーグ戦でまず一旦切り替えて、アミノバイタルに向けてチームをもう1回再構築していって4年生を中心に力を見せていけたらなと思う。
・土田(国3=大宮Y)
前半はいい形で終わることができて、そこからやっていこうというところでチームとして失点してしまった。取られた後にしっかりしなければいけなかったのにこうやって連続失点で結果0-3になってしまった。自分はディフェンダーなのでそういうところにこだわらないとチームに貢献できていないと思うので、そこをもっとやらなきゃいけないなと思った。(後半のDFラインについて)やっぱり相手のFWの選手がキーマンという話をしていて、そこにとらわれすぎて前のスペースを使われて点を取られた部分があった。そういう小さなミスで相手に押し込まれていく部分があった。それをどんどんなくしていかないとこれから先また勝っていけないなという危機感がある。(リーグ戦再開までの課題)切り替えないといけないのでまずアミノに向けてやっていく。そのアミノを再開に向けて巻き返せるように無駄にしないようにやっていきたい。
・松田(国1=京都橘)
(試合の振り返り)個人としては、CBで、途中から監督が出してくれる意図は起爆剤となるべきで、声をかけたり、気持ちの部分を見せたりしなければならなかったが、そこでヘディング1本、球際ひとつであったりの負けが多くて、チームの波を持っていけなくて個人として反省するべき所があった。FWに途中からかわったが、その部分でもボールをおさめてだったりチームを落ち着かせたりすることも全然何もできなかった。(ポジションがかわったことに関して)練習で数回ではあるがやらせてもらって競り合いという部分で自信があったのでそれを期待して監督も使ってくれたのに、いざ試合になってみると全く勝てなくてもっとこれから試合の経験を積んで次から勝てるようにしていきたい。(途中で出るにあたって監督から言われたこと)チームを落ち着かせて、元気にやれ、思い切りプレーしろと言われた。(次の試合に向けて)チームは苦しい状況だが出てる人、出てない人全員が絶対に気持ちを合わせてプレーすれば勝利はついてくると思うのでそこを目指して、まだリーグ戦も終わりではないから、そういう所で勝ちにいけたらと思う。チーム全員でアミノバイタルの試合を頑張っていきたい。
TEXT=友寄慈温 PHOTO=渡部穂乃花、廣瀬璃子、牧田のどか