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2019.06.19
アーチェリー

[アーチェリー・女子]奮闘実らず…王座戦無念の予選敗退

第54回全日本学生アーチェリー女子王座決定戦


6月16日 (日) つま恋リゾート


予選ラウンド

 10位  1574


              前半       後半       TOTAL

鈴木        230        231         461

中野        280        290         570 

曽山        260        261         521

津渡        246        237         483




王座の舞台を戦い抜いた4人


鈴木は楽しく打つことができたと笑顔で語った


エースとしてチームを支えた中野


曽山は強風にも落ち着いた射を見せる


応援に笑顔で答える津渡


会場には駆けつけた東洋大の大きな声援が響いた



※掲載が遅れ、大変申し訳ございません。


  迎えた王座戦2日目は思わぬ強風に見舞われる。慣れない環境の中で健闘するも、目標の王座優勝に手は届かず無念の予選敗退となった。


 全国の強豪大学が集い、王座戦の会場は今までのリーグ戦とは違う空気感に包まれていた。普段との違いは、大幅に伸びた70mの飛距離という環境にもある。長い飛距離の分風の影響も受けやすく、一筋縄ではいかない状況に選手たちは「いつもと同じように打つのが難しかった(鈴木)」と苦戦する様子が見られた。予選ラウンドを終え、10位という結果を前に悔し涙を流す選手たちに、石河監督は「間違いなくこういう大きい大会に出て得るものがたくさんある」と今回の健闘を前向きに評価した。その言葉に応えるように、中野は「今年悔しいと泣いていた2人を見ているので、それ以上を見せてあげたい」と来年の躍進を誓った。


 また、今回の試合では東洋大から駆けつけた選手たちの応援の声が会場に大きく響いていた。春のリーグ戦から主将の渡邉(総4=第一学院)が語っていた通り、試合中の掛け声は東洋大が日頃から大切にしてきたもの。その声援は選手にもしっかりと届き、鈴木も「声掛けをもらったおかげで最後まで楽しく打つことができた」と笑顔を浮かべて感謝を口にした。


 「今度は男女で王座に」。石河監督は最後に新チームへの期待を語った。来年は1部リーグに昇格した男子も加わり、東洋大全員で王座戦の舞台に上がるチャンスが巡ってくる。石河監督の指し示す来たるべき未来に向かい、新たなチームで経験を糧に励んでいく。



■コメント

・石河監督

想定内ではあった昨日の中止になった試合を受けて、今日1日で全てを懸けたということだが、気負いもあってかなかなか自分の普段の実力が発揮できず悔し涙を飲む形になって予選敗退ということになったが、間違いなくこういう大きい大会に出て得るものがたくさんあるのでそれを持ち帰って、もう1年切ったまた来年のリーグ戦に新しいチームでトップに立って、今度は男女で王座にしたいと思う。(今シーズンは)非常に選手層が厚くなったと感じている。一人一人の力が伸びてきた。アーチェリーは満点があって満点以上はもちろん打てないので、あまり点数が伸びなかった選手が1点でも2点でも多く点数を得点しようと頑張ってくれたので、誰がレギュラー選手になってもおかしくないチームに徐々に育ってきたと思うので、これからもますます楽しみ。主力の4年生は抜けるが、それでもそれをカバーするだけの力を後輩たちが付けてくれているのでまた1年精進していく。


・鈴木(食3=春日部共栄)

めちゃくちゃ風が強くて、いつもと同じように打つのが難しかったが、点数が出ない中でも楽しんで試合をすることができた。緊張はしていたがその分楽しみもあって、この舞台で打つというのが楽しみだったのもあって、緊張と楽しみが半々ぐらいだった。周りの人に必ず打って帰ってくると励ましてもらったりとか声掛けをもらったおかげで最後まで自分で楽しく打つことができたのかなと思う。(個人戦に向けて)今回思うような点数が出せなかったので、予選でもこのように風が強い所でやるのでその時はしっかり対策をして個人戦でもインカレに出れればと思う。


・中野(総3=県立船橋)

自分の力不足をすごく感じる試合だった。自分の点数もそうだが、周りを持ち上げていけなかったところがあるので、自分の力量不足だなと思う。みんなを支えなきゃいけないのにそれが出来ないというのはだいぶ課題。(調子は)緊張はしなかった。自分たちに期待されてるなというか、色んな言葉をかけていただいて、自分たちがやらなきゃというのはすごく感じた。それが後押しになったというのは大きい。(個人戦に向けて)来週個人戦があって、それがインカレの方につながってくるので、全部挽回できたらいいなと思う。(来期のリーグ戦に向けて)今年以上が目標。今年悔しいと泣いていた2人を見ているので、それ以上を見せてあげたい。


・曽山(法2=高崎商科大付)

風がすごく強くて打ちづらかったが、その中でももっと点数を出したかったなと思う。(調子は)緊張していた。やっぱり風に慣れていなくて、風の中では全然当てられないので、もっと風のあるところに積極的に練習していきたい。(個人戦に向けて)去年はインカレに出れなかったので今年は出れるよう頑張りたい。


・津渡(法2=大宮開成)

風がすごく強くて、自分の思うような撃ち方ができずになかなか点数も伸ばせなくて、もうちょっと出したかったというのが1番。(緊張は)最初はすごい緊張があったが、後ろの応援がたくさん応援してくれててだんだん大丈夫になった。(声掛けは)監督とか色んな先輩から笑顔で一緒に打っていこうと言ってもらっていた。(個人戦に向けて)今日すごい悔しかったので個人戦は絶対に点数を出してインカレに行きたい。



TEXT/PHOTO=牧田のどか