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全チームから勝ち点を獲得し、完全優勝を遂げチームスローガンの「奪還」を達成。戦国と称される東都大学野球リーグの令和初の覇者となった選手たちは何を感じていたのか。スポーツ東洋が9日間連続インタビューでお届けする。
第8日目はルーキーながら開幕より抑え投手として大活躍だった河北将太(営1=浦和学院)投手だ。マウンドに上がると全身を躍動させ、ルーキーとは思えない落ち着きを見せた河北に初めてのリーグ戦を振り返ってもらった。(取材日・6月2日、聞き手=齋藤胤人)
ーーまず、初めてのリーグ戦を振り返ってどうでしたか
まさかリーグ戦で1年から投げられるとは思っていなかった。貴重な経験だったし、結果を残せたのは良かった。その中でも反省するところはあったので、今後は反省を生かしたい。
ーーその具体的な反省点で言うと
無駄な四球だったり、前の投手が走者を出した場面での途中登板の入り方はしっかりやっていきたい。
ーー高校と大学の試合を比べて、難しいと感じることはありましたか
全然違いますね。高校の時は求められることに応えるのが大変だった。大学は違いました。先輩たちがやりやすい環境を作ってくれているのもあると思いますが。
ーーチームの中でも特に仲がいい選手は
投手陣は全体的に仲がいいです。野手であれば同じ高校で同期の上野(営1=浦和学院)ですね。
ーーよく投球の際に帽子を飛ばしている印象がありますが
帽子のサイズはそんなに気にならばいが、作りが浅くて飛ばしてしまっています。
ーー自身の投球フォームで意識しているポイントなどがあれば教えてください
リリースの時にしっかり力を伝えられるようにしています。(フォームの)フィニッシュ時に力を伝えられるように。足を上げる動作が打者でいうトップのようなもの。意識はそこにあるが、試合では気持ちでやっています。
ーーリーグ戦でよかった球種などは
フォークと直球のコンビネーションが今季は良かった。今後の試合では研究されてくると思うので、ほかの球種も磨いていきたい。
ーー今季は1年生ながらクローザーと大抜擢でしたが、抑え投手を言い渡されたのは
開幕の2日前でした。オープン戦でもやっていなかったので戸惑った部分はあるが、任せてもらった以上責任をもって与えられた役割をやり遂げようって感じです。
ーー大事にしている言葉はありますか
「為せば成る」を今までのグローブに入れていた。強いて言うならそれが座右の銘ですかね。
ーー抑え投手ということで先輩投手の後の登板に思うことは
プレッシャーは感じます。でも先輩たちが頑張っているのに1年が崩すわけにはいかない。そういうところは腹くくって投げてます。こういう中で自分が結果残せたのは高校の先輩でもあるブルペン捕手の梶山さん(営3=浦和学院)の存在が大きい。私生活でもよくしてくれるし、緊張していると声もかけてくれてリラックスできた。村上さん(総3=智弁学園)にも割り切りが大事だと言われて、先輩たちのそういう声掛けがいい感じにチームに溶け込めて、周りの人たちが支えてくれるから結果につながった。
◇河北将太(かわきた・しょうた)
身長・体重/175㌢・80㌔
生年月日/2000・6・14
血液型/B型
趣味/漫画読んだり、一番は先輩の部屋でNetflixとかでのドラマ鑑賞(ドラマで号泣したことも)