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2019.07.04
水泳

[水泳]ユニバーシアード特集 中村、細川、今井月が世界へ!

ユニバーシアード特集


(左から)中村、今井月、細川が世界と戦う


7月4日からイタリア・ナポリで第30回ユニバ―シアード競技大会(以下、ユニバーシアード)が始まった。「学生のオリンピック」とも呼ばれるこの大会。過去に東洋大OBで五輪メダリストの萩野(H28年度文卒=ブリヂストン)らも出場していた。そんなユニバーシアードに今年は東洋大から中村、細川、今井月の3人が選ばれた。そこで、大会についてやGWに行われた合同合宿、自身の目標について3選手に思いを語ってもらった。(取材日/6月10日)



今年、大躍進の細川


 男子の背泳ぎに出場するのは細川。今年2月にコナミオープンの50mで初優勝し勢いがつくと、4月の日本選手権水泳競技大会(以下、日本選手権)では3位と0.04秒差の4位でフィニッシュし代表を決定させた。細川の持ち味は大きく伸びのある泳ぎ。入学当初は腕をがむしゃらに回す、いうなれば「超短距離型」の泳ぎだった。それがこの1年のウエイトトレーニングで変化。筋肉がついたことで1回のストロークで水をしっかりかけるようになり「丁寧に大きく」を意識するようになった。

 上京から1年。初めて手にした代表権に「本当に僕でいいんですか」と聞き返してしまったという。合宿が行われた味の素ナショナルトレーニングセンターは寮からわずか5分のところにあるが、今回初めて足を踏み入れた。本当に限られた人しか入れない場所なので『あぁ、ここまで来れたんだな』って」。トップレベルの選手らとともにする練習と環境は、より高い集中力得られるものだった。


 

高い目標にめげずにレベルを上げてきた中村


 「今まで高い目標を掲げて、達成したものが特になくて」。そう話す中村も代表初選出だ。前回のユニバーシアードには東洋大から4人、萩野、青木(H28年度営卒=ミズノ)ら卒業生2人が出場していた。この時はまだとても出場できるレベルではなかった中村は、ユニバーシアードを「オリンピックにつながる試合」と位置づけ。目標に届かずとも上を向いて重ねてきた努力が、大学4年目にしてようやく結果につながった。

 そんな中村の日本選手権男子200m自由形予選には驚かされた。1分4897の自己ベストで1位通過。練習でも苦手の長い距離をいいタイムで泳げたことで「気持ちが乗ったらどんどんいけるタイプ」という自分に自信がついていた。前半から積極的にとばし、準決勝でもさらにタイム上げて代表の座を勝ち取ったのだった。


 

今井月には東京五輪も見据えて結果が期待される


 今井月は今回の競泳選手団女子の最年少。しかし、わずか3人の五輪経験者の内の1人で期待は大きい。元々は世界水泳選手権大会(以下、世界水泳)の代表を狙っていたが、本命の200m個人メドレーで上位2人に入れずに代表権を逃していた。悔しさの中、それでもこのユニバーシアードがあるおかげでモチベーションが保てているという。世界水泳を目指す選手らとともに合宿で過ごせたことも気を楽にさせた。「国際大会でレースをすることの難しさはどの試合でも一緒」と今年度最大となるこの大会に向けて気合は十分だ。




 「金メダルを狙えることをプラスに考えたい」と今井月。中村と細川はそれぞれの目標タイムとともに「決勝進出を」と目標を口にした。来たる2020年の東京五輪に向けて、世界への足がかりともなる今大会。東洋大、そして日本の代表として異国の地で全力を尽くせるか。彼らの夏が始まる。


 


 


◆中村海渡(なかむら・かいと)


学部・学科・学年/文学部英語コミュニケーション学科・4年

生年月日/H9・9・14

身長・体重/184㎝・79

出身校/比叡山

エントリー種目/200m自由形



◆細川公平(ほそかわ・こうへい)


学部・学科・学年/経営学部会計ファイナンス学科・2年

生年月日/H11・5・1

身長・体重/183㎝・72

出身校/高松第一

エントリー種目/50m背泳ぎ、100m背泳ぎ



◆今井月(いまい・るな)


学部・学科・学年/法学部企業法学科・1年

生年月日/H12・8・15

身長/166

出身校/豊川

エントリー種目/200m個人メドレー



TEXT=越塚日南

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