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FINAスイミングワールドカップ2019東京大会
8月2日(金)~4日(日) 東京辰巳国際水泳場
(1日目・予選)
◆女子400m自由形
1組
4着 永島 4’18”89
◆男子200m背泳ぎ
1組
4着 山本遥 2’03”30
◆男子100mバタフライ
4組
7着 阪本 53”90
◆女子200m平泳ぎ
1組
1着 今井月 2’27”34
→全体4位で決勝進出
3組
7着 江口 2’32”61
◆女子50m自由形
1組
8着 山本真 26”95
3組
9着 遠山 26”79
(1日目・決勝)
◆女子200m平泳ぎ
4位 今井月 2’25”41
(2日目・予選)
◆男子50m背泳ぎ
4組
4着細川25”75
→全体9位、繰り上げでスイムオフ
◆女子200m自由形
1組
2着永島2’03”09
◆男子200m個人メドレー
4組
8着田中大2’06”74
◆女子50mバタフライ
1組
4着片山28”10
◆男子100m自由形
3組
1着中村50”68
◆女子100m平泳ぎ
1組
6着江口1’09”82
8着磯部1’11”65
2組
3着今井月1’09”14
◆男子200mバタフライ
2組
4着阪本2’00”42
(2日目・スイムオフ)
◆男子50m背泳ぎ
1着 細川 25”51
→決勝進出
(2日目・決勝)
◆男子50m背泳ぎ
7位 細川 25”55
(3日目・予選)
◆女子100mバタフライ
1組
6着 片山 1’01”91
◆女子200m背泳ぎ
2組
5着 今井彩 2’18”27
◆男子100m背泳ぎ
3組
6着 細川 57”38
4組
7着 山本遥 56”97
◆女子50m平泳ぎ
3組
4着 磯部 32”81
◆男子200m自由形
4組
8着 中村 1’49”62
◆女子200m個人メドレー
1組
1着 今井月 2’13”75
→全体4位で決勝進出
(3日目・タイム決勝)
◆男子400m個人メドレー
16位 田中大 4’25”33
(3日目・決勝)
◆女子200m個人メドレー
4位 今井月 2’13”17
2種目で上位に食い込んだ今井月
ウエイトトレーニングの効果を発揮した山本遥
1年生の永島は成長を感じた
50mの調子がいい細川
ラストイヤーの片山はタイムをどこまで伸ばせるか
FINAスイミングワールドカップ2019東京大会が3日間にわたって開催され、東洋大からは14人が出場した。前週まで行われていた世界水泳選手権出場の選手らも集う国際大会。レベルの高い中でも約1カ月後に迫る、第95回日本学生選手権競技大会(以下、インカレ)に向けて各々調子を確かめた。
初日の男子200m背泳ぎに出場した山本遥(営3=豊川)。大学の試験期間と重なり疲労がたまった中でのレースとなったが、力を入れているウエイトトレーニングの成果を発揮。ペースを崩さず泳ぎ切った。「インカレにつながるレースができた」と振り返り、手応えを感じている。
2日目の女子200m自由形には永島(営1=埼玉栄)が出場。「そんなに緊張はしなかった」とメンタル面での強さをのぞかせた。これまでの大会で自身の満足のいく結果を出せなかった永島は今レースで目標に近づくタイムを出し、「成長できたなと思う」と朗らかな笑みを浮かべた。
また、男子50m背泳ぎの細川(営2=高松第一)は初めてのスイムオフで決勝進出を決める。「絶対に上げないといけない状況で上げられた」とほぼ自己ベストと同タイムを出し、自信を持てる結果となった。
最終日に笑顔を見せたのは女子100mバタフライに出場した片山(社4=墨田川)。今季は1分2、3秒台のタイムが続き好調とは言えなかった。しかし前週の大会で1分1秒台をマーク。今レースも、今季は34秒かかっていた後半を33秒台でまとめ、1分1秒91でフィニッシュした。「練習がきつくて、久しぶりにすごくきついレースだった」と肩で息をしながら、1年弱ぶりに出した好タイムには満足気。最後のインカレに向けて「ここから上がっていくんじゃないか」と期待がかかる。
東洋大勢ラストには今井月(法1=豊川)が登場。初日の女子200m平泳ぎでは、隣レーンの青木(H28年度営卒=ミズノ)の積極的な泳ぎに食らいつき、ゴール直前まで3位争いを展開していた。ここでは4位に終わったが「久しぶりに気持ちよく泳げた」と笑みを見せていた今井月。最終日の200m個人メドレーも粘りの4位入賞を果たした。
今大会は強化期間中での出場となり、各選手に疲労の色が見えた。しかしその中でも泳ぎの感覚を確かめ、インカレへの気持ちを確かにすることができたのではないだろうか。夏休みに入り、本格的な追い込み期間と合宿で鉄魂スイマーたちはさらなるレベルアップを狙う。
■コメント
ー1日目ー
・山本遥(営3=豊川)
昨日まで普通に練習をしていて、結構いいタイムだったので、感覚は良くなかったんですがインカレにつながるレースができたかなと思う。(テスト期間だったが)練習も集中できなくて、寝不足で体も疲れていたけれど昨日早く寝て集中できたので良かった。(力を入れている練習は)パワーをつけることを目的にウエイトトレーニングを重視していた。後半バテないように力を使い切る練習をしていた。(100m)今持久力の練習が多くてスピードが出にくいけれど自分の目標を超えられるように、そしてインカレにつながるような泳ぎをしたい。
・今井月(法1=豊川)
―予選後―
タイムも泳ぎの感覚と一緒だったし予選から27秒でいけたのは良かった。決勝は25秒くらいを出したい。最近腰の調子が良くなってあまりいい練習ができていない割には感覚はいいなと感じる。(世界選手権を見て)女子の200m背泳ぎにはびっくりした。17歳の選手だったので自分のが年上だし、若い選手がどんどん出てきているのを見て、自分は若い立場でやってきているけれど世界は進んでいるなと感じた。強い気持ちを持ってレースに挑みたい。
―決勝後―
この大会に入る前にイメージしていたレースよりもいい泳ぎができたので、久しぶりに気持ちよく、いい形で泳げた。日本選手権、ジャパンオープンよりも速く泳げた。れおなさんが前半速いのはわかっていたので追っていた。ユニバーシアードが終わって平泳ぎもしっかりやらないといけないなとなって、平泳ぎの練習を結構頑張った。世界水泳で悠依さん(大橋)、玲緒樹さん(青木)、璃緒さん(白井)がいないので心細くなるかなと思ったけど、萩野さんと小堀さんが前向きに楽しんで泳いでいて、自分も楽しまなきゃと改めて感じた。(明日以降への手応え)100m平泳ぎも個人メドレーも追い上げるスタイルでやっていきたい。9月にはインカレがあるのでそれにつながるレースになればと思う。(勉強との両立は)授業がすごく大変で、練習もしんどかったけれど今はだいぶ余裕も出てきたし友だちもできた。
ー2日目ー
・中村(文4=比叡山)
最初はあまり調子が出せずにインカレに向けて練習している中の今回のレースで、最近練習でスピードが上がっていたのでベストを狙っていたが、ちょっと上手くいかない感じ。タイム的にはそんなに悪くはないが、もうちょっと近いタイムだったらインカレにも繋がると思ったが悔しい。(ユニバーシアードを終えて調子は)ユニバーシアードでは体調が良くなくて、それでもベストに近いタイムで泳げていたので自信もって練習に取り組んでいる。今までの中でもいいくらいにスピードも上がってきていて調子はいい方だと思う。(最終日は)自分の専門種目が200なので、そこでは必ずベストで泳いで、決勝の舞台で戦えるようにする。
・細川(営2=高松第一)
いい泳ぎができたと思うのでもうちょっと早いかなと思ったが、遅かった。(ユニバを終えての調子は)あまり泳ぎの調子は悪くないが、今全然この試合に合わせてなくて、ずっと強化で昨日までずっと2ブレの練習をしていたのでとにかく疲れている。(テスト期間中だが)泳ぎとの両立はできている。(100mは)50m以上に疲れが出てしまうと思うので、インカレにつながるように何か1つでも収穫があればいいなと思う。
・永島(営1=埼玉栄)
2’02を出したかったので、あともう少し届かなくて残念。(大学初のワールドカップは)そこまで緊張はしなかった。日本選手権とジャパンオープンでタイムがあまり出ていなくて、それでワールドカップはそれよりも早いタイムで泳げたのでそこは少し成長できたなと思う。(インカレに向けて)初めてで不安な部分もあるが、4年生と泳げる最後の試合なので、少しでもチームに貢献して1点でも多く稼げるように泳ぎたい。
ー3日目ー
・片山(社4=墨田川)
(01秒台について)先週01秒台が出て、でも01秒台が1年くらい出てなかったので、インカレに向けてはここから上がっていくんじゃないかなと思う。(うまく追い込めていた?)今週、練習がすごくきつくて。もう今本当に久しぶりこんなにきついレースだった。(次は最後のインカレ)ここで01秒でこれたっていうのは自信につながると思うので、あとは少しでも速く、できれば59秒台が出るように頑張りたい。
・田中大(法3=呉港)
(このレースの目標)ベストを出したかったけど、練習強化していたので、調整なしだった。ベストは目指していた。(レースを振り返って)あんまりよくないので、インカレに向けて合宿あるので、気持ちを入れ直していきたい。
・細川(営2=高松第一)
昨日の50がよかったし、泳いでる感じもよかったが、想像以上に遅かった。(昨日のスイムオフ)タイムはよかった。初めてスイムオフして、絶対に上げなきゃいけないという状況で上げられたのですごく自信になった。(インカレに向けて100中心になっていく)いい練習はできてると思うのでこの結果にあまり落ち込まずに、またインカレに向けて頑張っていく。
・今井月
(レースを振り返って)めっちゃきつかった。予選終わって、結構きついなって思っていたので。泳ぎは悪くなかったと思うけど体がきつかった。(今泳ぎこんでいる?)本当にテーパーなしできたので。その割にはまぁ、200ブレとかはよかったかなって思う。(課題のバックは)練習と試合がうまく分けられないというか、一緒に泳げなくてそこはまだ課題かなと思う。(次は初のインカレ)チームのために戦うっていうのはインターハイと一緒だと思うので、しっかりチームの中心になれるように頑張りたい。結構種目数も多くなると思うのでバテずに頑張りたい。
TEXT=伊藤なぎさ、牧田のどか、越塚日南 PHOTO=伊藤なぎさ、越塚日南、吉留奈津、牧田のどか、風間紫穂