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第93回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)第9節
8月4日(日) 法大G
東洋大0-0法大
<出場メンバー>
▽GK
松本健太(国4=柏U-18)
▽DF
野本幸太(国3=市立船橋)
土田直輝(国3=大宮Y)
大平陸(国4=前橋育英)→83分 松田圭大(国1=京都橘)
大森大地(国2=帝京大可児)
▽MF
坪川潤之(国4=矢板中央)→89分高柳郁弥(国1=大宮Y)
松崎快(国4=大宮Y)
山下勇希(国2=昌平)
梅津凌岳(国2=京都橘)
▽FW
荒川勇気(国4=旭川実業)
小林拓夢(国4=帝京長岡)→75分 横山塁(国2=FC東京U-18)
今シーズン初出場ながら大きく貢献した山下
積極的に攻撃に絡んだ小林
2ヵ月の中断期間を挟んだ前期リーグ戦がついに再開。ここまでの勝ち点はわずか3と苦しい状況の東洋大だが、DF陣の守備が光り今季初無失点で試合を終え、貴重な勝ち点1をつかんだ。
立ち上がりから両者譲らない展開。自陣まで持ち込まれるシーンこそあったものの、土田を中心とするDF陣の奮闘によりシュートまで持ち込ませない。拮抗(きっこう)した展開が続いたが30分、チャンスが訪れる。左サイドにいた坪川がドリブルで切り込みシュート、また32分にもゴール前混戦から抜け出した小林が足を振りぬく。どちらもわずか右に逸れ得点には至らなかったが、東洋大に勢いをもたらすプレーとなった。途中左サイドのクロスからシュートを狙われるシーンもあったが、土田の的確なクリアでピンチを免れ、スコアレスドローで試合を折り返した。
後半はお互い前半に増して積極的な攻めの姿勢を見せた。53分、54分には連続で法大にCKを献上してしまうもGK松本が冷静なプレーでしっかりキャッチしネットを揺らすことを許さない。また65分には松本、土田の守備が光った。エリア内から放たれたミドルを松本が一度はじくも、こぼれ球を奪われ再度一対一に持ち込まれる。今節最大の局面となったが土田が冷静に動きクリア、難を逃れた。その後梅津、今シーズン初出場の山下ら2年生が果敢に前を向きボールを運ぶもいづれも得点につなげることはできず、試合終了となった。
勝利こそ収められなかったものの、粘り強いプレーでゴールを守り切り勝ち点1をつかんだことは東洋大にとって大きな一歩となったことに間違いない。次戦の相手は流経大。ともに降格圏脱出を狙っている相手だけにどうしても落とせない一戦となる。古川監督が「締まったゲームだった」という今節のかたちをそのままに、次こそ勝ち点3をつかみ取りたい。
◾︎コメント
・古川監督
中断期間に色々準備したり試してみたり、という事をやってきたが、なかなかしっくり噛み合わない状況で公式戦を迎えた感じではあったが、逆にそこで危機感を持ってそれを選手たちにもぶつけて、そこで選手たちがスイッチを入れてくれたなという形で今日のような締まったゲーム、粘り強く戦うということをベースにした試合をしてくれたと思う。(今季初無失点の点は)GKやDFラインの選手たちはもちろんのこと、まずそこに加わる前線から中盤の選手全員がしっかり戦ってハードワークをして、というところをこの試合の前にしっかり共有して臨めたのが今季初めての無失点に繋げられたと思う。(大森選手の初スタメンについて)昨日けが人が出て急遽スタメンになったが、初出場でディフェンスラインの選手なのでそこの完封に貢献してくれたと思う。(次節に向けて)順位も勝ち点も近いチームなので、まずはしっかり今日のような戦い方をベースに勝ち点1以上を目指したい。その上でゴールもしっかりとって勝ち点3をつかめるように中2日にしっかりリカバーして臨みたい。
・土田(国3=大宮Y)
中断する前まで勝ち点が取れていない中であと残り3戦どう戦うかという話をみんなで話をしていて、やはり負けてはいけない、勝ち点を落としてはいけないという話をした中で今日ぎりぎりだが勝ち点1拾えたのは次につながるゲームだったと思う。(ドリブルで持ち上がるシーンが多かったが)今日は相手が結構前からくる感じだったのでうまく近場でつなぐというよりは効果的に相手の背後を狙ったり、自分がドリブルではがせばその分味方のもう一人がフリーになるという意識を持っていたのでそこは今日うまくできたと思う。(今シーズンのリーグ戦初の無失点だったが)本当はもっと早くからこういう試合が続けられれば良かったが、去年から出ている自分とか松本くんだったりとかが引っ張る気持ちを持ってやらなくちゃいけなかった中で今日の試合を0で抑えられたのは今後につながっていくんじゃないかと思う。(次節に向けて)自分たちよりも下の相手だが実力的には変わらないし、でも下にいるということは自分たちは絶対に負けてはいけないので後期上にいくためにも次の試合は勝ち点3が必要になってくる。それに中2日なのでみんなで力を合わせて頑張りたい。
・山下(国2=昌平)
今東洋大は思うような試合ができずに順位が低迷していて前期の残り3節が大事というなかで、自分たちもここで勝ち点を1でも拾って次につなげる事が今日の試合の目的だったので、そういったところでは次につながる試合だったと思う。(リーグ戦初出場だったが)1.2年とリーグ戦開幕前にけがをしてしまって思うようなスタートが切れないなかで、復帰してから1ヶ月ちょっとでやっと関東リーグに絡めた。自分がいいプレーをするというよりはチームが勝つために何ができるかということを考えて最後まで走りきったのが今日の収穫だったと思う。色々とシステムを試しているなかで法政さんも中盤ハードワークをしてくるプレーだったので、中盤崩れないようにハードワーク、セカンドボールという点を監督には言われていて、そこの意識はできたと思う。(次節に向けて)今流経大も低迷しているが、そこで自分たちも落とせないのでそういった意味ではお互いに大事な試合になると思う。自分たちが勝てるようにモチベーションを上げてチームでやっていきたい。
TEXT=渡部穂乃花 PHOTO=谷口奏生、酒井菜摘