記事
第93回関東大学サッカーリーグ戦 １部リーグ（前期）第10節
８月７日（水） たつのこフィールド
東洋大０－２流経大
＜出場メンバー＞
▽ＧＫ
杉本将哉（国３＝横浜ＦＣ・Ｙ）
▽ＤＦ
野本幸太（国３＝市立船橋）
土田直輝（国３＝大宮Ｙ）
大平陸（国４＝前橋育英）
大森大地（国２＝帝京大可児）
▽ＭＦ
坪川潤之（国４＝矢板中央）
横山塁（国２＝ＦＣ東京Ｕ-18）→71分 前田泰良（国１＝鹿島Ｙ）
山下勇希（国２＝昌平）
梅津凌岳（国２＝京都橘）
▽ＦＷ
佐々木銀士（国１＝青森山田）→60分 荒川勇気（国４＝旭川実業）
桑原遥（国４＝桐光学園）→60分 小林拓夢（国４＝帝京長岡）
初出場＆初スタメンを飾った佐々木
途中出場からゴール迫った荒川
途中出場からサイドを活性化した前田
勝ち点１と最下位に沈む流経大との対戦になった東洋大は前半の序盤に失点すると後半にも１点を追加され０ー２で敗北する結果となった。
この試合に負けると最下位転落もありえたいわば“裏天王山”。しかし序盤からミスが目立つと７分、ボールを奪われるとクロスから合わせられ失点。その後も13分、14分もミスからシュートを打たれるもリーグ戦初出場のＧＫ杉本のファインセーブでゴールを許さない。34分にもＤＦの裏を抜け出されるも土田の必死のスライディングでブロックし切り抜ける。40分に横山のパスを佐々木がスルーし、パスを受けた桑原が持ち込みシュートを放つも枠を外れ、前半は１点ビハインドで折り返す。
後半、前半の流れを断ち切るべく52分、パスを受けた坪川がミドルシュートを放つも惜しくもゴール左へと外れる。続く54分にも大森がミドルシュートを打つも相手に当たり、ＧＫ正面。その後60分にツートップを小林、荒川に交代し攻撃に厚みを持たせたいところだったが70分にカウンターからミドルシュートを決められ痛恨の２失点目を喫する。試合終了間際に小林、前田とつなぎペナルティーエリア内に侵入するがシュートを打てず試合終了。０ー２で敗北を喫し、流経大に勝ち点４と並ばれてしまった。次節の結果次第では最下位転落もあり得る。「最終戦のところで勝って後期リーグにいい状況で臨めるようにしたい」と古川監督が語るように前期リーグ最終戦、専大戦に勝ちいい状態で締めくくれるか。
■コメント
・古川監督
前節の法大戦で得点こそ生めなかったが無失点で終えられてその流れをなんとかこの試合でもやってゲームを作っていきながらチャンスがあった時、隙が生まれた時にそのチャンスをものにして勝ち切れればという試合だったが最終的に負けてしまったところはまたより苦しい状況になったなところ。（佐々木と桑原のツートップ起用について）前節荒川、小林もよく前線からのプレッシングだったり貢献してくれたところはあったが中２日での戦いというところと前節での消耗を加味しながらそこにパワーを与えてくれる選手というのが必要だと思っていたし、その中で佐々木、桑原、横山というところがチームにパワーを与えてくれると感じたので起用した。ただ残念なことに先に失点してしまったことで佐々木、桑原ところに関しては少し早い交代になってしまった。前半中々攻め込まれる時間帯が多くてプレーに絡むシーンが少なかったと思うが後半の交代するまでのところでボールを収めたりだとかボールに絡むシーンが多くなって本人たちもこれからだなと思ったと思うが時間が過ぎている中で手を打たないというふうな感じだったので彼らには申し訳ない交代になってしまった。（次節に向けて）下位の対戦の中で最低限引き分け以上、相手にも勝ち点を渡さない。というところが大事なところだったと思うが最悪の結果になってしまって、より難しい状況にはなったと思うがここで下を向いてラストの一戦を落としてしまうとより苦しい状況になってしまうのでなんとかこの３日間のところで前向きに過ごしてなんとしても前期の最終戦のところで勝ってできるだけ後期リーグのところにちょっとでもいい状況で臨めるように非常に重要な１試合だと思っているのでしっかり全員で準備して誰が出ても勝利に貢献できるようにやっていければいいと思う。
・佐々木（国１＝青森山田）
下位の対決ということもあり、絶対負けられないということで気持ちは入っていたが前半の立ち上がりで相手にペースを持たれてしまって、そこから失点という形で入ってしまって。そこから自分が何ができるかと言われたら自分の持ち味とかがもうちょっと出せたんじゃないかと思って、そこを出し切れずにずるずる前半を終わらせてしまったのでそこが課題点。（初めてのスタメンは）ずっと大学に入学してからけがで苦しんできたので、女子の試合という形で絡ませていただいていたが、関東リーグ自体は出場が初めて。緊張というよりはどちらかと言うと今のこのチームの状況下で何ができるかということを考えてやってやろうというそういう部分では気持ち的には高かったのかなと思う。（前半の動きは）ＦＷだからといって守備で手を抜いてはいけないと自分では思っていて、自分の持ち味は守備だと思うので。攻撃というのは自分が囮になって走っていって、それを生かすというのが自分の得意なプレーなので、自分が守備をしていれば自分のところにボールが転がってくると思うので、試合を通して守備というのはすごく意識しているので、そういう所から変えていきたいと思う。（次節への意気込みは）今節は主力となる選手がいなかったので、自分がスタメンという形で出れるかは分からないが、試合に絡めたらチームに自分ができることを精一杯やって、前期勝利という形で終わらせればいいなと思う。
・前田（国１＝鹿島Ｙ）
立ち上がりあまり良い入りができなくて、失点という形になってしまった。入りが良くなかったのと、追いつけなかったのがチームの課題なのかなと思う。(厳しい展開での交代だったが)久々の関東リーグの出場で、怪我から復帰して、何かチームの雰囲気を変えることだったり、チームの流れを変えることだったり、自分が結果を残してチームに貢献できたらよかった。だがまだまだ力不足でシュートに持っていけてないので、もっと途中から入って何ができるか、チームに貢献できるかというのをもっと考えながら力をつけていきたいと思う。途中交代では得点が求められていたと思うが、シュートは１本も打てていない。シュートまで持っていく形だったり、個人的にドリブルで仕掛ける能力、味方とのコンビネーションで崩していく能力をつけていきたい。(前期リーグ戦最終節に向けて)10試合を終えて、勝ち点４という厳しい状況だが、後期に繋げるためにも、サポートしてくれる仲間や応援してくれるサポーターの方もいるのでそういった方のためにも、最後の１試合結果を残せるようにまた気持ちを見せて戦いたいと思う。
・荒川（国4＝旭川実業）
先週再開後初めての試合で、みんなで締まったゲームにしてなんとか勝ち点１を取れたが、今節はあまりいい形で入れなくて、途中から出て流れを変えたかったがそれができずにずるずる引きずって失点して負けてしまって、とても残念だった。（途中出場だったが、何か言われていたことは）（小林）拓夢と一緒に出て、前線で起点を作ってチャンスがあったらゴールをどんどん狙えという指示があった。（最終節に向けて）スタメンで出られるかどうかは別として、今季まだ得点がないのでもし自分が出たらそこで最大限のパフォーマンスを発揮してどんどん得点に絡めるようにしたい。
[次戦試合予定]
第93回関東大学サッカーリーグ戦 １部リーグ（前期）第11節
８月11日（日） vs専大 山梨県中銀スタジアムにて 18:00キックオフ
TEXT＝谷口奏生 PHOTO＝渡部穂乃花、酒井菜摘、牧田のどか
