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2019.09.07
水泳

[水泳]インカレ開幕!今井月、江口の平泳ぎ勢がベスト更新で得点をGet!

第95回日本学生選手権水泳競技大会

9月6日(金)~8日(日) 東京辰巳国際水泳場



(1日目・予選)


◆女子50m自由形


5組

6着  片山  27”05


6組

7着  山本真  26”50


7組

4着  遠山  26”36

→全体11位でB決勝進出


◆女子400m自由形


3組

10  石井  ’31”45


5組

4着  濱田  ’16”61

→全体12位でB決勝進出


7着  永島  ’18”28

→全体16位でB決勝進出


◆女子200mバタフライ


2組

3着  末下  ’18”95


4組

4着  竹村  ’13”29

→全体14位でB決勝進出


6組

4着  中野  ’11”70

→全体9位でB決勝進出


◆女子200m背泳ぎ


4組

4着  今井彩  ’14”59

→全体10位でB決勝進出


5組

1着  白井  ’09”79

→全体1位で決勝進出


9着  渡邊彩  ’17”61


◆女子100m平泳ぎ


4組

3着  江口  ’09”09

→全体7位で決勝進出


6着  磯部  ’11”61


6組

1着  今井月  ’07”44

→全体1位で決勝進出


◆女子4×100mフリーリレー


5組

1着  東洋大  ’44”46

(白井ー田中佑ー遠山ー今井月)

→全体1位で決勝進出


 

(1日目・B決勝)


◆女子50m自由形


7着  遠山  26”60


◆女子400m自由形


4着  濱田  ’16”18

5着  永島  ’16”79


◆女子200mバタフライ


1着  中野  ’11”00

5着  竹村  ’13”38


◆女子200m背泳ぎ


5着  今井彩  ’15”08



(1日目・決勝)


◆女子200m背泳ぎ


1位  白井  ’07”87

※大会新記録


◆女子100m平泳ぎ


1位  今井月  ’06”91

5位  江口  ’08”96


◆女子4×100mフリーリレー


1位  東洋大   ’42”39

(白井ー田中佑ー遠山ー今井月)



(1日目終了時・総合成績)


1位 日体大 147.5

2位 神大 130.0

3位 日大 122.0

4位 東洋大 121.0

5位 中京大 105.5

6位 筑波大 83.0

7位 早大 75.0

8位 明大 71.0


約3年ぶりのベストに喜ぶ今井月


「やるしかない」と力を出し切った江口


自己ベストを次々更新する白井


まずは4継を制した(左から白井、田中佑、遠山、今井月)



 今年も大学対抗の熱い戦いの時期がやってきた。第95回日本学生選手権水泳競技大会(以下、インカレ)の初日が東京辰巳国際水泳場で行われ、100m平泳ぎの今井月(法1=豊川)と江口(国4=藤沢西)がそろって決勝に進出。日本代表の白井(国2=宝塚東)は200m背泳ぎで圧倒的な力を見せつけ、大会新記録で優勝した。

 

 100m平泳ぎの予選から2位以下を約体1つ分引き離す泳ぎを見せていた今井月は、決勝でも快泳を見せる。今まで32秒台だった前半を初めて31秒台で入ると、周りとの差は開く一方。ウエイトトレーニングの成果でパワーがついてきた足を使い、テンポを上げて泳ぎ切ることができた。気づけば、五輪代表に選ばれた2016年以来の自己ベストで優勝。「めっちゃすっきりした」と初のインカレの舞台で笑顔を見せた。

  同種目の江口は今回が最後のインカレ。バタフライの3連覇がかかる中野(文4=長岡大手)ら同期たちが決勝進出を逃すなか、予選からベストを更新して決勝へ。「何が何でもという気持ちで泳いだ」と後半に失速しながらも懸命な泳ぎを見せ、5位でフィニッシュ。大学4年間の練習を皆勤しているという江口の努力が報われた瞬間だった。

 

   世界水泳選手権大会(以下、世界水泳)の200m自由形で決勝に残り、注目を浴びる白井は200m背泳ぎに登場。「2分7秒台は絶対出るよ」と指導を受ける平井監督から言われるほど練習から調子も良かったという。日本記録を上回るペースで泳ぎ、1度もリードを譲らない。惜しくも日本新記録には届かなかったが、大幅に自己ベストと大会記録を更新し、優勝を決めた。

 

  また、4×100mフリーリレー(以下、4継)には白井、田中佑(国2=明星学園)、遠山(国4=八代白百合学園)、今井月の4人が出場。一時、ライバルの日体大にリードされるも、予選からの1位を譲らずに2年ぶりの優勝をつかんだ。

  4継優勝で弾みをつけ、残る2日間も流れに乗ることができるか。チームはインカレ独特の声援があふれる会場の雰囲気を力に変え、1つでも上の順位、タイムを狙っていく。



■コメント


・今井彩(済4=宇中女)

タイムを落としてしまったのでそこがすごく残念。(泳いだ感覚は)前よりはよくなってるが、100が最終日にあるのでそこまでまだ修正できるところはあると思うのでそこに向けて修正していきたい。


・江口(国4=藤沢西)

4年生だし、最後なので、もう正直レースのこととかあんまり覚えていなくて、もう何がなんでもっていう気持ちで泳いでいた。(予選からベスト。疲れは)予選から全部のレースでベストを出すのが目標で、その中でやっているので疲れも感じないし、やるしかないっていう気持ちがやっぱりあるので、疲れはあんまり感じない。(4年生は惜しくもB決勝進出というのが多かったが)自分がやるべきことは少しでも多くの点を取ることだと思っているし、インカレでいろんな結果があると思うが、その中でも他の選手が悪かったら自分が多く稼ぐのが仕事だと思っているので、自分のこの結果を通して他の選手にもいい影響が与えられたらいいなと思う。(練習でも感覚が良かった?)練習自体は特別いい感じはしなかったけど、やっぱりもう気持ち。


・遠山(国4=八代白百合学園)

50m自由形について)25秒台を狙っていたけど力みが出てしまって、最後バテがひどすぎてチームにいい流れを作りたかったけど、自分で順位もタイムも大きく落としてしまって情けない結果だった。だが、リレーもあったのでそこは気持ちも落ち込むことなく切り替えようと思った。(同期の4年生は惜しくもB決勝進出が続いたが)平泳ぎの江口はしっかりベストタイムも更新して決勝でも順位を上げてくれたし、チームとしては悪くはなかったかなと思う。(リレーに関して)1番で引き継いだので1番で(今井)月に渡したかったが、ちょっと自分のところで抜かされてしまって、後輩3人のおかげでこうやって優勝することができて感謝しかない。(ラストインカレ始まって)こうやってみんなの力があっていい思いもさせてもらっているのでしっかりそれは個人に、3日目の1フリにつなげたいと思う。(1フリに向けて)まだ泳ぎがはまっていないところもあって、ちょっと慌てちゃったりしているので、しっかりそこはあと2日間で泳ぎを見直していきたい。


・中野(文4=長岡大手)

(まさかのB決勝だったが)予選は結構余裕があって。見た感じこれは残れると判断したので抜いてしまったが、詰めが甘かったかなと思う。(泳いでる感覚としては)悪いわけではない。(タイムに関しては)4月と比べたら全然いいとは思うけど、やっぱり狙っていたタイムはベスト更新だったのでそこは悔しい。(泳ぎが変わった?)5月に事故にあって足首を捻挫してから結構かばう感じになってはいたので、最近はプル中心の泳ぎになってるのかなと思う。(残すは100m)200mに比べて苦手なところはあるが、明日もしっかりメドレーリレーもあるので4本泳げるように、まずは予選突破を目指して頑張りたい。


・濱田(国4=須磨学園)

(予選からタイム上げてた)予選でベストを出してA決勝残りたかったのでそこは悔しい。ベストもあと0.2秒くらい足りなかったので悔しいが、明日の本命に向けてはしっかりちゃんと自分の思い切ったレースができたと思う。(最後のインカレが始まって)この日のために1年間やってきたので全力で楽しんで悔いなく、4年生全員で終われたらいいなと思う。(本命の800mの目標)絶対A決勝残って、1点でも多く点数を取ること。

 


・白井(国2=宝塚東)


―4継前―

練習の時からバックは調子がいいと分かったので、それで今大会どれだけタイムが出るかってすごく楽しみにしていて、予選も2分9秒といういいタイムで泳げていたので、とりあえず前半から積極的にいこうと思って頑張った。(1秒以上ベスト更新の要因)世界水泳で200m背泳ぎ全然だめな結果になってしまって。その悔しい部分を練習にぶつけてきたのでそれが今回の結果になったのかと思う。(平井先生とはどんな会話や目標を?)練習のタイムを見て平井先生からは「2分7秒は絶対出るよ」と言われていたのでその言葉を信じて、2分7秒が出たのでほっとしている。


―4継後―

練習の時点で軽く抜いたつもりがいつもより速いとかが何日も続いていて、そのタイムを聞いて平井先生も「出るぞ」って言ってくださったので、その言葉を信じて。調子がいいってことも予選の時点でわかったのでいけるところまでいこうと。

予選の感じから1分1秒でつっこんでいたので、この感じなら自己ベストは出るかなという手応えを感じたので積極的にバテるまで頑張ろうと思った。

最近自由形の方がタイムは出ているが、自分の中では背泳ぎでもしっかり戦いたいっていう気持ちがあるので、世界水泳では納得いくタイムが出ずに残念な結果になってしまったが、背泳ぎでタイム出すのはここの大会しかないかなと思ったので、この大会でタイムを大幅に縮めることができてよかった。(自由形も自己ベスト。感覚は) 自己ベストでつなげたらいいなと思っていたので、0.2秒自己ベストを更新できたのでそれは自由形のランキングにも関わってくるし、日本は自由形が弱いというのをこの前世界水泳で痛感したので、こういう大会で自己ベストを出して世界との差は埋まっていくのかなと思うので、疲れている中だったけど自己ベストが出たことは自信になる。


・田中佑(国2=明星学園)

(インカレ1発目がリレーだったが)この後の個人の種目と8継にいい流れを作りたかったが、自己ベストに及ばず、本当は55秒台を狙っていて、ぶっちぎりの優勝にはちょっと及ばない状態だったのが悔しかった。(応援は聞こえた?)結構聞こえるし、シード校はハイタッチがあるのでその時もたくさん声をかけてくれる仲間たちがいたので、応援を力にすることはちょっとできなかったが明日からはちゃんと仲間の期待に応えられるように頑張りたい。(個人のレースに向けて調子は)練習中のタイムも悪くなくて、泳ぎの感覚もいいのでちゃんと泳ぎをはめられるように。自分の力加減と泳ぎが一致するように明日のアップから気合入れて頑張りたい。(インカレの目標は)個人でA決勝。この後の種目では全部自己ベストをら更新して、100mの自由形は夏の大きい大会で出るのは初めてだが、A決勝に残って最終日まで最後の力を振り絞りたい。8継も泳がせてもらえるので、調子は悪くないので頑張ります。


・今井月(法1=豊川)

やっぱりウエイトトレーニングも継続して大学に入ってできるようになったし、本当にいろんな人からゴツくなったねって言われるのでだいぶ体も大きくできたんじゃないかと思う。(決勝を振り返って)1ブレはとにかく優勝したいと思っていたので、まさか6秒台が出るとは思っていなかったし、すごいうれしい。(6秒台が出た要因)これまで前半を32秒台でしかまわったことがなくて、初めて31秒台で来られたのでそれもすごくよかったかなと。(現在の1ブレの位置付け)やっぱり2ブレメインでやっているが、平井先生からも「100が速くならないと200も早くならないよ」と言われていたので、やっと7秒台の壁を割れたし、ベストも高校1年生の記録だったのでやっと切ることができてすごくすっきりしている。(リレーについては)レース直後だったのできつかったけど2番手で来てくれたので、何が何でも抜こうと思って必死で抜いた。(試合前に平井先生とはどんな話を?)予選終わって連絡きた時は「ベストは出る」って言われていたので、しっかりベストを出せて、この試合は5冠することが目標なのでしっかりこだわっていきたい。(初のインカレは)やはりインターハイとは違った感じがして、入場の時もすごいいろんな人の応援が見れてより頑張れた。(泳ぎの中でどういう風によく働いている?)足も今までは大きすぎてあんまり速く蹴れなかったけど、パワーもついてだいぶ素早く蹴れるようになってテンポも上がりやすくなったのかなって思うし、上半身も今まではおまけみたいな感じだったがだいぶついたかなって思う。(記録に関して)高1の日本選手権。2016年の選考会ぶりだったのでめっちゃすっきりした。(狙っていたタイム?)いや、来る前はやっぱり自己ベストは厳しいかなと思っていて、どちらかというと2ブレの方が良かったなんて思っていたけど、結構スピードも上がってきてくれた(これで個人メドレーはもちろん平泳ぎももう1回という気持ちに?)はい。やっぱりブレの方がレースはすごい楽しいので。今回2ブレがないのはちょっともったいないなと思うけど、明日200のコンメしっかり頑張りたいなと思う。


・永島(営1=埼玉栄)

タイムも全然ダメで、本当は予選でA決勝に残ることが目標だったので悔しい。(初のインカレ)すごく緊張したが、先輩たちの応援がすごく背中を押してくれて。予選で16番残りで1番下だったので、タイムは悪かったがB決勝で順位を上げられたのは少しでも貢献できたのかなと思う。(合宿に参加できたことについて)みんなで声掛け合って、きついときもたくさん励ましてもらったので、すごく楽しくいい練習がてきたと思う。(200m自由形の目標)A決勝に残ること。しっかりと目標を達成できるように頑張りたい。


 


TEXT=越塚日南 PHOTO=伊藤なぎさ、吉留奈津

ジャパンオープン2016
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