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2019.09.12
硬式野球

[硬式野球]内池公式戦初登板も接戦制せず。勝ち点の行方は3戦目へ

東都大学野球秋季1部リーグ戦・立正大2回戦

9月12日(木) 神宮球場

●東洋大3-4立正大



立正大
東洋大


(東洋大)

●内池(1敗)、神田、山下雅、松澤、河北-佐藤都



・打撃成績

打順守備名前
(中)松本(営1=龍谷大平安)
(左)小峰(営4=帝京)
(右)山田(総4=桐生第一)

納(総3=智弁学園)
(指)山崎基(営3=愛工大名電)
(捕)佐藤都(法4=聖光学院)
(二)諏訪(総3=浦和学院)
(遊)小川(法3=霞ヶ浦)
(一)酒巻(営3=成田)
(三)津田(総4=浦和学院)

廣岡(総1=拓大紅陵)


33



・投手成績

名前球数四死球三振
内池(総3=桐生第一)48
神田(営3=大商大堺)12
山下雅(営4=東邦)17
松澤(営1=帝京)45
河北(営1=浦和学院)16



公式戦初登板を遂げた内池


松本の勝利を呼び込む一打に期待したい

神田は三者凡退に抑える投球をみせた


 前日の悪天候とは打って変わり、爽やかな空模様の下行われた立正大2回戦。公式戦初先発の内池(総3=桐生第一)が3回1失点とまずまずの立ち上がりを見せると中盤以降は点の取り合いに。3番手で登板した山下雅(営4=東邦)が連投の疲れからか粘れず決勝点を与え、3-4で敗れた。


 「緊張はしたけど、神宮のマウンドってこんな感じだったなって」。そう振り返るのは先発を託された内池。1年時夏のフレッシュリーグ以来の神宮球場のマウンドに上がる。持ち味の打たせてとる投球を披露したいところだったが、初回の先頭打者をいきなり四球で出してしまう。しかし、その後はツーシームを駆使し本来の投球に。3回48球1失点の結果に「点数つけたら半分にも満たない。駄目でしたね」と悔しさを口にしマウンドを降りた。その後は小刻みにつなぎ反撃を待った。


 エース村上(総3=智弁学園)を温存し、打線の奮起が期待され迎えた今試合。立正大の先発のマウンドには渡部が上がった。打線は「想定外」と語る相手先発に翻弄(ほんろう)され、前半を無得点で折り返し五回に突入。無死から小川(法3=霞ヶ浦)、酒巻(営3=成田)が連打で出塁し、犠打で1死二、三塁の好機を演出する。「打ったのは直球。真ん中あたりだったので」と語る松本(営1=龍谷大平安)の適時打で同点に。さらに、小峰(営4=帝京)にも連続適時打が飛び出しリードを奪った。その後もシーソーゲームを演じるも決勝点を挙げられず。3-4で敗戦を喫した。


 「最後のオープン戦で滑り込みました」。過去に17を背負った左腕の今季の番号は34だ。チームとしても先発を担える左腕を待ち望むだけに、今日の内池の奮投は収穫と言えるだろう。エースの登板が予想される次戦では打線が投手陣を助ける試合展開を期待したい。




■コメント

・杉本監督

どういうこっちゃって話。同じようにやられている。指導者が悪い。監督の責任。しっかりと指示を出してるつもりだが、改善していきたい。糸川君の低めのチェンジアップには手を出すなって言っているけれど、出てしまっている。真っ直ぐで勝負してくれるならバシッと当たるけど、緩くきたボールに振り回したら打てない。同じことをしているので徹底しないと。明日また糸川君がきて、渡部君もいるので、しっかり対処できるようにしたい。ストレートを待てずに、せーので振りにいくからチェンジアップにやられる。ストレートを呼び込む技術がない。チェンジアップにバットが止まったら勝ち。こう話している。時々浮いたチェンジアップを打てと言っているけど見逃す。低めに食いついてしまうから、相手からしたらしめしめと。シンプルに考えようって言ってるけど、それの理解が乏しいのかな。山下雅は4年生らしくない投球。ずっと1対0でいく流れをわかっていたはず。誤算だった。あの2点が無ければ違った展開だったのかなと。内池は十分想定内の投球だった。継投の順番は決めていただけに、山下雅の出来は納得いかない。デッドボールしかり、そういうところの緻密さが足りない。彼の課題。村上の登板が増えてしまうが、仕方ない。向こうも同じ。連勝なんてなかなかできないので。1年生二人は、夏が初めてで、慎重に入れているので。彼らなりに粘りのあるピッチングをしてくれる。(打撃について)みんな背中から押されている感じ。佐藤にしてもそう。焦ってしまう性格もあるのかもしれないけど。追い込まれても捌けるから大丈夫とは言っているのに。引っ張り込めばいい。でも、あれだけの投手をリードするのは大変。それは十分分かっている。じゃんけんは勝ったら後攻を取る。天候は雨男がいるので仕方ない。


・佐藤都主将(法4=聖光学院)

立正大のピッチャー一人一人に対して、つめの甘さがあった。守備の面では初回のピンチを抑えられたりしたが、それを攻撃につなげていけなかった。今日は野手で打ち勝たないといけなかった。明日は絶対に勝たないといけない試合。調子どうこうよりもどうやって勝つかを考えて、やっていきたい。


・内池(総3=桐生第一)

自分の持ち味は打たせてとる、テンポよく投げるというとこなのにそれができなかったですね。ダメダメでした。先発を言い渡されたのは今日の朝なんですけど、前から都志也さん(佐藤)からは言われてました。神宮のマウンドが1年生の夏にやっていたフレッシュリーグ以来で投げながら、こういう感じだったなって。すごい緊張はしてました。今日はツーシーム主体の投球で、自分の考えとしては打者一人を一球で抑えるのがベストっていう考えなのでツーシームで芯を外せればっていう発想です。ここから自分の起用法がどうなっていくかは分からないですけど、任されたところで期待されている内容をやっていくしかないと思います。しっかりと投げ切ってチームの勝利に貢献できるよう頑張りたいです。


・松澤(営1=帝京)

調子は全然良くなかった。打球が当たったのは、止めようとして足を出したけど変なところに当たってしまった。そんなに痛くはなかった。(ビハインドの場面での登板だったが)2点返して流れ的にはこっちに向いていたところだったので抑えなくてはいけなかった。負けたのはあの1点だったと思う。明日はもう勝つしかない。


・松本(営1=龍谷大平安)

打ったのは真ん中付近の直球でした。相手の先発が渡部さんなのは想定外でしたね。倉田さんか糸川さんかなという話になっていたので。昨日はうちが打っててその分渡部さんは気持ちが入ってたんだと思います。そういうところで勝れなかった。まだまだ暑いですし、4連戦になってて疲れは出ると思うんですけど、今日しっかりと対策し直してしっかりと勝ち点を取れるようにやっていきます。


TEXT=須之内海 PHOTO=須之内海、川口朋珠、谷口遥菜