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9月13日(金)
高校3年時と合わせて2度目のプロへ挑戦する佐藤都
残りの期間山田の猛アピールに期待したい
9月13日、佐藤都(法4=聖光学院)と山田(総4=桐生第一)がプロ野球志望届を提出。これを機に10月17日に行われるプロ野球新人選手選択会議(以下、ドラフト会議)で指名を受ける権利を手に入れた。
東都大学野球1部秋季リーグ戦開幕から4試合目でプロ野球志望届を提出した両名。記入自体は夏季オープン戦・最終戦時には終えており、リーグ戦の開幕を待つのみとなっていたという。
昨年のドラフト会議でプロ野球の世界へと歩を進めた上茶谷(H30年度法卒=横浜DeNA)・甲斐野(H30年度営卒=福岡ソフトバンク)・梅津(H30年度営卒=中日)の3投手の女房役として支えてきた佐藤都は今秋のドラフト会議の目玉選手の一人だ。走攻守の三拍子が揃った捕手として注目が集まり、上位指名は必至。今秋の最後のアピール次第では競合もありえるだろう。そんな男の目標は「100安打」だ。達成すれば連盟としては山崎剛(国学大卒=楽天)、チームとしては今岡氏(現千葉ロッテ二軍監督)以来の快挙となる。野手としてプロへ進んだ先輩・中川(H30年度法卒=オリックス)は参考記録として一部二部合計での100安打を達成。尊敬する先輩が成し遂げなかった東都一部100安打の偉業を達成しNPBの世界へと乗り込みたい。
「杉本監督と話して。行きたいという気持ちが強いと伝えた」と夏前に語った山田も今回プロ志望届を提出した。3年時までは思うような結果を残せず、苦しい時間が続いたが大輪が花開いたのは今年に入ってすぐのこと。春先のオープン戦では欠場する試合もあったが計5本の本塁打を放ちエンジン前回で昨季にシーズンイン。国学大戦を1カード腰痛のため欠場したが、1シーズン5HRと自慢のパワーで観客を圧倒した。「打てない時に中川さんから背番号8の重みについて説かれた」とミスター東洋の前任者の存在も大きいという。打の東洋を牽引するその番号に恥じない結果で夢をつかめるか。今季の活躍でこの男の未来が大きく変わるだろう。
幼きころからの夢であるプロ野球の世界に入るためのスタートラインに足をかけた両選手。運命の日まで二人はチームの勝利のためにその身を動かし続ける。
TEXT=須之内海 PHOTO=川口朋珠、谷口遥菜