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東都大学野球秋季1部リーグ戦・亜大3回戦
9月21日(金) 神宮球場
●東洋大0-1亜大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
亜大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
(東洋大)
●村上、山下雅-佐藤都
・打撃成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (中) | 松本(営1=龍谷大平安) | 3 | 0 | 0 |
2 | (左) | 小峰(営4=帝京) | 3 | 0 | 0 |
3 | (遊) | 小川(法3=霞ヶ浦) | 4 | 0 | 0 |
4 | (捕) | 佐藤都(法4=聖光学院) | 4 | 1 | 0 |
5 | (指) | 山崎(営3=愛工大名電) | 3 | 0 | 0 |
6 | (一) | 諏訪(総3=浦和学院) | 4 | 2 | 0 |
7 | (右) | 納(総3=智弁学園) | 3 | 0 | 0 |
8 | (二) | 小林直(法3=八戸学院光星) | 1 | 1 | 0 |
9 | (三) | 津田(総4=浦和学院) | 2 | 0 | 0 |
打 | 矢吹(総1=聖光学院) | 1 | 0 | 0 | |
三 | 斎藤(法3=東洋大牛久) | 0 | 0 | 0 | |
計 | 28 | 4 | 0 |
・投手成績
名前 | 回 | 球数 | 安 | 四死球 | 三振 | 責 |
村上(総3=智弁学園) | 8 | 121 | 5 | 1 | 6 | 1 |
山下雅(営4=東邦) | 1 | 20 | 1 | 1 | 0 | 0 |
スクイズで失点し苛立つ村上
村上の力投も叶わなかった
三塁打に大きく吠える諏訪
勝ち点をかけ行われた亜大3回戦はカード初戦と同じ、村上(総3=智弁学園)と内間(亜大)による投げ合いに。投手戦の様相を呈した一戦は0-1で敗北。2019年度初の負け越しカードになるとともに、エースの初黒星となった。
「調子は普通」と語った村上は、初回から3つのアウト全てを三振で奪う滑り出しを見せると、中盤まで走者を背負いながらも無失点で味方の援護を待つ。ここまで亜大の猛攻をしのいだ村上にほころびが出たのは七回。山本(亜大)が放った当たりにレフト・小峰(営4=帝京)が飛びつくも、「あと一歩」足りず。グラブに当たり大きく弾かれた打球が外野を転々とする間に打走は三塁に到達。続く打者を三振に抑え2死にこぎ着ける。「バントをしづらいように低めに制球した」と右腕が投げぬいた低めの球に亜大ベンチはスクイズを試みる。打球は村上の前に転がるも本塁は間に合わなかった。普段は冷静な村上も苛立ちを隠せず。この1失点が決勝点となった。
エースの奮闘に打線が応えられない。七回裏に試合が大きく動いた。1死から諏訪(総3=浦和学院)が「打ったのはストレート。前の打席での反省点を修正できた」と振り返る当たりが右中間を真っ二つに。打球を確認するとぐんぐんと加速し三塁打とし一気に同点の好機を作った。その後、小林直(法3=八戸学院光星)と納(総3=智弁学園)がともに四球で出塁。2死満塁でこのカード3安打と停滞気味の松本(営1=龍谷大平安)に打順が回る。「昨日も対戦している投手。初球から振っていこうと思った」と積極的な打撃を見せると、2球目に勝敗が決する。打った本人も点を見上げる二飛に終わり無得点。その後の攻撃は前日の先発松本健(亜大)の前に走者すら出せずに今季初の完封負けを喫した。
「今までが出来過ぎていた」(杉本監督)。今年度はここまで春秋通じて勝ち点を落としたカードはなく、この亜大戦で初めての負け越しとなった。他大の勝敗次第ではあるが、優勝への道のりはより一層険しいものに。この逆境を跳ね返せるか。空き週を挟み臨む駒大戦の闘いぶりに注目だ。
■コメント
・杉本監督
ホームの憤死、満塁のチャンスで一点取れてたら流れは全然違っていた。たらればですけど。それよりも一点に対する執着が浅い。ただ、下位打線は良かった。諏訪や小林ですね。やはり中軸で返せない。それは仕方ないことですけど、なんとかしないと。佐藤は昨日もそうだけど、したたかさがない。焦っちゃうんでしょうね。そりゃ相手も必死ですけどね。あとは切り替えてやっていくしかない。勝ち続けるしかないです。
・佐藤都主将(法4=聖光学院)
このチームで初めて勝ち点を落としたが、ここまでうまくできすぎていたのもある。春は力が無くても勝ち点をとれていたがここから先に行かなければいけない。村上は調子も良かった。見殺しにしてしまって本当に申し訳ない。チャンスはつくれてもそれで点をとることができない。どうやって点をとっていくか見直していかないといけない。技術の無さ、打席で萎縮してしまうということを全員で考えていく。次は駒澤だが、負けたら最下位も見えてくる。ここをとりきって、国学大、中大といま勢いのあるチームが続くので、しっかりと準備していきたい。
・小峰(営4=帝京)
(このチームになってから勝ち点を逃したのは初)打てないですね。チャンスをものにできなかった。それに尽きると思います。1点でも取れていればタイブレークに持ち込めていた。悔しいです。(三塁打時の守備)あと一歩でした。グラブの先に当たって余計に転がってしまった。左打者なのでライン寄りを守っていた分追いつけなかったです。飛んできた瞬間は捕れると思ったんですけどね。できることはしたと思いますけど、ショックは大きいです。あれで負けたので。でも、打てなかったことの方が悔しいです。もうここからは負けられない。全部勝つ勢いでやります。
・諏訪(総3=浦和学院)
3打席目の三塁打はその前の反省を生かして打てた。打ったのは直球です。今日の試合というか、このカードで亜大は2タテを開幕カードでされて、うちに初戦を負けて。3連敗からスタートしてる分、気迫があったと思う。春との差はそこなのかな。ここから優勝に向けては1つも落とせない。勝ちます。
・村上(総3=智弁学園)
調子は悪くなかった。点を取られた自分が悪いです。点を取られなかったら負けないので。スクイズは低めに投げてなんとかバントさせないようにしたけど、相手の気迫が勝りました。
・松本(営1=龍谷大平安)
七回の満塁のチャンスは自分で決めようと思い打席に入った。岡留投手は昨日も対戦してて、昨日は簡単に追い込まれてしまった。その点を直そうと思って積極的に振ることを意識してました。最近の調子自体は悪くない。練習の感覚はいいのに実戦で出せない。疲れではないと思います。身体のバランスとか練習量の少なさとかだと思う。今はこのチームで初めて勝ち点を落として、雰囲気は落ちている。でも、空き週がありますしそこでしっかり調整したい。
TEXT=須之内海 PHOTO=齋藤洋、谷口遥菜