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第95回関東大学バスケットボールリーグ戦
9月18日(水) とどろきアリーナ
東洋大67-73中大
10|1Q|17
14|2Q|15
12|3Q|19
31|4Q|22
スターティングメンバー
24 ラシードファラーズ
5 栁澤優
22 和田麗空
14 田代幹
57 上甲真之介
丹波が流れを一転させる
スピードが持ち味の和田
第8節の対戦相手は現在リーグ1位の中大。格上相手に後半猛烈な追い上げを見せたものの、一歩及ばず悔しさの残る試合となった。
試合は序盤から互いに譲らない攻防が続いた。中大に先制点を取られるも負けじと東洋大も食らいつく。田代(済3=桐光学園)のシュートのこぼれ球をゴール下のラシード(済4=越谷西)がリカバー。さらに和田(済3=東海大相模)が素早いドリブルでゴール下に切り込み得点を重ねる。
2Qに入り追いつきたい東洋大は積極的にシュートを狙いにいくが相手の堅いディフェンスに阻まれる。しかし2Q終盤、巧みなパス回しで相手の隙をつき東山(法2=桐光学園)が3PTを決める。続いて田代が相手ボールをカットしそれを受けた丹波(済1=常大高)がシュートを決め、流れを東洋大に引き寄せ前半を終了する。
後半に入り徐々に点差を広げられ36-51で迎えた最終Q。庄子(済1=聖和学園)がフリースロー(以下FT)を決め得点を奪うと、大澤(済1=市立船橋)の速攻が続き流れは完全に東洋大へ。ラシードが3PTを2本決めさらに点差を縮めると、相手のミスから大澤丹波の一年生コンビが切り込み連続して得点をあげる。しかし追い上げもここまで。試合終了間際に相手にFTを与えてしまい、67-73で惜しくも敗れた。
「選手たちがよく抑えてくれた」と佐藤ヘッドコーチが言うように格上相手に徹底したディフェンスを見せつけることができた。また一年生の活躍が光るなど収穫の多い一戦となった。次節まで一週間あまり。よりディフェンスに磨きをかけ1部昇格を狙う東洋大バスケ部に今後も期待がかかる。
◾︎コメント
・佐藤ヘッドコーチ
昨日今日とディフェンスの面では選手たちがよく抑えてくれた。しっかりやれば2部リーグの上位チームに対抗できる力があることが分かったし、ゲームは落としたが学ぶことが多かったのでこの2試合についてはよくやったと思う。今失点の少なさは中央大学につづいて東洋が2番目。そういった面ではディフェンスに自信を持ってやろうと声をかけた。今日もしっかりディフェンスできていたので次の試合まで1週間空くが、なんとか継続できるようにしていけたらいいと思う。(次の試合に向けて)後から出てきた1年生もいい形でチームに流れを持ってきてくれた。私たちはチャレンジャーなので。全力で頑張りたい。
・和田(済3=東海大相模)
個人的には出だしは良かったが、後半気持ちが足りない部分があった。チームを引っ張ることができなかったところが悔しい。(現在リーグ1位の中大だったが)チーム内でも話し合い、しっかり対策をした。チーム的にも仕上がっていたので対策通りに試合ができてよかったと思う。(来週に向けて)しっかりケアをしてこのリズムを崩さないように。チームに迷惑をかけないよう活躍したいと思う。
・丹波(済1=常大高)
自分が出た時に何ができるかということを考えていた。自分はゲームメイクはできないが、走ることはできるのでそれを生かして速いオフェンスで何回も攻撃回数を増やせるようにした。(途中出場に当たっての指示は)自分は落ち着いてやるというよりは荒らすタイプなので、監督にも荒らせと言われていて、いっぱい走りまくった。(前節から格上相手のスコアを抑えることができたが、手応えは)どっちも2部リーグ1位、2位の相手で格上だったので、自分たちにないものを強いチームから吸収するようにした。監督に言われた通り、ディフェンスを徹底して相手のやりたいことをやらせないディフェンスをするという意識でやった。なのでスリーポイントも少なく自分たちの決められたディフェンスができた。(来週に向け)自分はリザーブの人間なので出られる時間も少ないが、その限られた時間でできる限り先輩のことをサポートできるように頑張りたい。
TEXT=沓名凜 PHOTO=渡部穂乃花