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2019.09.30
ラクロス

[男子ラクロス]東海大に敗れ下入れ替え戦決定、チームを立て直し2部残留を目指す

第32回関東学生ラクロスリーグ戦・2部Bブロック


9月28日(土)

上智大秦野グラウンド


●東洋大2ー9東海大


果敢に攻めるAT池田


同点ゴールを決めたMF緒方



2部・3部入れ替え戦(以下、下入れ替え戦)が懸かった、第32回関東学生ラクロスリーグ戦(以下、リーグ戦)4試合目。相手は走力のある東海大。前半は互いに譲らず同点で折り返すが、後半に大きく差をつけられ2−9と敗戦。残り1試合を残して下入れ替え戦が確定してしまった。 


開始3分、この試合最初の得点を決めたのは東海大だった。しかしその10分後、ディフェンス側からの大きなパスによって一気に流れをつかんだ東洋大はAT池田(ラ4=桐生)の得点で同点に追いつく。「自分が思っていたビジョン通りにいけた」と池田は振り返る。その後も東海大に失点を許すも、相手をかわしたMF緒方(ラ=朝霞西)が決めたシュートによって2点目を挙げ、両チームとも譲らないまま第1Qを終える。同点で迎えた第2Qは相手からの激しい攻撃にもキーパーが正確にゴールを守り無失点。お互いに攻防戦が続き得点は決まらず、2―2で前半を折り返す。


迎えた第3Q、ボールを奪い攻撃を続けるもパスが繋がらず途絶えてしまう。そして流れは東海大に握られた。相手に2点の失点を許してしまい2−4と点差を開かれる。2点を追う形で迎えた最終第4Qだが、開始4分でさらに失点。「負ける雰囲気が出てしまっていた」と緒方が振り返るように、その後もなかなか主導権を握ることができない。東海大の長い攻撃に立て続けに4点を取られてしまい、2−9で試合は終了。これで下入れ替え戦が決定となった。


試合後、主将のLMF瀬田(ラ4=東京成徳)は「どこかで勝てると思っていた気持ちの甘さが出た。練習の時から勝ちたいと思って取り組んでいた人がどれだけいたのか」と厳しく評価した。これ受けチームはどのように立て直すかが最終戦への鍵となるだろう。



■コメント

・池田(ラ4=桐生)
自分たちのゲームプランがクリア後のディフェンスがセットされていない状態でアタックからどんどん攻めいていこうというものだったので、最初の1点目を取れたというのは大きかった。自分たちのゲームの流れもそこで作れたと思う。でもその後にオフェンスが自分たちのパスミスなどで流れを崩し、相手に得点が続いてしまった。ディフェンスが粘ってくれた中でオフェンスがパスミスで終わってしまったことでゲームプランもできなかったし、ディフェンスとしては途中まで100点満点のディフェンスをしてくれたので自分たちオフェンスにすごい責任がある試合になったなと思う。(主将の瀬田さんから練習中の気持ちの甘さという話があったが)毎回同じことを練習で言われていて、それを変えられずにこの試合に挑んでしまったのも大きな敗因。それを変えられなかったのも自分たち官務陣もすごく責任がある。次の入れ替え戦は決まってしまっているがそこをどう迎えるかで決まってくると思うので、自分たちで立て直して気持ちの強い東洋を作ろうと思う。(得点シーンについて)自分がはやくボールを受けに行ってワンオンワンをかけて決めようと思っていた。その中で中にスペースがあったのでそこに切り込んでショットまでいった。自分が思っていたビジョン通りにいけた。(前回の青学戦から日にちが空いたが)東海大がグランドボールの寄りがすごくて走力のあるチームなので、自分たちの狙いとしてはグランドボールで絶対負けないように、混戦グラボの多い練習やセットされていない状態でいかにオフェンスを取るかという練習をしていた。東海大に合わせた、東海大を倒すための練習をしてきた。(次の試合と入れ替え戦への意気込み)大事になっているのは自分たちがこのリーグ戦で欠けている先制点だと思うので、自分がそこを取る気持ちで練習に取り組みたい。また今のチーム状況的にもモチベーションを保つことが難しくなっていくと思うので、結果は二部残留しか出来ないが、勝って二部残留できることの素晴らしさや、そこのビジョンをみんなに見せられるように、しっかり自分から上げていきたい。今日も後半は自分のミスでオフェンスを崩してしまったところもあるので、もう一度自分のプレーを見つめ直して自分がプレーでみんなを引っ張って流れを作っていけるようにしたい。


・緒方(ラ3=朝霞西)

3連敗している状態でこの試合で負けたら下入れ替えが決まるという試合で、最初はいい試合が出来ていて勝てる雰囲気だったのに、後半東洋の弱みである負ける雰囲気が出てきてしまった。練習から勝ちたいという執念を持ってやっていれば良かった。(ゴールシーンを振り返って)1ー2で負けていて時間が残り少なかったので、自分が攻めて決め切ることしか考えていなかった。(どんな練習をしてきたか)東海大戦は今までと違って相手がセットする前に自分たちが1セットの状態で決めると決めていたので、その練習を多くやっていた。(次戦に向けて)今回は全員一人一人が勝ちたいという気持ちが足りていなかったので、下入れ替えは決まってしまったが残り1戦勝って勢いに乗れればいいなと思う。東洋の強みをもって、それを伸ばして、最終戦も下入れ替えも勝って来年につなげたい。


TEXT=水越里奈 PHOTO=岡村珠里