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2019.10.05
サッカー

[男子サッカー]待望の後期リーグ戦初勝利! 3得点で筑波大下す

第93回関東大学サッカーリーグ戦(後期)1部第15節

10月5日(土) 朝霞中央公園陸上競技場 

東洋大 3ー2 筑波大


<得点者> 

12分 小林

21分 小林

54分 松崎


<出場メンバー>

▽GK

松本健太(国4=柏U-18)


▽DF

坂本涼斗 (国3=柏Uー18)

松田佳大(国1=京都橘)→72分 大平陸(国4=前橋育英)

板倉洸(国3=横浜FM・Y)

野本幸太(国3=市立船橋)


▽MF

横山塁(国2=FC東京Uー18)→68分 桑原遥(国3=桐光学園)

坪川潤之(国4=矢板中央)

山下勇希(国2=昌平)

梅津凌岳(国2=京都橘)→56分 前田泰良(国1=鹿島Y)


▽FW

松崎快(国4=大宮Y)

小林拓夢(国4=帝京長岡)


エスコートキッズとの集合写真


勝利を決定づけるゴールを決めた松崎


坪川は攻守にわたり奮闘した



 「負けられない戦い」という主将・坪川の言葉通り、リーグ戦第5節以来白星がない東洋大。この試合は集中応援ということもあり、是が非でも勝利が欲しいところ。前半から2点を先制した東洋大は、筑波大の反撃に合うも終始リードを守りきり、待望の後期リーグ初勝利を飾った。


 序盤から試合は動く。12分にCKからの流れで、野本がゴール前に素早いパス。それを小林が低い弾道の鋭いシュートで蹴り込み先制点を獲得する。勢いそのままに21分にも、野本が右サイドから上げたクロスに、小林が頭で合わせ追加点。筑波大を引き離し優位に立つ。

 しかしその後は防戦一方の東洋大。ペナルティエリア内で何度も決定機をつくられ、DF陣を中心に守備を徹底し耐えしのぐ。2点リードを守り抜きたいところだったが、前半終了間際に失点を許し、2-1で前半を折り返す。


 追加点が欲しい後半。54分には松崎が駆け上がりそのまま中央へと走りこむ。放たれたシュートは相手GKも反応及ばずゴールネットを揺らす。これで安心かと思われたが、終盤まで両サイドから得点を狙う筑波大に苦しめられ、守護神松本のナイスセーブに助けられるシーンも目立つ。77分に混戦から1点を返されてしまうも耐え抜き、3-2で試合終了の笛が鳴らされた。


 多くの観客の声援に応えるような勝利に、選手たちは笑顔と涙を浮かべながら喜びを分かち合った。しかし依然、降格圏内という苦しい立場にいる東洋大。ここからが本当の正念場だ。今節で勢いをつけ、先手を取るゲーム展開で1部残留に向け勝ち点を積み重ねる。



■コメント

・古川監督

なかなか勝てない状況が続いてる中で、相手の背後にボールを入れていくことを頭に入れて前半は入っていった。それがCKを獲得して先制点になり、追加点もそういう部分が出ていた。でも2点取られてしまいましたし、そのところが前半の半分くらいから押し込まれる時間帯が増えてきていて、前半はまず0でしのいでHTを迎えて、2点リードで折り返すのが流れの理想だったが、残り1分で失点したところは嫌な終わり方だったなというのがあった。後半の立ち上がりのところで、前に推進力を持っていってくれて、その間で3点目を取れたのが今日の勝因だと思う。最後は基本上がった分、足をつる選手が多くできてたが、交代枠を使い切ってしまった中で、最後はやるしかない状況。次節以降も自分たちが先手を取ってゲームを進めていくという展開にどれだけ持っていけるかだと思う。今日のゲームで得られた戦い方や自信や、勝つというのがどういうことかというのを皆が体感したのではないかと思う。(小林選手について)練習から自分がこの状況を変えていくというエネルギーを持ってトレーニングをしていた。彼としても節目となるゲーム、これをきっかけにゴールを量産して勝利に導いてくれたらと思う。(次節に向けて)降格してしまう順位にいるので、まずは勝ち点3づつ勝っていけば縮まるので、連勝をしていくのが大事だと思う。今日の勝利でほっとするのではなく、次のゲームに1週間集中して持っていって、また試合で集中して戦って勝ち点3を目指していく。泣いても笑ってもあと残り1ヶ月半しかシーズンないのでやりきって、今日のゲームのように自分の持っている力を全部出し切ることが成長にもつながるので、今日のゲームがそのきっかけになって欲しい。


・坪川(国4=矢板中央)

集中応援ということもあって、メンバー以外の人も準備してくれて、ホームでも負けられない戦いでもあったし、今の立ち位置的にも負けられない戦いだったので、いいゲーム展開で行えて、最後苦しかったけど勝ててよかった。(終始リードを守り切ったが)2ー0から1点取って3ー0で勝つことが一番だったので、勝てたのはよかったが修正していくところかなと思う。(試合後の喜び)戦っているのはピッチに立っている僕らだけではないと改めて感じた。ピッチに立つ責任があると感じたし、一緒に喜び合える仲間がいて、リーグ戦でまだ2回しか味わっていないので、もっとたくさん味わいたいと思う。(次節への意気込み)まだ残留圏内にいて、僕たちは勝ち点3を次の試合でもまた次の試合でも積み重ねていかなければいけない。この流れをまた繋げていきたい。今日は喜んで、また明日から切り替えていきたい。


・松崎(国4=大宮Y)

練習してきた形でセットプレーが取れて、追加点もすぐ取れて。そのままゲームを運べればよかったがやっぱりどうしても押し込まれる時間帯というのが続いてしまって、前半0で終わればよかった。後半立ち上がりはある程度前から行こうというのは話していて、うまくいい時間帯に点を取れて、最後に1点返されたが勝利という点ではよかったんじゃないかと思う。(シュートシーンは)アバウトな感じでボールが前に出て、SBと並走みたいな感じだったがうまく体をぶつけられて入れ替われて、シュートはその勢いでうまく入ってくれてよかった。(前期との違いは)特に変えるということはなくて、やるべきことをやろうという、続けてきたことをいつもよりそこの部分を上げてやろうということで、特に変えることはなかったが、その部分で今日は勝ちが拾えたかなと思う。(次節へ向けて)順天堂さん相手で、僕が2年前1部上がって順天堂さんとやって勝ったことないと思うので、そういう相手に対して勝つことができれば波に乗れると思うので。次は大事な試合になると思うので、勝てるよう頑張ります。


・松本(国4=柏U-18)

最初のミーティングで先手を取るという話をして、そのなかで前半最初に2点先行して。そういう意味で先手を打つことはできたし、前半終了間際にやられてしまったのはもったいなかったが、2点の先行をうまく最後はみんなで体張って守りきれたというのはこの次の試合につながるいい収穫だったんじゃないかなと思う。(後期初勝利だが、前節との違いは)僕がレイソルの方へ行っていて、火、水は東洋の練習に参加できていなかったが、古川監督もミーティング前に「今週は走るところをテーマにしてやってきた」と言っていて、今日のゲームを見ていてもみんなすごい走っていたし、そういう所はみんなすごく力を入れて取り組んでいたのかなと思う。(次節へ向けて)前期で初勝利した時も、今日みたいな展開で最後守りきって勝ってという中で、その次の試合で負けてしまっているので。今日勝ったということは素直に喜んで、次がすごく大事だと思うのでまた1週間いい準備して、勝ち点3もそんなに縮まっているというわけではないので、もっともっと縮めていくために僕達が練習をしないと始まらないと思うのでいい準備をしていきたいと思う。


[次節試合予定]

第93回関東大学サッカーリーグ戦(後期)1部第16節 

10月13日(土) vs順大 岩名運動公園陸上競技場にて 11:30キックオフ


TEXT=酒井菜摘 PHOTO=谷口奏生、牧田のどか