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2019.11.04
サッカー

[女子サッカー]延長戦で逆転許す 常盤木学園高に1-2で無念の皇后杯1回戦敗退

皇后杯 JFA 第41回全日本女子サッカー選手権大会 1回戦 東洋大vs常盤木学園高


11月2日(土)真岡市総合運動公園 陸上競技場


東洋大1ー2常盤木学園高


<得点者>(アシスト)

34分 大島 (牛久保)


<出場メンバー>

▽GK

今井佑香(食1=常盤木学園)

▽DF

久保真理子(食3=浦和LY)

澁澤光(食2=常盤木学園)

山幡あや(食4=常盤木学園)

▽MF

鈴木陽菜(食1=JFAアカデミー福島)

林みのり

常田麻友(食3=大商学園)

大島彩香(食4=久喜)→62分 根間陽彩(食1=大商学園) →114分 西垣内由唯(食2=大商学園)

出来村亜美(食2=飛鳥)→117分 山本麻裕(食1=ちふれユース

▽FW

牛久保鈴子(食2=作陽)→90分 佐々木葵(食2=花咲徳栄)

塩谷瑠南(食2=前橋育英)


先制点を挙げた大島


後列からチームをけん引した山幡


攻撃の軸としてプレーした常田麻


 皇后杯 JFA 第41回全日本女子サッカー選手権大会 (以下、皇后杯)の1回戦の相手は常盤木学園大島の先制ゴールで一時は優位に立つも後半に追いつかれる。その後迎えた延長戦で逆転弾を許し、皇后杯は無念の1回戦敗退となった。 


 序盤は相手の徹底したハードワークで主導権を握ることができない。しかし、久保から攻撃陣へのロングフィードをうまく活用し徐々に流れをつかみ始める。34分に右サイドから出来村がクロスを上げ牛久保につながったボールがフリーの大島にわたると、冷静にゴール右隅に流し込み先制点を挙げる。この勢いに乗りCKでは相手GKがクリアしたこぼれ球を山幡がヘディングシュートを狙うが、相手が体を張ってゴールを死守し追加点とはならない。その後も東洋大が果敢に攻め込み前半を終える。

 「後半の立ち上がりが悪かった」と大島が語るように46分にはパスミスから1対1の局面をつくられるがGK今井のスーパーセーブでピンチを乗り切る。しかし、53分に左サイドからのクロスをヘディングで合わせられ追いつかれる。1回戦突破のために追加点を挙げるべく、常田麻がドリブルからシュートを打ち攻撃のギアをあげる。続く77分に常田麻が抜け出しファールをもらい絶好の位置でFKを獲得するがゴールを脅かすことができない。90分でも決着はつかず試合は延長戦へともつれ込む。107分、自陣での連携ミスから逆転弾を許し試合終了となった。

 戸田監督は追加点を「奪えなかったことが全てこの試合を物語っている」と振り返る。負けたら終わりの皇后杯で選手たちは序盤こそは戸惑ったものの相手のスペースを探りながら攻撃を仕掛けていった。週末には第33回関東大学女子サッカーリーグ戦 1部(以下、リーグ戦) 最終節の大東大戦が控えている。主将の山幡は「最善の準備をチーム全員でしていきたい」と意気込みを語った。リーグ戦最終節でチーム全員で勝利をもぎ取るために懸命に戦う姿に注目だ。


■コメント

・戸田監督

もう皇后杯はトーナメントなので負けたら最後だと今週強く言ってきたことは勝ってレッズとやる、レッズじゃなくてまず常盤木を倒さなければそのチャレンジができないわけなのでやっぱり目の前の試合に集中してやらなきゃいけないよという形でやってきた中で、 最終的に延長までもつれ込んで2点目を入れられて敗戦したというのは全て自分達が招いた結果なのかなと思う。(相手の印象は)とてもチャレンジリーグに所属していて、1人1人惜しまずハードワークができるっていうところのチーム、大学ではあまり目にしないというかあまりあのスタイルのサッカーをしてくるところがないので最初すごい選手たちは動揺していた。15分間ぐらいだったと思うが1点入ったことによってチームが落ち着きそこの次の1点というものを自分たちが奪えなかったことが全てこの試合を物語っていると思う。(次節に向けて)皇后杯はもうこれで2019年は終わってしまったのでまず大学リーグの大東文化大戦に勝てば自力でシード権を獲得できると思うのでそれはマストで行くことが1つ。もう1つはやっぱりサッカーは改めて戦術だなんだっていう頭でっかちになりがちな部分があるのでやはりこう目の前の相手に自分が絶対負けないとかそういう気持ちの部分というものは非常に重要になるというのは今日やっぱり高校生のはつらつとしたプレーを観てて感じたのでそういうところを1週間意識して良い形で大東文化戦に入っていきたいなと思う。


・大島(食4=久喜)

立ち上がりは悪かったがその後前半で点が取れて、そこからは自分たちの流れに乗っていく形の前半だったが、後半の立ち上がりが悪かったし、その後点が取れなかったところが色々課題が残る試合だった。真理子(久保)から何回か前半のうちにもいいボールがきていて、チャンスになるなと分かっていたので狙っていて、相手のルーズボールだったので行けるなと思って。決めることができてよかったなと思う。(相手の印象は)相手は自分たちのサッカースタイルに迷いがなくて自分たちのスタイルを貫いてきたという感じで、高校生らしくアグレッシブに後ろからどんどんサポートしてという強いチームだった。(リーグ戦最終節に向けて)今回はトーナメントだったがまた次はリーグ戦ということで試合形式としては変わるが、勝ち切るという所では同じだと思うので。そのインカレに向けてもまだ決まっていないので次絶対勝ち点3が必要になってくるので、そこは絶対に勝ち切る気持ちで挑みたい。


・山幡(食4=常盤木学園)

前半の最初とかも入り方がちょっと良くない部分があってそこから少し立て直しができて最初に点が取れたというのは良かったとこだと思うが後半の入りとかも入りで得点を入れられてしまったのでそこで勢い持って入れなかったというのがまだ課題かなと思う。(失点後チーム内での作戦について)後半になって前半よりも相手が前から来るようになったので、そこの前からプレスが来るということは中盤とか背後が結構空いてくるのでそこをもっと有効的に使っていこうという話を中ではしていた。(次節に向けて)まだまだ改善すべきところは結構あるので1週間で全部は改善しきれないと思うが最善の準備をチーム全員でしていきたい。


・常田麻(食3=大商学園)

立ち上がりがちょっと自分たちで焦ってしまってなかなか自分たちのペースでサッカーをできていなかった。点を取ってからは自分たちのペースに持っていけたが、隙を見せてしまって2失点してしまったことは自分たちの弱さが出たなと思った。(相手の印象は)真ん中に人数をかけて細かいパス回しから大きな展開をしてくる相手だった。(リーグ戦最終節に向けて)この負けを無駄にしないように切り替えて最終節しっかり勝ち切りたいと思う。


[次節試合予定]

第33回関東女子大学サッカーリーグ戦1部第9節 

11月10日(日) vs大東大 東洋大板倉キャンパスサッカーグラウンドにて 13:00キックオフ


TEXT=友寄慈温 PHOTO=牧田のどか