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2019.12.24
アイススケート

[アイスホッケー]インカレ直前特集⑥ラストインカレ 地元・釧路で栄冠を~川口竣耶選手~

1225日から北海道釧路市で第92回日本学生氷上競技選手権大会(以下、インカレ)が行われます。そこで、インカレ直前特集と題してスポトウが選出したチームのキーマンたちにインタビューを行いました。最後は、DF川口竣耶主将です!



安定した守備でチームを支える


今年度キャプテンとしてチームを引っ張る川口選手。2019年度関東大学アイスホッケーリーグ戦(以下、リーグ戦)は優勝とはなりませんでしたが、集大成であるインカレに向けた課題や自覚を確認できたといいます。最後となるインカレが地元・釧路での開催ということで一段と気合が入っている川口選手にリーグ戦の振り返りからインカレへの思いなどを伺いました。(取材日・12月9日、聞き手=伊藤なぎさ)

 


――まず、リーグ戦を振り返ってみていかがですか。


正直もったいないリーグ戦で、優勝も狙えたけど自分たちの波があったことによっていつも通りのホッケーをやれば勝てる試合も落としてしまったのが結構ひびいたリーグ戦でした。でも、明治には全勝しましたし、早稲田にも2勝1敗で勝ち越せました。中央には負け越してしまいましたが、しっかりやれば上位校に勝てるということは自覚しているのでそこをインカレに向けて確認できたと思います。あとは、課題も結構見つけることができたのでインカレまで少ししかないですが、修正できたらと思います。

 


――印象に残っている試合はありますか。


3-0で勝った明治戦です。今まで明治に勝ったとしてもGWS(ゲーム・ウイニング・ショット)までいっての勝ちだったりで。今年は60分勝ちができているけれど優勝校の明治に対してシャットアウトで勝てたことはチームにとって自信になったので、一番印象に残っています。


 

――2巡目の日大戦は26年ぶりの敗戦でした。


日大のときは正直みんないけるだろうという気持ちがあって、雰囲気もふわふわしていたのでそこでどの相手にもしっかりやってくる日大が少ないチャンスを確実に仕留めてきて、僕らは全然決められずズルズルいってしまいました。3ピリで僕たちの動きが変わったけれど点数入れられた後で、それでは遅いので。一発トーナメントだとそういう試合の運び方をしていたらすぐ足元をすくわれてしまうので、あの負けもいい勉強になりました。


 

――今の練習はどんなことをされていますか。


リーグ戦で出た改善点をもとにやったり、基本は内容は変わらないので、今までやっていた練習プラスインカレに向けて課題を詰めていっているという感じです。


 

――キャプテンから見て注目選手はいますか。


1人ですか?(笑)上手な選手はいっぱいいるんですけど、今年は誰かが特別ずば抜けてというよりかは全員で戦うという感じなので。強いて僕が期待しているのは、4年生で気合いが入っているということで所(社4=駒大苫小牧)ですかね。


 

――4年生になってから心境はいかがですか。


4年目になってからあと少しで引退になるのが思っていたより早くて(笑)。毎年インカレくらいになったら1年あっという間に終わるなという感じはしていますが、今年は大学生活最後ということで特に早く感じます。すごく早いです。


 

――キャプテンとして大変なことはありますか。


団体スポーツですし、いろんな性格の選手がいるのでそこをまとめるのは大変なときはあります。でも僕が中心というよりかはチームのリーダーが何人かいるのでリーダー中心となって話をしたり、選手の話し合いでも下級生が言いやすいようにしたりしているので大変なときもありますけど、みんなに助けられています。


 

――今年のチームの良さはどんなところですか。


仲が良いことですね。今までだと話し合いをしても、下級生は意見を言うことがあっても、上級生に対して言えないことも例年あったので。そこは誰にでも意見を言えるようにして、チームを良くしていけるような状況をつくれています。


 

――4年生の仲はいかがですか。


正直、1、2年目は仲が良いという感じではなかったです(笑)。でも、今年は上級生になって一緒にご飯を食べに行ったりすることも増えたし、お互いに言いたいことを言うようになりました。4年目にしてようやく、ちゃんと仲良くなったかなと思いますね。


 

――地元開催ということで、誰にプレーを見せたいですか。


一番はやっぱり親ですね。中学卒業してから帯広に行って親元を離れています。東京だと遠くてなかなか見に来られないので、親の前ではいいプレーしたいなって思います。


 

――インカレは、過去3年準決勝は中大、過去2年は明大と対戦されていて今年も勝ち進めば同じように対戦されますね。


そうですね。順調にいったら早稲田、中央、明治と当たるのではないかなと予想しているので、このトーナメントで勝ったら本物だなと思っています。


 

――最後に、インカレにかける思いと意気込みをお願いします。


大学でプレーするのは最後で、しかも地元開催です。僕の兄貴のときも釧路開催だったんですけど、そのときは決勝で明治に負けて準優勝でした。そのときは見ていたんですが、自分の代でまた釧路開催になるっていうのは何かの縁かなと思います。リーグ戦は負けてしまいましたが、終わりよければすべて良しじゃないですけど、一番大きな大会で優勝するということは自分にとってもいい経験になると思います。ディフェンスなので得点を決めようとはそんなに思っていませんが守りの面でチームを引っ張って、全員で最後まで東洋ホッケーをして優勝できたらと思います。


 


川口選手ありがとうございました!

選手のみなさん、お忙しいなか取材にご協力いただき本当にありがとうございました。


大学ナンバーワンを目指す


◆川口竣耶(かわぐち・しゅんや)


学部・学年・出身校/社会学部・4年・白樺学園


身長・体重/177cm76kg


生年月日/H9・6・24


血液型/B型


好きな食べ物/カルボナーラ