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第96回東京箱根間往復大学駅伝競走 区間エントリー
1月2(木)~3日(金) 開催予定
1区 21.3km 西山和弥(総3=東農大二)
2区 23.1km 相澤晃(済4=学法石川)
3区 21.4km ?川洋次(ラ3=那須拓陽)
4区 20.9km 渡邉奏太(済4=吉原工)
5区 20.8km 宮下隼人(工2=富士河口湖)
6区 20.8km 今西駿介(済4=小林)
7区 21.3km 山田和輝(済1=京都外大西)
8区 21.4km 前田義弘(済1=東洋大牛久)
9区 23.1km 定方駿(工4=川棚)
10区 23.0km 古川隼(総1=千原台)
補欠
大澤駿(済3=山形中央)
田中龍誠(済3=遊学館)
蝦夷森章太(ラ2=愛知)
及川瑠音(総1=一関学院)
久保田悠月(ラ1=埼玉栄)
清野太雅(済1=喜多方)
※正競技者と補欠競技者の当日変更は4名まで可能。正競技者間での区間変更は認められない。
王座奪還へ全員駅伝で挑む
相澤は2区の区間記録を超えることができるか
第96回東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根)の区間エントリーが29日発表された。東洋大は西山、相澤、今西ら経験者が順当にエントリー。6年ぶりの王座奪還を目指す。
1区には3年連続となる西山が選ばれた。出雲駅伝(以下、出雲)、全日本大学駅伝(以下、全日本)では満足のいく走りとはなっていないが、箱根では2年連続の1区区間賞と負け知らず。再び箱根路で西山の爆走に期待したい。各校のエースが集う花の2区は相澤が担う。「2区であれば流れをしっかりつくって速いレース展開に持ち込むのが自分の仕事」と話す相澤は、三大駅伝全ての区間記録を持つ。2年前にも2区を走り1時間7分18秒と好走している。今回はさらなる記録が期待できるだろう。順位だけではなく記録にも注目だ。?川は2年連続の3区となる。今年度三大駅伝の出走はないが、先日の日体大記録会では終始安定したペースでレースを進めた。熟知したコースで優勝をさらに引き寄せたいところだ。4区には渡邉が選出された。2年生では7区を任され区間3位と好成績だった渡邉だが、その後長くけがに苦しんだ。復帰戦となった全日本1区では先頭が見える位置でタスキを渡した。故障を乗り越え帰ってきた渡邉の走りは箱根優勝へ向けて必須だろう。山上りの5区は過去2年間田中龍が務めた。今回も田中龍の起用が濃厚かと思われたが、宮下が選ばれた。柏原(H23済卒=富士通・現役引退)の山上りに憧れて「5区を走りたい」と入学した宮下。6月に行われた男鹿駅伝では起伏の激しい2区を任され区間賞の走りで上りへの適正も感じさせている。アンカーを任された全日本では悔しいゴールとなってしまったが、箱根路では笑顔でゴールテープを切ることができるか。
復路の6区は3年連続で今西が走る。「自分の走りをすれば区間賞は取れる」と意気込む。過去2回とも安定した走りを見せる今西のラストラン。今西が箱根の山を駆け下りる。7区には山田、8区には前田、10区には古川と1年生がエントリー。山田と古川は先日の日体大記録会で10000mの自己ベストを更新しており、波に乗っている。また、全日本の悔しい走りから箱根ではリベンジを誓う前田。勢いのある1年生のフレッシュな走りでチームを盛り上げる。復路のエース区間である9区は定方が担う。前回の箱根ではエントリー漏れと悔しい思いをしてきた定方だが、関東インカレハーフマラソンでは6位入賞。出雲、全日本ではいずれも区間3位の好成績を収め、チームの主軸となった。相澤がイチオシの選手で定方の名を挙げるほど、チームからの信頼も厚い。最初で最後の箱根路を定方が駆け抜ける。
また、大澤、蝦夷森らが補欠要員として控えている。酒井監督の采配やいかに。当日の区間変更にも注目だ。
「全員駅伝で戦っていきたい」と酒井監督は意気込む。これまで安定した成績を収めながらも総合優勝からは遠ざかっている。まだ一度も優勝という喜びを味わったこともない世代が挑む最後の箱根。相澤率いる東洋大が箱根総合優勝を狙う。
TEXT=長枝萌華 PHOTO=稲村真織