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2019.12.29
アイススケート

[アイスホッケー] 我慢強いプレーで中大に勝利 3年連続でインカレ決勝の舞台へ

第92回日本学生氷上選手権大会


12月28日(土) 日本製紙アイスアリーナ


○東洋大3―0中大


[ゴール(アシスト)]

54:25 久米

54:36 石橋(石倉)

59:38 清水


POS

背番号

名前

GK

31

水田(社4=駒大苫小牧)

GK

30

岩田(社3=武修館)

DF

12

福田(社2=日光明峰)

DF

23

武部太(社1=苫小牧工)

FW

11

所(社4=駒大苫小牧)

FW

48

清水(社3=白樺学園)

FW

27

小堀(社2=白樺学園)

DF

29

中村(社4=八戸工大一)

DF

石田(社1=武修館)

FW

14

久米(社2=駒大苫小牧)

FW

16

武部虎(社3=苫小牧工)

FW

20

猪狩(社3=駒大苫小牧)

DF

21

川口(社4=白樺学園)

DF

33

千葉(社3=駒大苫小牧)

FW

37

阿部(社1=駒大苫小牧)

FW

22

石倉(社4=八戸工大一)

FW

38

宮田(社1=白樺学園)

DF

奇(社4=宣徳・韓国)

DF

49

長原(社3=白樺学園)

DF

19

前田(社1=白樺学園)

FW

13

藤原(社1=武修館)

FW

24

石橋(社4=駒大苫小牧)


GK水田の光る好セーブがチームの勝利につながった


先制点を挙げ、チームに勢いをつけたFW久米


今試合のMVPに選ばれたFW石橋


我慢強く戦い抜いた試合だった。第92回日本学生氷上競技選手権大会(以下、インカレ)準決勝の相手は中大。攻守共に東洋らしいプレーを60分間続け、3-0と無失点で勝利し3年連続で決勝進出を決めた。


開始から攻守が激しく入れ替わり、スピードのある試合が繰り広げられる。2ピリでは苦しい時間が続いた。FW陣がパックをゴールまで持って行くも、相手GKに阻まれる。しかし、東洋大も根気強く戦い続けた。SH(ショートハンド)の局面では、中大のシュートをGK水田(社4=駒大苫小牧)が体を張り幾度も好セーブを見せる。その度に会場からは歓声が上がった。水田は「みんながシュートブロックしてくれたので守れた」と語る。DF陣も含めチーム全員でゴールを守った。


試合が動いたのは3ピリの後半。ゴール前の混戦でFW久米(社2=駒大苫小牧)が左からパックを押し込み貴重な1点目を挙げる。「あの瞬間は結構自分的にもうれしくて、爆発した」と笑顔で試合を振り返った。勢いに乗った東洋大はその直後にFW石橋(社4=駒大苫小牧)が追加点。さらにラスト22秒、エンプティーの状態でFW清水(社3=白樺学園)の放ったパックがそのままゴールに吸い込まれ3点目。最後まで自分たちのホッケーを貫いた。


 決勝の相手は関東大学アイスホッケーリーグ戦で2連敗を喫している法大。インカレ優勝は「このチームがスタートする時から1番大きな目標として掲げていたもの」と鈴木監督。秋の悔しさをインカレの舞台でリベンジなるか。11大会ぶりの優勝へ、大学日本一の称号はもう目の前だ。


◾️コメント

・鈴木監督

本当に60分間ディフェンスもオフェンスも我慢強く戦ってくれたゲームだと思う。それを60分間続けてくれた結果が今日の勝敗を分けたのだと思う。オフェンスはスコアリングチャンスもありながら、なかなか得点に結びつかなかったが、それでプレーを変えることなく最後まで東洋らしくゴールに集めてゴールに向かう姿勢というのを忘れずにやってくれたのでそこはオフェンスの我慢強さだったと思う。ディフェンスは特に2ピリの5分間のペナルティ、そこも含めてキーパー中心に体よく張って最後まで我慢強くチームのシステムをしっかり守ってやってくれたと思う。やはり中央もいい守りしているし、キーパーもいいセーブをしていたのでそんなに簡単には崩せないと思った。ただそれを根気強くやり続けた結果エンプティ含めてだが3得点に結びついたと思う。点数取っても取られても自分たちのプレーをやり続けようという話をしていたので、それを本当にやり続けてくれたゲームだった。(今試合のMVPはやはり水田選手ですか)選手が選んだMVPは石橋でした。ただ本当に水田はMVPに匹敵する活躍をしてくれたので。選手みんなに伝えたが、今日は本当に我慢強さがすごく良かったところだが、まだ何も達成していないので明日に向けていい準備をしようという話はした。(明日の相手は法大だが)やはり今日うちの前のゲームが明治、法政だったので選手たちもかなり気になっていた。あえて試合前に選手たちにも話したが、すごく決勝に駒を進めることができればいい舞台が待っているという話をした。(決勝に向けて)やはりここのインカレの優勝のタイトルっていうのはチームの1番の目標であるし、このチームがスタートする時から1番大きな目標として掲げていたものだが、そこのタイトルはもちろんだがリーグ戦で法政さんで本当に苦しんで1勝もできないで終わったので、法政さんにリベンジしてシーズンを終えたいと強く思っている。


・DF川口主将(社4=白樺学園)

中央さんにはリーグ戦で負け越していて、60分勝ちが今シーズンできていないなかで、今日はチーム全員がやるべきことをできたので3-0という結果になったと思う。僕らは難しいことをせず、シンプルにどんどん前へ進んでシュートを打つっていうシンプルなホッケーを心がけているのでそれが今日はできたかなと。(均衡した時間が続いたが)点数が入らなくても我慢強く同じプレーをし続けられたのでそれがあったからこそ先制点が取れたと思うし、今日の試合は反則して人数が少ない状況でも我慢強くプレーできたと思う。(このチームでできるのもあと1試合)春始まってからここまですごく早かったと実感していて、とにかく悔いの残らないように東洋のホッケーを全員でやれたらと思う。(地元釧路でのインカレ)大学最後の大会が釧路ということで兄貴が4年生のときも釧路でやってそのときは準優勝だったが、それもあって意識している。兄貴やおじいちゃんなどみんなが見に来てくれていて力になっている。バチバチに気合い入ってる。(決勝は)僕らはどこが相手でも自分たちのホッケーをするだけっていうことを毎回話しているのでそれが明日もできるようにしっかり休んで、ミーティングで確認して試合に臨めたらと思う。お客さんが多いと選手も気合いが入るのでそれが空回りしないように声をかけあったりしている。


・GK水田(社4=駒大苫小牧)

(試合を振り返って)嬉しい。(1、2ピリはシュートも入らず厳しかったと思うが)ずっと仲間を信じるしかないので、早く入れてきてくれって気持ちだった。(2ピリの5分間SHだったときは)僕が守ったというよりみんながシュートブロックして守れたのでそこはみんなに感謝している。(選手からの声掛けは)僕も声掛けるしみんなも声掛ける感じで。めっちゃクサい言葉になっちゃうんですけど、辛いときは助け合っていこうって話はしてた。(守る時に意識していたことは)無。点数は入らないな〜って感じ。(中央も攻めていたと思うが)あまり質の高いシュートもなくてみんなが未然に塞いでくれたというか、シュートブロックで守ってくれたので助かった。(決勝の相手は法政になったが)最高のカード。春に優勝した時も決勝は法政だったし秋リーグ1回も勝ってないので。(決勝に向けて)絶対優勝します!


・FW久米(社2=駒大苫小牧)

結構1、2ピリとかゲーム動かなくてタイトな試合になったけど、東洋はずっとスタッフから「我慢、我慢」って言われていて。試合動くまで我慢して東洋のホッケーやり続けれたので点数が生まれて、試合に勝てたのかなと思う。(チームとして攻守ともに良かった)全体的にもチームの言われていたことを守れていたので、全員がやることを統一してやることをやったのでそれが結果につながったかなという感じ。(我慢し続けた1点目は)あの瞬間は結構自分的にもうれしくて、爆発したんですけど。でもあれもたまたまなので、誰かが決めないと勝てないんで。(自分で狙いにいったりしたのか)いや、感覚的にもうなんか前見たら空いてたんで。ぷら〜っといってふあーと入った。(前の試合で明大が法大に敗戦)一応スタッフからはあえて、前の試合では法政が勝ったってことを、チーム全員も分かっていたけどスタッフからも言われて。でも選手はそこに気を取られることなく、動揺することなく試合に集中してたので。別にこれも過程だったので、みんな集中できていて良かったかなと思う。(最終戦に向けて意気込み)正直、法政は波に乗ったら怖いので、一応負け越してもいるので。そこはしっかり最後なんで気を引き締めてやったら勝てると思うので大丈夫だと思う。


TEXT=岡村珠里 PHOTO=伊藤なぎさ、越塚日南、?留奈津