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2020.01.08
アイススケート

[スピードスケート]チームパシュート2位!有終の美でインカレ終える

第92回日本学生氷上競技選手権大会・3日目

1月5日(日)〜7日(火) 釧路市柳町スピードスケート場


◆男子2000mリレー

吉田-石原-川森-杉山

7位 2'33"16


◆男子チームパシュート

竹中、林、坂口

2位 4'13"52


◆男子総合

6位 62点


チームをまとめあげた近藤(1列目左)


バトンは川森㊧から杉山へ


2位となったチームパシュート左から林、坂口、竹中




 第92回日本学生氷上競技選手権大会(以下、インカレ)の最終日は団体競技の2000mリレーとチームパシュートが行われ、チームパシュートでは2位となる好成績を残した。

 最終日に行われた団体競技ではこれまでの2日間に比べ声援が多く盛り上がりを見せた。まず行われた2000mリレーでは吉田(社3=釧路江南)、石原(社3=佐久長聖)、川森(社3=釧路明輝)杉山(社1=駒大苫小牧)が出場。「2走と3走の石原と自分で稼がなくてはいけない」と語ったように昨年も出場した石原、川森が意地を見せたが7位と悔しい結果に終わった。

 そしてインカレ最終種目のチームパシュートには竹中(社3=八戸商業)、林(社2=山形中央)、坂口(社1=釧路北陽)が出場した。長距離のキャプテンとしてチームを引っ張る竹中が「1年生の坂口が離れずついてきてくれたことが2位という結果になった」と初めて出場した坂口の存在が大きかったことを語り、仲間とともに喜びを分かち合った。

 チームとしては総合6位と昨季より1つ順位を上げる形でインカレを終えた。また竹中が個人で1万m、5000mで入賞。チームパシュートでは2位になり数多くの収穫を得た。この結果の裏には主将の近藤(社4=富士吉田)の働きがあった。「4年生1人で近藤さんが作ってくれてまとまりがあるチームになった」と竹中が語ったように近藤がただ1人の4年生としてチームをまとめあげ、一体感が生まれた。近藤は「4年間人として自分は成長できた、いい4年間だったなと思う」と4年間を振り返った。

 今年度のインカレでの目標は出た選手全員がポイント獲得だっだがその目標を達成することはできなかった。来季はその目標を達成し、1つでも順位を上げたい。強い東洋を作り上げるため、個人でのレベルアップはもちろんのことチーム一丸となり来季インカレの舞台へ戻ってくる。


■コメント

・加部監督

やっぱり練習を今まで以上にやってきたという自信はある。量的な問題もあるし、学生選手権が12月に終わって反省をして、今回のインカレに合わせてしっかり苫小牧で合宿をしたが、自信を持って今年は絶対行けるという気持ちはあった。ただ終わってみると、それぞれの種目で確実に入賞もしくはポイントを稼ぐというのももちろん目標だったが、それを達成できなかったという現実を見るとやはりまだまだ足りなかった部分もあるし、同じに滑ってみてもさらに課題が見つかった。それに対して来年のインカレはすでに始まっているので、そういう意味ではシーズンまだまだこれから個人的な課題もいっぱいあるので、来季につながるような行動もとってもらいたいし記録も出してもらえればと思っている。インカレにかんしては、やはり竹中選手の2種目6位入賞というのは本当に練習の成果が出ている。いくらこっちがメニューを組んで言ってもやるのは本人だから、それをちゃんと信じてやってくれたということと、自分が責任を感じてやってくれたということが1番。それが結果に出ている。本当に高校時代に無名だった選手なので、インターハイに入賞するとかそんなどころの選手ではなかったが、やはり東洋に入学できてスケートを続けられるという喜びとそれにかんして責任を感じてやってくれた結果だと思っている。リレーはタイムを見てこんなはずがないと思って、ゴールした瞬間信じられなかった。それでもうがっかりしていたが、最後のチームパシュートで2番というのは大変な結果。パシュートは1番後ろの選手のタイムを図るので、1人いても2人いても1人が駄目だったら駄目。3人平均して本当に力を発揮できる競技なので、そういう意味ではいいバランスでできたかなと。1年生の坂口は今日チェンジした。本人も出たいという気持ちがあったらしく、しっかりやりますと。結果的には良かったと思う。自信を持ってやらなければいけない事ももちろんだが、それよりは反省点の方が多いので、まずは学校に戻って試験を受けて、それからまた練習して最後いい形でシーズンを終えて来年につながるようなタイムを出してもらいたいと思う。(近藤選手について)入った時には(4年生は)4人いたが、3人辞めてしまった。そんな中で悠斗(近藤)も2年の後半から3年まで気持ちが腐りかけた時もあった。それでも何とかこらえてやってくれた。2年生までは競技ができたが、3年生になって競技から一旦離れてサポートしますという申し出があって。とにかく一生懸命後輩のためにサポートしていた。今まで1人でキャプテン、主務、大会の申し込みから部費の管理、練習中の監督の代わり、それを含めたら1人何役やっているか分からない。そんな中でしっかりとチームをまとめてこれだけのチームをつくってくれたというのは非常に嬉しく思っている。監督を28年やっているが、今までのキャプテンの中で1番最高のキャプテン。(来シーズンの目標は)悠斗が卒業するだけで今までの戦力は変わらない。しかもあと4人新人が入るが、長距離と中距離で1人ずつ有望な選手がいる。もっともっとレベルアップはすると思う。ガチガチの短距離というのはいないので、今の短距離3人ももちろんだが、今の現状でインカレを戦わなければいけないので苦戦を強いられるが、全国から東洋大学に入ってスケートをやりたいと思ってもらえるチームをつくりたいと思う。


・近藤(社4=富士吉田)

自分は出場はなかったが、4年生自分1人で引っ張ってきて、本当に最後の全員でできる大会だったので、全員やりきってほしい、出し切ってほしいという思いで見ていて。最後のパシュートで2位をとることができて、総合でも去年より順位を上げることができたので、今年やれることはやりきれたかなと思う。(4年間を振り返って)競技と言うよりは人間力を上げるということで4年間やってきて、主務を2年半、キャプテンを1年兼任してやって、その4年間人として自分は成長できたのかなと。それを後輩たちに受け継いでこれからいいチームをつくっていってほしいと思って1年やってきて、それも達成できたのでいい4年間だったなと思う。(後輩へ向けて)今年1年自分1人を15人で支えてくれたので、来年は自分1人抜けて4人入ってくるので、もっと強いチーム東洋をつくって。あとはやっぱり周りから応援される選手だったり周りから応援していただけるチームを来年からつくっていってくれると、今年やってきた成果が来年にもつながると自分としてはそれはうれしいことなので、また人間力を上げるということを全員でやってほしいなと。また今年より順位を上げて頑張ってほしいなと思う。


・竹中(社3=八戸商業)

(今大会を振り返って)個人としてはトップレベルで戦えた大会だったと思う。全体としてみたときのまだ東洋の弱さ、勝てない部分が出た大会だった。(東洋の弱さを具体的に)各種目出た3人がポイントを取ると言うところもそうだし、自分も含めて点数を取ることができたら1つや2つ順位が上げられると思う。(チームパシュートについて)1年生の坂口にメンバーが変わって最後だしやってみようとあまり深く考えずレースをやった。結果的に予定していた周回、誰が何周するかとかはバラバラになってしまったが1年生の坂口が離れずついてきてくれたことが2位という結果になった。表彰台に登れないような立ち位置だったと思うがそこで2位になれたのは大きかったと思う。(今大会での自身の出来、得たものは)屋外のレースということで強風の中のレースだったがその中でも上位に食い込めたのは天候に関係なく自分が努力してきたものが実ったのかなと思う。(来季の目標・抱負は)4年生1人で近藤さんが作ってくれてだいぶまとまりがあるチームになってきたと思うので最後自分が4年生の年になって今年以上のチームを作りたいし1つでもインカレで順位を上げれるようなチーム作りを春からしていきたい。


・川森(社3=釧路明輝)

(今大会を振り返って)500mは入賞を狙えたと思うが調子が上がりきらなかった。でも昨年より順位を4つ上げているのでそこは自分で評価している。1000mは風が強くてスタートで落ち葉を踏んでしまってブレードがおかしくなってしまって昨日は仕方なかったと思う。(自身の出来、手応えは)だいぶ上との差も近くなってきたのかなと思う。(2000mリレーは昨年続き出場したが)2走と3走の石原と自分で稼がなくてはいけないと思っていてそこはうまくいったと思う。(来季の目標・抱負)来年はしっかりと入賞して東洋の順位を1つでも上げたいと思う。


TEXT/PHOTO=谷口奏生