Article

記事


2015.04.02
コラム

第455回 春=トラックシーズン 執筆者・石田佳菜子

 

 こんにちは!4月になりましたね。今日は4月号の編集最終日ですが、1年に一回しかないエイプリルフールが終わってしまって、今私の頭の中は「来年どんな嘘をつこうかな~」ということでいっぱいです。嘘です。


 春は環境の変化がある季節だと思います。スポ東で3回目の春を迎える中で、私にとっての一番の変化は陸上班のチーフになったということです。私はこれまで「人の前」に立つことはあっても「人の上」に立つという経験をしたことがありません。どちらかというと先頭に立って引っ張るよりも後ろで自由に動き回っていたいタイプでした。なので、地元の友達に最近の活動の報告をすると、驚かれて心配されます(笑)

 ですが代替わりをして約3か月。これでもかと陸上班について考えました。今回は陸上班について、私が思っていることを書こうと思います。



 現在5名で活動している陸上班は、東洋大陸上競技部が長距離、競歩、短距離、女子長距離と4部門に渡って活躍をしているので、一年中ほぼ毎週末は日本各地を、また多部門あるため複数の大会が重なったときは班員で手分けしてはしごしたりしながらなるべく多くの大会へと足を運んでいます。

 この活動について誰かに話をすると、ほとんどの人から「大変だね」とか「偉いね」と言われます。確かに時間やお金が拘束される部分は大変な時も…あります。でも正直、この言葉は1年生の頃からずっと自分の感覚とズレがありました。



 ここ最近、陸上班はスポーツ東洋の紙面で数多くのカラー面や大きな記事を任せてもらえています。意識しないと当たり前のように思ってしまいがちですが、この環境は数多くの部会がある中でも私たちの活動を見て信頼してくれているスポ東のみんなや、記事を読んでくださる読者の方々、そしてどんな時でも快く取材に応えてくださる陸上競技部の方々のおかげで確立されています。そのため、私たちにはそれなりの責任を持って活動しなければならないという思いがあります。私はこのことを活動する中で先輩の背中を見て、実際に取材をして、たくさんの方に声をかけていただいて自然と感じました。きっと他の班員も同じだと思います。

 そして何より選手のみなさんが学生の枠を超えて日本や世界で戦う姿や、部門の歴史を築いていこうとする姿は本当にきらきらしています。それを見て感じたエネルギーを記事や紙面に注ぐ。この工程が大変だと思う前に「もっと頑張りたい」と充実感でいっぱいにさせてくれます。



 以前、陸上班の先輩のコラムで「陸上班はやる気主義」という言葉を見ました。その言葉通りです。一回の取材、編集で頑張れば頑張った分いろんな経験をして大きく成長できる。追い詰められたりつまずいて悩んだりすることがあっても、誇りを持って活動できるのが陸上班だと思います。



 つまり一言でまとめると本当に楽しいんです!(笑)大変だと思うことは充実の証です!

 陸上班で活動できるのは残り約9か月。でも、「もう9か月しかない」ではなく「まだ9か月もある」です。チーフになってからは慣れない立場に、ただ楽しんでいた1年生、どんな時でも前向きに頑張ろうと思っていた2年生の頃と違って、取材や編集が「早く無事に終わってほしい」と思うばかりでした。先輩たちがそうしてくださったように、陸上班をつないでいかなければならないという使命感がプレッシャーになっていたのかもしれません。

 ですがその一方でチーフになったから経験できたこともあります。幸せなことに、取材の際にかけていただいた優しい言葉を支えに、今は前向きな気持ちで春を迎えられています。これから様々な場面を見て、たくさんの経験できると思うと私の陸班生活はまだまだこれからですね!今年の春もトッラクの片隅でたくさんの走りを体感したいです。



 最後に余談ですが、私はずっととバドミントンをやっていたので日差しの怖さを知らず、昨年は日焼けしすぎて同期の二人によく怒られました(笑)今年は肩があざのように真っ青にならないようにしっかり日焼け止めを塗ります!なのでいい日焼け止めを教えて下さい!

 それでは今週末も楽しくしっかり取材に行ってきます!!