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2015.04.01
準硬式野球

[準硬式野球]先発全員安打でリーグ戦白星スタート

平成27年度東都大学準硬式野球春季2部リーグ戦・筑波大1回戦

3月28日(土)上柚木公園野球場


 

東洋大8ー2筑波大


 


三回のタイムリーで試合の流れを作った佐藤弘

三回の適時打で試合の流れを作った佐藤弘


 

八、九回を無失点で抑えた籾山

八、九回を無失点で抑えた籾山


 

 三回二死から佐藤弘(法2・星稜)の適時二塁打など5連打で3点を先制すると、その後も着実に追加点を重ねる。投手陣も相手打線を2失点に抑え、リーグ開幕戦は8対2と快勝を収めた。


 

 強力打線が機能した。関東選手権での戦いを終え、早々に迎えたリーグ戦の開幕。相手は関東選手権の連戦の影響で、疲労の色が見える筑波大だ。打線は三回。小田辺監督が今季のキーマンとして挙げた藤本(営3・静清)が安打で出塁すると、二死後に佐藤弘が適時二塁打を放ち先制点を奪う。その後も打線はつながり、この日打法をバスターに変更した阿部(済3・松戸国際)の適時打など5連打でリードを3点に広げた。畳みかけたい打線は五回、六回、七回と立て続けに追加点を挙げ8得点。先発全員安打となる19安打と猛攻を見せた。中でも「守備と走塁が売り」と話す阿部は、この日2本の適時打を含む4安打と打撃面でも猛アピール。打法変更が功を奏した。


 

 投手陣では背番号を18に変更したエース、松下(ラ3・西湘)が先発した。7回を投げ2失点とエースとして最低限の仕事を果たしたが、四死球を7つ与えるなど制球面に課題を残した。その一方で、2番手として登板した籾山(営2・利根商)は2回を投げ無失点と好投。「真っ直ぐが走っていた」と小田辺監督も称賛した。投手陣のレベルアップを重点的な目標として練習を重ねてきたが、下級生である籾山の台頭は今後のチームに好影響を及ぼすであろう。


 

 今季のテーマは「東都一うるさいチーム」、そして「結果にこだわる」。次戦まで少し日が空くが、自慢の打撃と声を武器に連勝といきたいところだ。


 

■コメント

・小田辺監督

関東選手権の日大戦に惨敗してしまったので、引きずらなければいいなと思っていたが、いい入りをしてくれた。相手の筑波大は疲労の色も見えたので、ここは絶対に取らなければならない試合だった。特に打撃陣が左腕を攻略するお手本のように、センターから逆方向へつないでくれたので、そこはすごく良かった。反面、先発の松下が五回までに6つの四死球を与えたので、ここは反省点。(先制、中押し、ダメ押しの形ができたが)阿部が今日4安打とキーマンになってくれたのが大量点となった要因。(籾山は)真っ直ぐが走っていて、関東選手権の時よりも出来が良かった。いいテンポだった。今は松下など上級生がローテーションを組んでいるが、その中に下級生が出てきた。今の3年生が引退した後に投げることができる投手が欲しかったので、籾山が出てきてくれたのはうれしい。(次に向けて)負けていい試合はない。リーグ戦10連勝、入れ替え戦含め12連勝したい。


 

・阿部(済3・松戸国際)

自分のスイングをするために今日からバスターに打法を切り替えたら、思うように逆方向に打つことができたので良かった。(スタメン出場が続いているが)自分は守備と走塁が売りだと思っているので、そこは好調を維持していきたい。打撃にはムラがあるので、自分の打撃を失ったときはバスターなどで修正をして、安定した率を残せるようにしていきたい。(盗塁も決めた)走塁は塁に出ないと生かせないので、どんな形でも塁に出ることが仕事。(次に向けて)「うるさいチーム」を目標に掲げているので、今日みたいに守備時でも声を切らさずにやっていければ自分たちのペースに持っていくことができる。そうすれば打線もある程度点数が取れる。


 

・佐藤弘(法2・星稜)

日々の努力が報われた試合だった。守備の面では以前のショート、セカンドのエラーが少なくなった。ファインプレーも多かった。守備のリズムから作れたことは結果にもつながった。(個人としては)前回、日大戦に負けて悔しい思いをしたので今日は大差をつけて勝ちたかった。その気持ちがタイムリーに繋がった。得点圏打率をこれから上げていきたい。(キャッチャーとして)今日はピッチャーが調子の悪い中でも指示通りに投げてくれた。ランナーが満塁になっても三振を取る場面が増えてきた。しかし、まだまだ謙虚に戦っていきたい。(次へ向けて)時間が空くが、自分たちを信じて努力して頑張っていきたい。


 

TEXT=當麻彰紘 PHOTO=横山恵美