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水泳部 インカレ直前連続特集④ 山本健志・松原空彩虹
10月1日~4日に学生日本一を決める第96回日本学生選手権水泳競技大会(以下、インカレ)が東京辰巳国際水泳場で行われます。それに際し、インカレ開催日まで注目選手のコラムをカウントダウンでお届け!最終日はチームの先導役である山本健志主将と松原空彩虹女子主将です!
今年のインカレのスローガンは「瞬~今できる全てを~」。女子は総合優勝、男子は総合5位以上を目標に掲げ、苦しい状況の中でも選手一人一人が「至高」を目指し勝負に挑みます。今年も熱戦が繰り広げられること間違いなし!
(写真提供:東洋大学体育会水泳部)
今シーズンは日本選手権、ジャパンオープンの中止から始まることとなった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、チームとして満足して練習を行えない事態にまで陥った。そんな苦しい状況下でも、東洋大水泳部は山本主将、松原女子主将を中心に、軌を一にして練習に励んだという。そんなチームの強みは、「ここぞの強さ」だと語った。大舞台を前にしてもなお挫けることのない勝負強さや、選手同士がお互いを引っ張り合い高みを目指す団結力の強さが今年のチームの持ち味だ。
山本健は「後悔のないように」インカレで全力を出し切ること、松原は4年間の悲願である「A決勝進出」を目標に、それぞれ最後となるインカレへ挑む。1年間チームを導いてきた主将にだからこそ語ることのできる熱き言葉によって、確固たる覚悟を示した。
今シーズン初の主要大会となり、満を持して迎えるインカレ。そして今年の東洋大が掲げるスローガンは「至高」。昨年果たすことのできなかった女子総合優勝、男子総合5位以上という目標に向け、チーム一丸となって挑む。今年の東洋大水泳部の戦いから目が離せない。
――6月頃からチームでの練習が再開したとお聞きしましたが
松原(以下、松):それまでみんなで集まることがなくて地元に戻ってクラブとかで練習していたんですけど、こっちに帰ってきた時にみんなで練習できる環境の良さとかありがたさを感じたし、みんなで練習できることの嬉しさを感じながら練習していました。
山本(以下、山):正直地元にいる間はあんましだったんですけど、こっち来てみんなと一緒に練習するようになって、みんなレベルが高いのでそれにつられる…じゃないですけど、僕も負けられないと思って練習できたので、練習が再開して個人的には良かったと思います。
――自粛期間中のチームの練習環境は
松 それぞれ地元に帰っていてみんな練習環境はバラバラだったけど、マネジャーと連絡をとったりしてたまに全体ミーティングをしたりしていて…チーム力を維持するために頑張っていました(笑)。
――インカレを控えた現在、チームの雰囲気はいかがですか
山:今日もミーティングをしていて。すごい盛り上がっているというか、インカレに向けてみんなモチベーション高くやっているので、いい感じでやれていると思います。
松:今年はコロナの影響で男女で別れて練習しているんですけど、そんな中でもちゃんと最近は男子と女子でコミュニケーションがとれるようになってきて。チームとしてのまとまりがここ最近ですごく上がってきているなと感じるし、モチベーションの方も上がってきてインカレに向けてチーム一丸となっている感じがしていて、いい雰囲気で練習を行えていると感じています。
――今年のチームの強みは何ですか
山:比較的自由にやらせているというか。あんまり口うるさく言ってこなかった分、個人の力がすごく高いかなと思って。かと言ってチーム力がないわけでもないので、強みとしては…ここぞの強さ。インカレで目立つ強い選手が多いので、そこが強みだと思います。
松:行動目標の中にオンとオフの切り替えっていう部分があるんですけど。そこの部分がしっかりみんなできていると思うので、練習する時にはしっかり気持ちを入れて楽しむ時にはしっかり楽しむっていうことができているので、チーム全体の雰囲気が今まで以上にいいなというのがあるので。さっき健志(山本)も言ってたんですけど、インカレっていうここぞという時にしっかりスイッチをオンにして頑張れるんじゃないかなとも思うし、普段結構みんなフレンドリーに仲良くしていてオフの部分でも男女ともに仲良くできていると思うし、そういう面でのチーム力もしっかりインカレでも生かせると思うので…オンとオフの切り替えがしっかりできることが今年のチームの魅力だと思うし、東洋は男女ともに強いチームなので、男子が女子、女子が男子ってお互いを引っ張っていけるということもこのチームの強みだなと思います。
――4年生同士の仲はいかがですか
松:同期会もこの間やって(笑)。人数が少ないので結構仲良くしやすいのもあるんですけど、4年生同士は仲いいです。
――4年生同士でミーティングもやったり?
山:しょっちゅうしてます。
松:最近は結構回数も増えてきて、いろいろ決めることとかもあるんですけど…4年生で雑談とかも加えながら結構ミーティングしてます。
――主将になってからのこの1年間を振り返ってみて、いかがですか
山:正直何回も主将なんかやってられるかと思ってましたけど、途中で投げ出すわけにはいかないですし、全てはインカレのためだと思って踏ん張ってきたんで。まだこの2週間、主将としてやれることはあんまり数多くないですけど、最後までちゃんと務めて最後インカレで男子の総合目標を達成して終わりたいと思います。
松:やっぱりチーム全体のレベルが高いので、私も主将をすることに最初不安とかは感じていたんですけど、この仕事をしているからこそ自分も頑張らなきゃいけないっていう風にも思えたり、逆にこのレベルの人の中で主将をやれるってことにも誇りを感じることもできているし、下の代の子たちにいろいろ相談とかもされることもあったりして。そういうのが結構自分の中でのモチベーションというか、頑張れることにもつながっているので、残り1週間半っていう期間ですけど、最後までみんなを引っ張っていけるような存在で、インカレではみんなの笑顔が見れるように自分が頑張っていきたいなと思っています。
――インカレの個人目標を教えてください
山:結構目標について考えたんですけど、まあ今回の目標は「ない」です。ただ全力でやるだけです。結果は後からついてくるので、どんな結果であれ今までやってきた力を全部出しきって、その結果が良かろうが悪かろうが、後悔はないようにやってきたつもりなんで、目標はないというか、ただ全力で泳ぐだけです。
松:私の目標はA決勝に残ることで、この3年間A決勝を目標にやってきたんですけど全部B決勝止まりで。今年のこの状況的に自分もあんまり調子がそこまで上がってなくて、正直厳しいなって思ってこの目標を立てることにちょっと怖さとかもあったんですけど、それでもやっぱりこの目標を下げてしまったり、今の状況から無理だと思って逃げることもしたくなくて。なので、このA決勝という目標はブラさずに、自分の中で最後までしっかりこの目標に向かって頑張りたいなと思います。
――今年の注目選手はいますか
山:みんなです。全員(笑)。花車(文3=丸亀)とかはやってくれそうな雰囲気はありますが…みんなです。
松:女子の方では、酒井夏海(法1=武南)っていう1年生の背泳ぎの選手がいるんですけど、日本代表とかも経験している選手なので。昨年白井(国3=宝塚東)と今井(法2=豊川)が5冠してくれて、今年は酒井が5冠してくれると思うし、1年生ながらもしっかりチームのために頑張ってくれると思うので、今年は1年生の酒井夏海に注目してもらいたいと思います。
――最後にインカレのチーム目標をお願いします
山:男子は総合5位以上です。ありきたりですけど、後悔のないように終わりたいと思います。
松:女子は総合優勝です。インカレっていうのはやっぱり学校対抗の試合ですし、1年間この試合に向けて練習してきたので、その思いと、私はこれで引退にもなるので、しっかり最後までこのインカレにいろんな思いを懸けてとりあえず個人の目標を達成するっていうのと、女子は総合優勝を目指しているので、全員でしっかり得点を稼いで、全員で最終日に笑って終えられるように最後まで自分の役割をしっかり果たしていきたいと思います。
◆山本健志(やまもと・けんし)
学部・学科・学年/経営学部・会計ファイナンス学科・4年
出身校/尾鷲高校
身長・体重/171cm・64kg
生年月日/H10・11・6
血液型/A型
好きな食べ物/お菓子
エントリー種目/400m自由形、1500m自由形
◆松原空彩虹(まつばら・そよか)
学部・学科・学年/経営学部・会計ファイナンス学科・4年
出身校/豊川高校
身長/156cm
生年月日/H10・12・17
血液型/A型
好きな食べ物/焼肉
エントリー種目/200m平泳ぎ
TEXT=牧田のどか