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2020.10.03
水泳

[水泳]インカレ開幕!今井、女子4継が学生新記録で優勝!総合優勝へ大きく前進

第96回日本学生選手権水泳競技大会

10月1日(木)~4日(日) 東京辰巳国際水泳場


(1日目・予選)

◆女子50m自由形

3組

5着 山本真 26″36


5組

1着 今井 25″10

→全体1位で決勝進出


◆男子50m自由形

1組

6着 高安 23″71


(1日目・決勝)

◆女子50m自由形

1位 今井 24″93

※大会新記録、学生新記録



(2日目・予選)

◆女子400m自由形

2組

7着 小林 4’23”28 


3組

4着 永島遥 4’18”06


◆男子400m自由形

1組

2着 綾 3’59”15


2組

4着 山本健 3’53”72


◆女子200mバタフライ

2組

3着 竹村 2’12”65

→全体7位で決勝進出


3組

2着 何澤 2’11”30

→全体4位で決勝進出


◆男子200mバタフライ

5組

1着 阪本 1’56”65

→全体1位で決勝進出


◆女子200m背泳ぎ

4組

1着 酒井 2’13”05

→全体1位で決勝進出


◆男子200m背泳ぎ

1組

1着 渡辺皆 2’03”73


2組

8着 眞鍋 2’12”40


4組

2着 山本遥 2’00”44

→全体2位で決勝進出


◆女子100m平泳ぎ

2組 

1着 磯部 1’09”29

→全体4位で決勝進出


◆男子100m平泳ぎ

3組

1着 花車 1’00”58

→全体3位で決勝進出


◆女子4×100mフリーリレー

3組

1着 東洋大 3’43”12

(白井-酒井-田中佑-今井)

→全体1位で決勝進出


◆男子4×100mフリーリレー

2組 

2着 東洋大 3’21”85

(宝田-勝岡-土岐-花車)

→全体6位で決勝進出


(2日目・決勝)

◆女子200mバタフライ

4位 何澤 2’11”74


6位 竹村 2’12”84


◆男子200mバタフライ

3位 阪本 1’56”46 


◆女子200m背泳ぎ

4位 酒井 2’13”53 


◆男子200m背泳ぎ

5位 山本遥 2’01”16 


◆女子100m平泳ぎ

4位 磯部 1’09”54 


◆男子100m平泳ぎ

3位 花車 1’00”67


◆女子4×100mフリーリレー

1位 東洋大 3’40”26 

(白井-酒井-田中佑-今井)

※大会新記録、学生新記録


◆男子4×100mフリーリレー

6位 東洋大 3’21”92 

(宝田-勝岡-土岐-花車)


(2日目終了時・女子総合成績)

1位 東洋大 128.0

2位 日体大 126.5

3位 神大 124.5

4位 日大 112.0

5位 中京大 81.5

6位 早大 69.0

7位 筑波大 69.0

8位 法大 68.5


(2日目終了時・男子総合成績)

1位  明大  149.0点

2位  近大  123.0点

3位  日大  119.5点

4位  中央大  108.5点

5位  早大  104.0点

6位  中京大  86.0点

7位  東洋大  80.0点

8位  法大  42.0点



インカレ初日に優勝し東洋大に勢いをもたらした今井(中央)


阪本は粘り強い泳ぎを見せた


2日目に4レースを泳いだ花車


学生新記録での優勝に笑顔を見せる4継メンバー(左から今井、田中佑、酒井、白井)


(写真提供:日本水泳連盟)



 待ちに待った第96回日本学生選手権水泳競技大会(以下、インカレ)が開幕した。今大会は人数を大幅に縮小して行われるため、レベルの高いレースが繰り広げられる。初日には今井(法2=豊川)が女子50m自由形で優勝し、女子総合優勝を狙う東洋大にとって幸先のいいスタートを切った。2日目は個人種目で7名が決勝に進出し、阪本(国3=三重)と花車(文3=丸亀)が表彰台へ。女子4×100mフリーリレーでは学生記録を更新する圧巻のレースを見せ優勝した。


 昨年5冠を達成した今井は初日に女子50m自由形に出場すると、1位で予選を通過し決勝に進出。決勝では今年度に復帰を果たした親友、池江(日大)と同じレースとなった。予選よりタイムを上げ、大会新記録、学生新記録を更新してのフィニッシュ。「24秒台で優勝したかったのですごく嬉しい」と笑みを浮かべながら話し、「女子は総合優勝ができる位置にいると思うので、総合優勝を狙って頑張りたい」と強く意気込んだ。

 

 2日目の女子200mバタフライの予選には何澤(国1=京都外大西)、竹村(国2=近大付)が出場した。「緊張した」と語った何澤は全体4位、竹村は7位で予選を通過。決勝では何澤が前半を5位で折り返すと粘りを見せ4位でゴール。竹村も接戦を制し予選より1つ順位を上げた6位でレースを終えた。初めてのインカレを「本当に楽しい」と話す何澤は「誰もが驚くような大幅なベストを出して1年目のインカレを締めたい」と最終日のレースに意欲を見せた。


 続いて男子200mバタフライに登場したのは阪本。自己ベストを更新し予選を1位で通過した阪本は、勢いそのままに、決勝でも全力の泳ぎを見せた。「前半から攻めて後半は粘ることを意識した」と語ったように、前半から積極的な泳ぎで100mを1位で折り返すと、後半も粘り強い泳ぎを見せ3位でフィニッシュ。予選に引き続き自己ベストを更新し、目標であった表彰台へと上がった。


 同じく自己ベストを更新したのが花車だ。男子100m平泳ぎの予選では自己ベストを更新する快調な泳ぎを見せた。この日3本目のレースとなる決勝では、疲れを見せず、前半を5位で折り返すと、後半で追い上げを見せ3位に。メダル獲得も「最低限の仕事はできた」と冷静な花車。今後のレースにも期待がかかる。


 得点が2倍となる女子4×100mフリーリレーには、昨年優勝したメンバーの白井(国3=宝塚東)、田中佑(国3=明星学園)、今井に酒井(法1=武南)が加わった最強メンバーが出場。危なげない泳ぎで予選を1位通過した。迎えた決勝では、第1泳者の白井が2位に1秒近い差をつけて酒井につなぐと、酒井は本日4本目にもかかわらず、さらに差を広げ第3泳者の田中佑へ。田中佑も先頭を譲ることなくアンカーの今井へとつないだ。この時点で大会記録との差は0.12秒。今井はこの差をさらに広げ、大会記録を1.66秒も更新し1位でゴール。学生記録をも更新するほどの他を引きつけない圧巻の泳ぎでレースを制した。初のインカレだった酒井は「この4人でリレーが組めて良かった」と涙を浮かべた。


 4日間に渡るインカレの半分が終了した。惜しくも表彰台を逃した選手もいるが多くの選手が自己ベストを更新するなど好調な泳ぎを見せた。目標である男子総合5位以内、女子総合優勝を達成するべく残る2日間を全力で挑む東洋大に期待だ。



■コメント

・阪本(国3=三重)

(予選と決勝のレースを振り返って)予選でベストが出て調子がいいことはわかっていたので決勝ではもう少しタイムを狙っていたがあと少しで狙っていたタイムを切ることが出来なかった。(レース展開は)前半から攻めて後半は粘ることを意識した。(自己ベストは)高3の国体ぶり。(自己ベストを出せた要因は)大会前から調子が良かったので強い気持ちを持ってレースに挑めたこと。(明日のレースに向けて)明日は誕生日なのでいい誕生日にできるように4本しっかりと泳ぎきりたいと思う。


・白井(国3=宝塚東)

リレーで勝つのは大前提としていたので、その中でチームのタイムをより上を目指そうと思っていたので、その結果が学生新記録ということを樹立できたので、このメンバーでそれを出せたことは誇りに思う。(最初からリードしていたが)自分が一番で帰ってこないと後ろの三人も不安がると思うので、勝つことは大前提だったが、不安要素をなくすレースをしていかないといけないなと思っていたのでそれができて良かった。


・田中佑(国3=明星学園)

本当に頼もしい同期と頼もしい後輩のおかげでこんな素晴らしい経験をさせてもらって感謝しかない。とにかく学生新記録と大会新記録を上回るという気持ちで泳いだ。


・花車(文3=丸亀)

(予選と決勝のレースを振り返って)予選は少し余裕を持ったレースができた。昨年よりもハイレベルな戦いになると予想はできていたので、その中でベストを更新できたことは良かった。決勝では焦りが出てしまい、泳ぎも予選より悪かったと思う。メダルを獲得できたので、最低限の仕事はできたかなと思う。(レース展開は)前半は佐藤くん(慶大)についていって、後半で仕掛けるつもりだった。そこで欲が出たのはよくなかった。(リレーを振り返って)3人に引っ張ってもらった。疲れのある中で、絶対に順位は落とさないようにと思いながら泳いだ。このチームの4継の代表として出られたことは本当に幸せ。(フリーを泳ぐことは珍しいと思いますが、泳いでみて)きつかった。個人種目の直後だったので、余計きつかった。でも、決勝の周りの強いメンバーを見て、ワクワクしながら泳いだ。(1日で4本のレースでしたが、疲れなどは)まだ、大丈夫だと思う。(明日のリレーに向けて)優勝できるよう、1位で必ず引き継ぎたいと思う。


・今井(法2=豊川)

学生新を出せて優勝できたので、優勝は当たり前だと思っていたが4人でしっかり学生新を出せて良かった。


・何澤(国1=京都外大西)

(予選と決勝のレースを振り返って)予選からベスト近いタイムを出さないと決勝に残れないと思っていたので、予選の方が緊張した。決勝は練習を積めていたのでタイムを上げられるだろうという確信があったが、その確信が準備への怠りを招いてしまい、体が若干冷えてた状態でレースを迎えてしまったことが、いつも通り泳げなかった要因だと思う。(初めてのインカレは)本当に楽しい。チーム運営に関しては縦横関係なしにつながりを大事にして戦う東洋大学の戦い方が大好きで、総合優勝に1点でも多く貢献したいととても強く思う。不安や緊張はやはりあるが、自分で抑えられる強さはもう高校で習得しているので、楽しめていると思う。(レース展開は)実は、こういうプラン!と言えるほどのレースプランを立てていなかった。とりあえずラストまで粘るという簡単なことしか考えてなくて、後からもっと積極的に攻めればよかったと感じるばかり。次回は攻めていく。(次のレースに向けて)最終日の400m個人メドレーのみですが、決勝にコマを進めることは大前提として、東洋大学と自分の名誉に懸けて、誰もが驚くような大幅なベストを出して、1年目のインカレを締めたい。やはり手ぶらで帰りたくはない。


・酒井(法1=武南)

個人種目が全然ダメですごく不安だったが、先輩方と一緒に学生記録も更新できてすごく嬉しい。(涙の理由は)今日1日終わってほっとしたりとか、この4人でリレーが組めて良かったなと思って泣いてしまった。


TEXT=風間紫穂、吉留奈津  

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