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「アミノバイタル®」カップ2020 第9回関東大学サッカートーナメント大会準々決勝
10月2日(金) 流通経済大学フットボールフィールドB面
東洋大3-2法大
<得点者>(アシスト)
4分 瀬畠(市原)
87分 佐々木
104分 佐々木(土田)
<出場メンバー>
▽GK
川地颯馬(国4=帝京大可児)
▽DF
坂本涼斗(国4=柏U-18)
板倉洸(国4=横浜FM・Y)
土田直輝(国4=大宮Y)
市原亮太(国4=横浜創英)
▽MF
横山塁(国3=FC東京U-18)→75分 梅津凌岳(国3=京都橘)
山下勇気(国3=昌平)→71分 高柳郁弥(国2=大宮Y)
瀬畠義成(国2=JFAアカデミー)
野本幸太(国4=市立船橋)
▽FW
浦山雄介(国4=日体大柏)→68分 佐々木銀士(国2=青森山田)
前田泰良(国2=鹿島Y)→108分 中村勇太(国3=鹿島Y)
幸先よく先制点を決めた瀬畠
途中出場ながら2ゴールを挙げた佐々木
(写真提供:東洋大学体育会サッカー部)
「アミノバイタル®」カップ2020 第9回関東大学サッカートーナメント大会(以下、アミノバイタルカップ)の準々決勝が行われた。対戦相手は法大。90分では決着つかず延長戦へ突入。佐々木が決勝点を含む2ゴール決め120分の死闘を制しベスト4進出となった。
法大ボールでキックオフ。試合が動いたのは4分、野本が相手陣地でボールを奪い浦山がクロスを上げるが相手にあたりCKを獲得。そのCKで一度は相手に跳ね返されるも瀬畠が貪欲に押し込み先制点を決める。16分には、ショートカウンターから横山がシュートを放つが追加点とはならない。試合の流れは東洋大だが、相手も負けじと自陣に攻め込んでくる。土田を中心としたDF陣が必死で守り1-0で試合を折り返す。
追加点を決め相手を突き放したい東洋大だが、後半開始直後から苦しい時間帯が続く。この状況を打開すべく前線からプレッシャーをかけていく。しかし、ペースをつかめないまま61分に失点し同点に追いつかれる。さらに、CKから押し込まれ失点し逆転を許す展開に。追いつきたい東洋大だが焦りからかパスミスが目立ち思うように攻撃できない。途中出場で入った佐々木が右足で思いきり振りぬき土壇場で同点に追いつく。90分では決着がつかず延長戦へ。連戦で疲労が蓄積される中、104分に佐々木が上手く抜け出し相手GKとの一対一の局面を冷静に決め3-2。その後も、東洋大はペースを緩めることなく果敢に攻撃を仕掛け歓喜のホイッスルが鳴った時には両チームの選手がピッチに横になり激闘を物語った。
試合を振り返り井上監督は「チームの成長が見えたゲーム」と語った。リーグ戦でも先制するも後半に追いつかれ、そして逆転負けを喫してしまう試合があった。連戦で疲労が色濃く残る中、東洋大チーム全員が死力を尽くして戦った結果が勝ちにつながった。中1日で行われるアミノバイタルカップ準決勝、相手は早大。総力で戦う東洋大に注目したい。
■コメント
・井上監督
試合の入り自体は良い形で入っていけて、早い時間帯で先制出来たことも、前半の45分間はしっかりと良いコントロール出来たゲームだった。後半、相手が人を変えシステムを変える中で相手にボールを持たれる時間というのが少し多くなってきて、その中でセットプレーも多くなってきて失点をされて同点、逆転をされてそこで少しメンタル的に落ちるかなと思ったが、そこから良く耐えながらチャンスを生かして点にして延長戦に持ち込めた時点である程度チームの中では良い雰囲気になっていたので決定的な場面も作れた。3点目もきっちり取れてゲームを締めくくれた時には、チームの成長が見えたゲームだった。(佐々木選手の投入の狙いと2得点について)彼の得点感覚は非常に優れた選手で前線でハードワークも出来るということで途中まで浦山が体を張ってボールを収めてかなりハードワークをしてくれた。コンディション的に落ちてきたところで期待通りの活躍をしてくれた。特に相手にプレッシャーをかけてボールを奪うところ、またキーパーとの一対一の局面で冷静にシュートを打てるところというのは非常に良さを出してくれた。(次節に向けて)これで8日間で4試合目になるのでかなりコンディション的には難しいと思うが、今日勝ったことで全国大会への切符を手にして気分的には非常に良い状況で気持ちが乗った状態で挑んでいける。やはり、1部の強い早稲田で春先に練習ゲームをやった時もかなり差のあった試合だったので約半年経ってどれくらい差を詰められるか、又はどれくらいゲームができるかというのは楽しみである。
・瀬畠(国2=JFAアカデミー)
今日は法政大学ということで、1部の相手ということで、東京都サッカートーナメント学生系の部の2回戦でも法政大学とやってそのとき負けてしまったので、リベンジしようというみんなの気持ちが結果に結びついた。(得点シーンについて)こぼれ球が上手く自分のところに転がってきたので流すだけというか特に何もしてないが、とにかくゴールに流すだけだった。(次節に向けて)今日の試合のように厳しいゲームになると思うが、全員で団結して頑張って戦えば可能性は出てくると思うので全員で勝ちに行きたい。
・佐々木(国2=青森山田)
先制して割と自分達の時間が長かったと思うが後半から相手にボールを握られる時間帯が多く、我慢はしていたが立て続けに2失点してしまって、そこから逆転して勝てたというのは良かった。(決勝点を決めた時の心境は)途中交代で出場した時は負けている状況だったので自分の役目としては点を取るという役目だったので率直に嬉しかった。(次節に向けて)チーム自体良い流れが来ていると思うのでこの調子で全員で勝ちに進んで頑張れたらなと思う。
[次節試合予定]
「アミノバイタル®」カップ2020 第9回関東大学サッカートーナメント大会準決勝
10月4日(日) vs早大 流通経済大学フットボールフィールドB面 14:00 キックオフ
※全日程、無観客での試合となります。またジェイネットTVまたは関東大学サッカー連盟公式YouTubeチャンネルにてライブ配信が予定されています。
TEXT=友寄慈温