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平成27年度東都大学野球春季２部リーグ戦・立正大３回戦
４月19日（日）東洋大グラウンド
東洋大１－０立正大
（イニングスコア）
３回戦 | １ | ２ | ３ | ４ | ５ | ６ | ７ | ８ | ９ | 計 |
東洋大 | ０ | ０ | ０ | １ | ０ | ０ | ０ | ０ | ０ | １ |
立正大 | ０ | ０ | ０ | ０ | ０ | ０ | ０ | ０ | ０ | ０ |
（東洋大）
○原（２勝）－後藤田
打安点
（６） 阿 部 ５１０
（９） 木 村 ３１０
（３） 鳥 居 ４００
（７） 笹 川 ３００
（５） 冨 澤 ２００
（Ｄ） 中 川 ４１０
（４） 林 ３１０
（８） 大 川 ３１１
（２） 後藤田 ４００
計 31５１
回 打安責
○原 ９ 28２０
原は２試合連続完封でチームに勝ち点をもたらした
大川の適時打で二走の冨澤（営４・愛工大名電）が生還
左足に打球を受けベンチに下がる原
四回、２四球で走者を溜めると、大川（営４・ＰＬ学園）が左前適時打を放ちこれが決勝打に。投げては原（営４・東洋大姫路）が相手打線をわずか２安打に封じ込んだ。エースの２試合連続となる完封勝利で勝ち点を奪取。接戦をものにし、開幕カードを制した。
好投を続ける原に、突如アクシデントが襲った。七回先頭打者をテンポよく打ち取るも、続く３番打者の痛烈な打球が左足に直撃。冷静に一塁へ送球し２死としたが、痛みで立ち上がることができない。そのままベンチへ下がり、一時は投手交代かと思われた。だが、試合が再開されるとマウンドには治療を終えた原の姿があった。「降板は考えていなかった。投手にとってマウンドは誰にも譲りたくないものですから」。続く４番を空振り三振に仕留めて大きくガッツポーズ。エースとしての意地を見せた瞬間だった。
１回戦同様、立正大先発・黒木との投手戦が展開された。試合が動いたのは四回。２死一、二塁の好機で８番大川が左前適時打を放ち貴重な１点をもぎ取る。援護をもらった原は「ここまで一緒に頑張ってきた同級生が打ってくれてうれしかった」と仲間の活躍を喜ぶ一方で、「しっかり自分が守り切ろうという気持ちになった」とその言葉通りの好投を続ける。三回以降、一人の走者も出さない完璧な投球で相手打線を圧倒。「今日はコントロールが良かった」と安定した制球力を披露し、凡打の山を築き上げていった。
１回戦に続く完封勝利に「この１週間ずっと気を張っていて正直しんどかった。やっと肩の荷が下りた」と安堵（あんど）の表情を浮かべた。また、「自分の力だけでなく野手の力を含めての完封」と野手陣の好守に対して感謝の言葉も口にした。
泣いても笑っても原にとっては最後の１年。チームとしても個人としても絶好のスタートを切った。「今シーズンはとことん自分がやってやる」。開幕前から固めた強い決意は少しも揺らいでいない。１部復帰に向けて誰よりも闘志を燃やすエースの活躍に今後も期待だ。
■コメント
・高橋監督
原に尽きる。どうも立正大学には打たれないね。大川はよく打った。いい当たりではなかったけれどそのぶんだけランナーが返ってこれた。４年生で必死になってやってきた結果です。立派ですよ。
・原（営４・東洋大姫路）
今日はコントロールが良かった。途中で三回以降打たれていないなとは思ったが、先を見ずに目の前のアウトを取っていこうと思っていた。（一番冴えていた球種は）フォークです。いつもはあまり投げないし今日も初めの２、３球ほどは失敗していたが、４球目くらいから開き直って投げたらそれが逆に良かった。（立正大打線の印象は）自分では結構押されていると思っていた。ゾーンに入ったら１発が怖かった。（大川選手の適時打について）４年生で主軸を打っているわけでもないし、監督にも厳しい言葉をかけられていてしんどかったと思う。ここまで一緒に頑張ってきた同級生が打ってくれてうれしかった。しっかり自分が守り切ろうという気持ちになった。（打球が足に直撃したが）痛かったが降板は考えていなかった。治療をしているときは早くマウンドに戻りたいと思っていた。投手にとってマウンドは誰にも譲りたくないものですから。（試合後に監督からは）「お疲れさん」と握手をしてもらった。この１週間ずっと気を張っていて正直しんどかった。やっと肩の荷が下りた。（次戦に向けて）今日は今日で終わり。また気を引き締めてやっていきたい。
・後藤田（営４・東洋大姫路）
原は完璧だった。先頭打者を出さないことが大事。昨日もピッチャーには言っていたが、できていなかった。原には高校時代からずっと言っているので、しかっりやってくれた。長打も２死からだったので焦ることはなかった。変化球を狙ってくると思ったので、初回はほとんどまっすぐでいった。調子があまり良くなかったので、試合前にまっすぐとカーブを投げながらフォームを修正していこうと話した。左打者が多かったので秘策を練ってうまく抑えることが出来たので、完封につながった。（最終回大きな飛球があったが）最終回はスライダーが抜けていたが、シュートで相手に当てるのも嫌だったのでスライダーでいった。結果はあんな感じになってしまったので、間をあけてあげようとマウンドに行った。そこは自分的にも良いタイミングだったと思う。10勝５敗では原に負担がかかりすぎるので、２試合投げさせなくても良いように２戦目のピッチャーをなんとかしていきたい。
・林（営４・桐生第一）
打撃は２試合とも全然だめ。（打順が下がって）びっくりするというのはなく、この成績なら妥当。落ちたからには打たないといけないし、７番だとチャンスで回ってくることも多いと思うので、しっかりと自分のバッティングができるようにしたい。今日は原に尽きる。内野ゴロが多くて、来た球をあたり前にアウトを取ることができた。原に助けられた。途中、打球が当たった後も頑張っていた。その時には打たしてこいと声を掛けた。もう一度気を引き締めなおそうと周りにも声を掛けた。苦しみながらも勝ち点を取れたので、この勢いでいきたい。東農大には最近負けがちなので、しっかりと２連勝で勝ち点を取れるようにしたい。
TEXT=枦愛子 PHOTO=千野翔汰郎、浜浦日向
