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2015.04.22
準硬式野球

[準硬式野球]投手陣、四回につかまる 大量失点響き敗戦 

平成27年度東都大学準硬式野球春季2部リーグ戦・亜大1回戦

4月21日(火)  新座市総合運動公園野球場


 

東洋大5-9亜大

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3番手の籾山は3回1/3を1失点と役割を果たした


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自慢の長打力を今試合も見せつけた富澤


 

 四回、先発・梶(ラ4・東洋大姫路)が打ち込まれると、後を受けた中島(済2・清瀬)も連打を浴び、この回だけで8失点。その後投打共に立て直すも、中盤の大量失点で試合を決定づけられ敗れた。

 

 先発・梶は四回につかまった。制球が定まらず、得点圏に走者を背負いピンチを招く。すると左中間に運ばれ、与えたくない先制点を許してしまう。その後も3本の安打を打たれ、梶は四回途中でマウンドから退いた。2番手に送り込まれた中島も3者連続右方向へ弾き返され、無念の3失点に肩を落とした。この回打者一巡猛攻を受け、一挙8点を奪われた。

 何とか点を入れたい東洋大はその裏、失策により出塁すると、続く荻原主将(営3・宇都宮北)の左中間二塁打で無死二・三塁の好機を作る。すると今泉(ラ3・磐城)の適時右前打で1点を返す。さらに五回には、四球と安打でチャンスに藤本(営3・静清)が力強く適時二塁打を放ち2点を追加し、チームを盛り立てた。投げては3番手の籾山(営2・利根商)が多彩な変化球を交え、四回途中から七回まで投げ抜く好投。迎えた最終回、富澤(営3・利根商)と今泉の主軸が適時打で得点に貢献するが、終盤の追い上げもあと一歩及ばず、5対9で亜大に敗戦した。

 前試合同様、中盤の大量失点を最後まで引きずる結果となった。反省点は山積みだが、投手では急きょ登板した籾山が3回1/3を投げて1失点。打線も五回以降は毎回安打を放つなど収穫もあった。先発が崩れたときに2番手以降の投手がどれだけ粘れるかが今後の課題だ。次戦も亜大との一戦。エース・松下(ラ3・西湘)が故障中である今こそ、投手陣の踏ん張りの見せどころだ。


 

■コメント

・富澤(営3・利根商)

今日の試合は守りに入ることが多く、ずっと相手有利で試合が進んでいって、嫌な流れが続いていた。(敗因は)相手ピッチャーはチームに有利なようにストライクを入れてきて追い込まれたが、うちのピッチャーはストライクが取れずにボール先行だったこと。大量失点になるとグラウンドもベンチも沈んでしまうことが最近課題になっているので、野球以外のそういうところから変えていきたい。(五回以降の攻撃に関しては)相手もボールが先行してきてバッターが甘い球を捉え始めて、同点に追いつこうという雰囲気でできたので、それで勢いがついた。(次戦も亜大戦だが)反省点も多くその対策もしているので、反省点を直していい雰囲気で野球ができればいいと思う。

 

・籾山(営2・利根商)

点を取られた回にミスが続いてしまった。8点取られた回が大きかったが、そのあと逆に開き直って連打で点を取れたのはよかった。(ピンチで登板は)この前もピンチで上がったのでその反省を改善したことで今日は抑えられた。土日でイメージしながら体の使い方を修正して、納得いくまで投げられたので準備できていた。(課題は)最初変化球が全然入らなかったので修正していきたい。2イニング目以降は入るようになって試合の中で修正できたが、それ以前に試合に入る前に準備しておきたい。(次の登板に向けて)周平さん(松下)が痛めているのでどこまで投げられるかわからないので、長い回を投げられるように頑張りたい。


 

TEXT=酒井奈津子 PHOTO=小賀坂龍馬