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2021.05.07
硬式野球

[硬式野球] 亜大に太刀打ちできず5位転落 亜大1回戦

東都大学野球春季1部リーグ戦・亜大1回戦

4月6日(木) 神宮球場

●東洋大1ー4亜大


亜大
東洋大


二塁打:佐々木(一回)

細野、大宮、河北、石上祐、●岩崎(1敗)、羽田野ー廣岡、後藤聖


・打者成績

打順守備名前
(左)松本渉(営3=龍谷大平安)
(三)瀬川(総4=聖光学院)
(右)佐々木(営4=帝京)
(一)小口(法3=智弁学園)
(遊)木村(総4=霞ヶ浦)
(指)宮本(総2=大阪桐蔭)

打指岡崎(営4=帝京)
(中)橋本吏(総2=花咲徳栄)
(捕)廣岡(総3=拓大紅陵)

矢吹(総3=聖光学院)

後藤聖(法2=京都学園)
(二)加藤響(総1=東海大相模)


29




・投手成績

名前球数四死球三振
細野(総2=東亜学園)5 1/3118
大宮(法4=鳥取城北)  2/311
河北(営3=浦和学院)15
石上祐(法2=東洋大牛久)15
岩崎(総1=履正社)  2/318
羽田野(法3=汎愛)  1/3



力投するも2点本塁打を浴びた岩崎


挟殺プレーで追加点を抑える廣岡


先制の二塁適時打を放った佐々木


(写真提供:東都ベースボールWeb)



2連敗を喫した国学大戦から1週間がたった。第1試合の結果で優勝はなくなり入れ替え戦の文字が見えてきたためなんとか3連敗は避けたい試合。東洋大は初回に先制点を得たものの、その後打線に追い風は吹くことはなく、試合は亜大優位で展開する。九回には岩崎(総1=履正社)が2点本塁打を浴び、1対4で惨敗。5位にまで転落することとなった。


 攻撃は初回、先頭打者の松本渉(営3=龍谷大平安)が木倉(亜大)の失策で出塁。佐々木の適時二塁打で松本渉がホームイン。主将の一打で幸先のいいスタートを切る。


 国学大2回戦に続き先発を任されたのは細野(総2=東亜学園)。一回途中で降板した前回の登板を引きずることはなく、四球の多さは目立つものの、守備の活躍もあり亜大にホームベースを踏ませない。


 東洋大打線は二回以降、沈黙を貫き、三者凡退で試合は進む。東洋大の攻撃時間が徐々に短くなる一方、亜大打線の勢いは増していく。五回、廣岡(総3=拓大紅陵)の送球失策で田中幹(亜大)が三塁へ到達。このミスが亜大に弾みをつけることになる。


 2死までこぎつけるも二、三塁の危機的状況で黒川(亜大)に適時打が飛び出し折尾がホームイン。続いて本塁に飛び込んできた木倉を廣岡が決死のタッチプレーで生還を阻み、なんとか1失点に抑えた。


 同点のまま試合を進めていきたい後半。六回、細野の動きが乱れ始め亜大に隙をつかれる流れに。西脇(亜大)のゴロを小口が細野に送った際、球が細野のグローブから零れ走者を一塁に置いてしまう。続く古山(亜大)に四球を与え、小山(亜大)に二塁打を放たれ、西脇が生還し、1点を献上してしまう。細野は降板し、大宮(法4=鳥取城北)がマウンドに上がる。大宮は亜大を上昇気流に乗せず1点差に抑えた。


 続く河北(営3=浦和学院)、石上祐(法2=東洋大牛久)が亜大を軌道に乗らせず1点差を保った状態で迎えた九回。これ以上の失点は免れたい重要な場面でマウンドに上がったのは3回目の登板となる岩崎(総1=履正社)。しかし、田中幹に2塁打、木倉に本塁打を放たれ、サヨナラ勝ちを狙う東洋大にとっては痛恨の2点を奪われた。


 九回裏の攻撃も東洋大の見せ場はないまま試合はあっさりと終了。振り返ってみると安打数2本、6イニングを三者凡退で抑えられ、試合の大部分を亜大の攻撃が占めていた。


 首位が見える時期もあったが3連敗を喫し、気付けば5位。入れ替え戦も危うい位置に身を置いている。「優勝がなくなったら入れ替え戦」と杉本監督、「優勝がなくなったら下しかない」と佐々木キャプテンが語った戦国東都。1部残留確定をかけた厳しい戦いだ。残る試合はあと3つ。3連敗の後はもう3連勝するしかない。



◼コメント

・杉本監督

(細野が前回よりは少しはいい面はあったが本来の力に比べるとどうなのか)いや、絶対的にあれくらいだと思いますよ。研究されてくれば絶対的にそういうふうになってくるし、分からないですけど、球数を投げさせたというところだったと思いますんで、まあそういうところでの無駄球はたくさんありましたね。やっぱり、先頭が出ちゃうとなかなか攻撃の方というのは。2安打で「何を?」という話になりますけど、初回、先頭バッター出てますよね。そこがやっぱり苦しい、逆に言うと、亜細亜さんはそこに集中していた。先頭バッターが出るということですよね。形は何であれっていうのとそこはうちとの違いではないのかなと思いますね。まあ、こちらの方も徹底しよというところなんですけど、徹底しきれなかった。何を徹底したのか分からないというような状況になってしまっているのでそこのところは整理整頓しないとダメだなと思いますね。

(生田監督(亜大)は入れ替え戦を回避するには6勝は挙げたいと仰っていました。5勝でも大丈夫だと思いますが)そこのところは選手にはもう言っているんですけど。うちはもう4勝して、あと1勝したら入れ替え戦がないことは確実なので、そこはもうちゃんと分かっているので、そこでプレッシャーかかるようなら力がないということで現実的にはそこを徹底できるかですかね。東都は優勝がなくなったら入れ替え戦なので、そこを分かっているはずなので、選手にも言ってるんですけど緊張してプレッシャーかかって僕は緊張しないと力が出ないと自分に言い聞かせているんで。プレイヤーもそうですね。今の人たちは普段通り普段通りという話になりますけど、普段通りにできるわけないじゃんという。まあ、そのところは昔と今と違うと思うので、選手を信じるしかないんですけど。

(細野を1回戦に起用したのには意図はあるのか)いや、ないですよ。前回、あんなふうになりましたけど、まあそれはそれで別物なのでね。そこのところは今の子たちって割り切りがすごいもんでね。あんな感じになったら僕らの時代だったら次もボロボロの状態になると思うんですけど。だから逆にそこはすごいんですよね。切り替えが早いんだと思いますね。


・佐々木(営4=帝京)

(初回いきなりニ塁打放ったがどんな感じか)落ちる球を、打った感じです。

(その後打てなくなったが坂本(亜大)が変えてきたのか)そうですね。少し相手の配球が変わったため対応できず、やるべきことができなかったです。

(首位の中大に2連勝したが、全体的に個々に力があるのにも関わらず、チームの結果に結びついてないような気がするがキャプテンとしてどうか)そうですね。今そこでチームを徹底しようということが徹底できていないのかなと思いますし、つなごうつなごうとチームの中では声は出ているが「つなぐ」ということをどのように意識をしているのか、全員が同じことを思っていないというところはあると思いますし、チームが一つになれていないというのが今のチームの1番の課題だと思っているので、今日終わって、国学大さんが勝って優勝がなくなりましたし、もう下しかないので、あとはしっかり一つの目標に向かってそれをしっかり全員で一つの事を意識して全員でやらなきゃいけないなと思います。



TEXT=宮谷美涼