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第12回チャレンジ・ミートゥinくまがや
4月29日(水)熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
男子1500m
10組
DNS 碓井
DNS 堀
DNS 服部弾
DNS 横山
女子1500m
8組
10着 川瀬 4'50"14
男子5000m競歩
1組
1着 松永 19'43"10
4着 原田 20'04"83
8着 沓名 21'05"77
DNS 河岸
他の選手を一切寄せ付けなかったが、課題を残すレースとなった松永
競歩部門と女子長距離部門からチャレンジ・ミートゥinくまがやの2種目に出場。3名が臨んだ男子5000m競歩は、終始トップを守った松永(工3・横浜)が制した。
関カレをイメージした松永は、スタートすると即時に他の選手を引き離し単独で歩き始める。しかし、最初の1000mを3分40秒と序盤から飛ばしすぎたことが後に響く。それ以降は追い付かれることはないものの大幅にペースを落としてしまい、1000mにつき4分強を要した。風の影響もあったが、松永は暑さに対応できなかったことも要因のひとつとして挙げた。圧倒的な勝利にも気をゆるめることなく課題を見出だし、まずは関カレに向け克服して励んでいく。
一方久々の試合となった沓名(済4・豊川工)と原田(済4・南宇和)は、今大会を状態確認の場とした。先にいく松永がハイペースなことから、二人が付く2位集団も入りが早くなる。自分のリズムをつかみにくい展開だったが、後半に粘った原田が7か月ぶりの試合にも関わらず自己ベストを更新。「勝負をできてすごく楽しかった」と笑顔で話した。
また、女子1500mでは川瀬(生4・白鵬女子)が関カレの標準切りに挑戦する。しかし前回のレースからわずか4日と間隔がせまかったことからコンディションを合わせられず、実業団選手がつくるスピードに付いていけなかった。悔いが残ったが「刺激になったと思って次に向かいたい」と前を向いた。
年々層が厚くなっている競歩、女子長距離両部門では、大きな大会に出場するには厳しい部内選考を勝ち抜かなければならない。それでも競争が激しいほど切磋琢磨(せっさたくま)し、本大会での好成績につながるはずだ。今回見つかった課題を見直し、直前に迫った関カレでは両部門の活躍に期待がかかる。
■コメント
・佐藤コーチ
松永以外は久しぶりのレースだったので状態確認の場だった。松永に関してはインカレ前なのでひとつの練習として考えていた。最初に入りが少し早すぎたため、その時点でもう記録更新はないだろうとなった。ただ意識的に早く入って、インカレに向けては刺激になるレースだったのではないか。原田はベストを出した。レース間隔があき前半はなかなかリズムをつかめなかったが、無理しない形が最終的には良かった。沓名の場合もレースから遠ざかっていたので状態を確認しながらだった。練習を積めるようになったのは良かった。
・原田(済4・南宇和)
去年の9月にけがをして12月に手術し、今日が復帰戦だった。まずは5000mで今の自分の状態を確認するという名目で試合に出た。半年以上試合に出ていなかったので、何も気にせずに思いっきりいこうと、自分なりに楽しんでレースをしようと考えていた。(実際に歩いてみて)予想以上に前半にハイペースで突っ込んでしまった。自己ベストは出せたが19分台まであと少しだったのでもったいなかった。久しぶりの試合で勝負をできてすごく楽しかった。
・川瀬(生4・白鵬女子)
1500mの関東インカレで標準を切ろうと思い出場した。2年ぶりの1500mだったが先週日体大の5000mに出たことでうまく合わせられず標準にも届かなかった。1500mには出られないが他の距離に向けては刺激になったと思い次に向かっていきたい。(要因は)スピード練習が足りなかった。関東インカレは最後になるので、自己ベストを出してチームも自分も盛り上げていきたい。
・松永(工3・横浜)
(具体的な目標は)無難にイーブンペースで19分ちょっとで歩きたいと思っていたが、暑さと風でやられてしまった。最初の1000mを3分40秒と追い込みすぎてたれた。(今後は)まず暑さに慣れなければいけない。練習もそういう時間帯に行って歩くことに慣れたい。20kmもあるが、まずは目の前の関東インカレを目標にしている。スピードはだいぶついてきたので、それを持続できるスピード持久力をつけていきたい。
TEXT/PHOTO=野原成華