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平成27年度東都大学準硬式野球春季2部リーグ戦・帝京大1回戦
4月29日(水) 上柚木公園野球場
東洋大3-5帝京大
力強いピッチングが息を潜めてしまった籾山
今泉は5打数4安打と今日も結果を残した
春季リーグ戦で無敗を続ける帝京大から幸先よく先制点を奪うも、タイムリーエラーで逆転を許す。公式戦初先発となった籾山(営2・利根商)も8個の四球を許すなど、試合をつくることができなかった。
先発を任された籾山は序盤から制球に苦しむ。「試合前は調子がよかった」というストレートも公式戦初先発の緊張と帝京大相手という重圧からその姿を消す。初回に好調が続く今泉(ラ3・磐城)の内野安打で1点の援護を受けるも、今日の籾山には少なかった。三回に1点を献上し同点とされると、続く四回には安打と2つの四球で一死満塁のピンチを招く。次打者の打球を中堅手・阿部(済3・松戸国際)がダイビングキャッチし、最少失点で切り抜けるかに思われた。しかし、その後の内野手陣の送球が乱れに乱れ、走者一掃のタイムリーエラーとなる。続く打者に四球を与えたところで籾山は無念の降板となった。あとを受けた松下(ラ3・西湘)は2日連続の登板となったものの、その疲れを感じさせない圧巻のピッチングを見せる。徐々につながりを見せ始めた打線の援護を待ったが、3対5で敗戦。帝京大に黒星をつけることはできなかった。
「籾山はフォアボールの多さと大事な場面でのメンタルが良くなかった」と捕手・佐藤弘(法2・星稜)が言うように、今季中継ぎとして結果を残してきた籾山だったが、先発のマウンドでその影は薄れた。打線も13安打を放ち、毎回のように得点圏に走者を進めたが、またもあと一本に泣いた。次の相手は前日、東洋大打線を見せつけた駒大である。もう一度打線を復活させ、連戦に向けて勢い付けたいところだ。
■コメント
・籾山(営2・利根商)
先発として試合をつくれなかった。リズムを持って来れず、打線にも勢いを付けることができなかった。(いつもは中継ぎとして活躍しているが)先発はちょっと緊張した。相手も負けなしということで力が入って空回りしてしまった。(次の試合に向けて)切り替えて修正していくしかないので、次はしっかり今日の借りを返せるように頑張ります。
・松下(ラ3・西湘)
三振はあまり取れなかったが、今日はだいぶ調子が良く低めに投げてゴロで打ち取ることができた。ストレートとスライダーで三振を取りにいくのがずっと自分がやってきたことだったが、けがの影響で投げ始めたツーシームで今日も少ない球数で終わることができた。(チームの敗因は)四回の中継プレーの乱れがなければいい試合だったと思う。あとは打線がもう少しつながれば勝てると思う。(駒大戦に向けて)昨日大差で勝っているので、またそのような流れで2タテで勝ち点取れるように頑張りたい。
・佐藤弘(法2・星稜)
ピッチャーにはもっとぱっとしてほしかった。野球は8割ピッチャーがつくるもの。ピッチャーがぱっとしないとそのピッチャーの悪い雰囲気がみんなに伝わる。籾山はフォアボールの多さと大事な場面でのメンタルが良くなかった。(マウンドに声をかけにいったときは)打たれてもいいから、またフォアボール出してもしょうがないから、とにかく腕を振るように声をかけた。(自身の3安打については)最初と2打席目は詰まってしまったが、最後は良かった。次に生かしてまた打てるように頑張りたい。
TEXT/PHOTO=中田有香