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平成27年度東都大学準硬式野球春季２部リーグ戦・駒大２回戦
５月１日（金） 新座市総合運動公園野球場
東洋大６－４駒大
籾山の力投が逆転勝利を呼び寄せた
八回、同点適時打を放った阿部
１回戦で21点と大量得点した駒大相手に、三回まで無安打に抑えられる。しかし終盤に打線がつながり６対４で勝利。投げては六回から登板した籾山（営２・利根商）が今季初勝利を挙げた。
１点ビハインドで迎えた六回。先発・松下（ラ３・西湘）が死球と安打で１点を献上し、またも自身の課題である六回途中での降板となる。リードを２点に広げられ、マウンドには籾山が上がった。「リードされている場面での登板だったので、しっかり抑えて流れを変えたかった」という籾山の姿は、２日前とはまるで別人だった。変化球が決まり、直球も本来の力強さを取り戻す。凡打の山を築き、相手打線を封じ込めた。すると打線は八回、一死２、３塁の場面で６番・阿部（済３・松戸国際）に回る。ここまで無安打に抑えられていた阿部だったが、中前適時打を放ち同点に追いつく。なおも続くチャンスで８番・藤本（営３・静清）がきっちりとスクイズを決め、５対４と勝ち越した。九回にも連打で１点を追加し、駒大戦の勝ち点を獲得した。
最近は、相手を上回る数の安打を放ちながらも敗戦してしまうことが多かった東洋大。しかし、今日はここぞの一本でしっかりと打線をつなぎチャンスをものにした。今季初の勝ち点に笑顔をはじけさせた選手たちだったが、１敗中の青学大と帝京大との連戦に向け、決して浮かれてはいなかった。「しっかりリベンジしたい」と籾山は先発としてのリベンジを誓う。その思いに、打線もきっと応えてくれるはずだ。
■コメント
・籾山（営２・利根商）
ちゃんと修正してフォアボールを出さずに投げることができた。リードされている場面での登板だったので、しっかり抑えて流れを変えたかった。この前は力が入りすぎていたので今日はフォームを意識して投げた。変化球でカウントを取れたことが良かった。ストレートもたまに浮いてしまったが、内外に投げ分けることができた。
・阿部（済３・松戸国際）
要所要所でバッターが返したり、送ったり、打線がつながったので接戦に勝つことができた。相手のバッテリーがイニングによって配球を変えていたので、狙い球をしぼった。（タイムリーは）早いストレートに合わそうと思っていたが、真ん中にチェンジアップがきたのでタイミング良く打つことができた。（次の試合に向けて）ピッチャーは最少失点に抑えてくれていて、バッティングもつながりがある。あとはエラーなど大きなミスをなくしていけば接戦もものにできると思うので、ミスをなくすようにプレーしていきたい。
・藤本（営３・静清）
（スクイズを振り返って）とにかく３塁走者を返すことだけを考えていた。スクイズのサインが出ていたので、しっかりと仕事ができて良かった。今は迷惑しかかけていないので、次の試合から小田辺監督やみんなの期待に応えられるようにやっていきたい。（今季初の勝ち点）ここで勢いに乗っていくか沈むかで大きく違ったので、今日の試合で勝ったのは勢いがつく。しっかり一人一人が仕事をして勝ち点を取っていきたい。
・佐藤弘（法２・星陵）
（各投手のリードについて）（松下）周平さんは最近アウトコースにいい球が来ているので、アウトコースを中心に攻めていこうとしたが、駒澤がインコースに弱いと二回ぐらいに感じて、そこからインコースの速い球とアウトコースの遅い球を織り交ぜた。ピッチャーを信じた。籾山は、前回はインコースとアウトコースを投げ分けられていなかったので不安だったが、博打でインコースに投げさせたら一番いい球が来た。信用して良かった。（二度の盗塁阻止について）前回までボールに慣れていなくてあまり投げられなかったが、これが普通。余裕をもって刺したい。（次に向けて）また勝って、リーグ優勝できるように頑張る。
TEXT=中田有香 PHOTO=當麻彰紘
