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第31回静岡国際陸上競技大会
兼 第15回世界陸上競技選手権大会(2015/北京)日本代表選手選考競技会
兼 第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州)日本代表選手選考競技会
5月3日(日)静岡県小笠山総合運動公園(エコパスタジアム)
男子200m(Non GP)
1組
2着 小林 21"23
小林は今レースの反省を生かして関東インカレに臨む
小林(済4・保善)が 200m の日本選手権標準突破を目指して静岡国際に臨んだ。日本屈指のスプリンター達が集う中、組で2着、総合で6番目と健闘したが、タイムは奮わず課題を残した。
スタートをしっかり決めるとスピードに乗ってカーブを曲がったが、直線に入ると伸び切らず21秒台。レースプランを「前半抑えめでいって、後半しっかり走る」として挑んだが、逆の走りになってしまい肩を落とした。周りの選手も含め、タイムが出にくいグランドコンディションではあったものの、小林のキレのある走りが見られなかった。関東インカレまで残り2週間を切り、急速な修正が求められる。
今回は奮わなかったが、先月の織田記念では自己ベストに迫る走りをし、調子を上げているのは確実だ。関東インカレでは200mの他にリレー2種目での活躍が期待され、ハードスケジュールになるだろう。その中でも「(昨年の)上をいくなら1位しかない」と意気込み、エースとしてチームを引っ張ってくれるはずだ。
■コメント
・梶原監督
織田記念でいいフォームで走れたので、今回も 20"70 ぐらいでいけるかなと思っていた。練習も悪くなかったが、今日は周りの選手も含めて記録が出ないレースになってしまった。原因として考えられるのは、5レーンでスタートし反応も良かったが、前の選手にすぐに追い付いてしまったことにあると思う。最初に飛ばしすぎたことで後半緩んでしまい、うまくスピードに乗れなかった。直線に入ったときに力は残っていたが、体がぶれてしまった。2月の半ばから3月まで十分な練習ができず、後半に対して不安があった。前半抑えて後半に上げるつもりでレースに臨んだが、前半の走りで失敗してしまった。3月に練習ができなかったことが影響しているのかもしれない。関東インカレでは前にいくしかないので、今日のレースみたいなミスはしないで頑張って欲しい。
・小林(済4・保善)
日本選手権の標準を切ることを目標にして出場した。(レースを振り返って)スタートは決まった。今日は前半抑えめでいって、後半しっかり走れるようにしたかったが、うまくいかなかった。自分のコンディションは良かったし、タイムも出ると思った。グランドコンディションが少し悪かったが、それにしてもタイムが悪すぎる。(今後の課題は)スタートはいいので、前半からしっかり走って流れるようにしたい。(関東インカレに向けて)昨年、 200m 2位で、その上をいくなら1位しかない。リレーの方もふたつとも優勝を狙える位置にいるので、しっかり頑張っていきたい。
TEXT/PHOTO=畑中祥江