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「アミノバイタル®」カップ 2021 第10回関東大学サッカートーナメント大会 順位決定戦
7月18日(日)会場非公表
東洋大5-2日大
〈得点者〉(アシスト)
47分 前田泰(大森)
54分 前田泰(高橋)
63分 室井(高柳)
77分 横山(山下)
94分 山下(桝谷)
〈出場メンバー〉
▽GK
青木祐太(国4=狭山ヶ丘)
▽DF
高橋亮(国3=FC東京U-18)
神山京右(国4=横浜FC・Y)
大森大地(国4=帝京大可児)→92分 押久保汐音(国3=新潟U‐18)
平川孟人(国4=市立船橋)
▽M F
横山塁(国4=FC東京U-18)
梅津凌岳(国4=京都橘)→64分 山下勇希(国4=昌平)
瀬畠義成(国3=JFAアカデミー)
高柳郁弥(国3=大宮Y)→94分 飯澤良介(国4=横浜 F C・Y)
▽FW
前田泰良(国3=鹿島Y)→88分 塩澤隼人(国4=前橋育英)
室井彗佑(国3=前橋育英)→83分 桝谷岳良(国4=川崎U-18)
全国出場を決めた東洋大
この試合2ゴールを挙げた前田泰
(写真提供:東洋大学体育会サッカー部)
※掲載が遅れてしまい、大変申し訳ございません。
「アミノバイタル®」カップ 2021 第10回関東大学サッカートーナメント大会(以下、アミノバイタルカップ)順位決定戦、前回惜しくもベスト4入りを逃した東洋大は日大と全国大会出場権を賭けて対戦。前半先制点を挙げると勢いそのままに後半怒涛の得点ラッシュ。見事日大を5-2で下し、2年連続で全国へと駒を進めた。
ここまで連戦を繰り広げてきたアミノバイタルカップ。両校ともに4戦目を迎え、蓄積された疲労の中で試合に臨む。前半10分、相手選手の突破を許しゴール前での一対一に詰め寄られるがここはG K青木の体を張ったセーブ。立ち上がりからやや攻め込まれるも、徐々に試合は東洋大ペースへ移行する。まずは20分、枠さえ捉えきれなかったものの相手守備陣の隙をつき前田泰がシュート。37分にはC Kのチャンスから横山がセカンドボールを押し込むもこれはゴールならず。さらに43分、今度は室井がシュートを浴びせにかかるが得点まであと一歩遠い。しかし迎えたアディショナルタイム、大森のスローインを受けた前田泰が左サイドから大胆なミドルシュート。ボールは勢いよくゴールネットを突き刺し、鮮やかな先制点を奪った。程なくして前半終了。1点リードで試合を折り返す。
後半は得点の嵐だった。54分、再び前田泰が見せる。右サイドにいた高橋のパスを受けるとペナルティエリアから冷静にシュート。これがきれいに決まり早々に点差を広げる。さらに63分、高柳のパスはあわや相手G Kに捉えられるかというところで室井が一閃のごとくこれを奪取。そのまま倒れながらに流し込んで3点目につなげた。また直後に同じく室井がゴール前まで駆け上がると、鮮やかな足技で相手D Fを翻弄しゴールを狙う。前田泰もこれに続くようにゴール前からシュート。すでに得点を挙げた2人であったが、さらなる追加点向けて貪欲に点を狙いにいく。しかし迎えた73分、相手攻撃陣によって守備を崩されると一瞬の隙を突かれ失点。だがそのわずか4分後、山下のクロスに合わせた横山が流れるようなダイレクトシュートでゴール左隅に沈め、見事点差を維持した。その後再びP Kの場面から失点を許し、取っては取られという展開が続く中、最終的にこの流れを断ち切ったのは東洋大。94分、右サイドから飯澤のパスを受けた桝谷が山下につなげると、そのまま右足を強振。ボールは勢いよくゴールへと吸い込まれ、試合終了間際で決定打を浴びせた。まもなくホイッスル。東洋大はこの試合計5得点を挙げ、見事全国への切符を手にした。
ここまで過密日程をこなしてきたにもかかわらず疲れを感じさせないプレーを見せてくれた選手たち。井上監督も「彼らの試合に挑むパワーというのがよく表れた試合だった」と評する。アミノバイタルカップ、残すはリーグ戦1部でプレーをする駒澤大学との順位決定戦。引き続きチャレンジャーの勇姿に注目である。
※感染症拡大予防のため、現地での取材は行わず映像をもとに作成しています。
◼︎コメント
・井上監督
かなりハードな日程で、しかも2時キックオフということで非常に厳しい状況下だったが、選手たちのモチベーションは非常に高く、試合の入り方も悪くはなくて、いい最初の45分間のプレーだった。終了間際に1点取れたことも非常にチームにとっては大きな先制点だったと思う。後半に入っても同じようにF Wの前田が2得点目を挙げてそこから少し優位に試合は進めたが、やはり相手も形を変えながら、変化を起こしながら攻め立ててはきたので、P Kを含めて2失点あったが、間あいだに得点も重ねることができて、終わってみると5−2というスコア。非常に彼らの試合に挑むパワーというのがよく表れた試合だったと思う。(勝てば全国、どのような気持ちで試合に)1日前の3回戦のところで勝てばベスト4っていうところで、2失点から始まったゲーム。後半は追い上げたが中々得点を奪いきれず、そこで出場権の枠をとることができなくて、選手たちもかなり悔しい思いというか、そこの反省がよく表れた今日のゲームの入りだったと思う。非常にきついコンディションの中でも気持ちの部分で体を動かしてたなっていうところはあったかなと思う。(駒澤大学との順位決定戦に向けて)1部の非常に力強いスタイルの相手。われわれは1部のチームと対戦できるということが非常に喜ばしいことであるし、そこでの経験がその後に生きてくるものだと思う。選手のコンディションをきちっと把握しながらメンバー編成も加えて、この大会は交代出場で出てるメンバーが非常に活躍してくれているので、そういうところにも期待しながら準備をしたい。
・前田泰(国3=鹿島Y)
今日は全国大会をかけた1戦ということで、残り1枠ということでお互い難しい戦いになると思ったが、うまく試合を運べたというのと、大量得点して勝てたということはよかった。また、全国大会決めることができて本当によかった。(自身の得点について)まず前半シュートをどんどん打ていこうという意識はあったので、そこで1点取れて有意義に試合を進められたのはよかった。2点目もいい形で左足で得点を取れたので本当によかったと思うが、3点目4点目とるチャンスがあったので、そこはまだまだ課題かなと思う。(勝てば全国、どのような気持ちで試合に)東洋を代表して戦っている、背負っているという意味で、戦っていく中で恥じたプレーはできない。普段応援してくれている方とか部を支えてくれている方がいるので、そういった人たちのためにも自分たちが精一杯戦って、全国大会を決めようという思いで臨んだ。最終的に全員で勝利を勝ち取ることができて本当によかった。(駒澤大学との順位決定戦に向けて)1週間後にはなるが、関東リーグ1部昇格に向けてまた大事な試合になると思う。普段1部のチームと試合ができる状況は中々ないと思うので、また自分たちの力を示していけるように勝利を目指してチーム全員で戦っていくと同時に、支えてくれている方に恩返しができるよう頑張っていきたい。
・室井(国3=前橋育英)
負けたら全国大会に出場できないということで、前回の試合でも課題が残ったように、入りの部分で全員でいい入りをしようという形で試合に挑んだ。前半のうちにも点が取れて、後半もチャンスをものにできて大量得点で勝てたことはすごくよかった。(2試合連続での得点については)今まで全然点が取れなかったので、やっぱりこの大会にかける思いは強かったので、その中で2試合連続でゴールできたことは素直にうれしい。(勝てば全国、どのような気持ちで試合に)東洋大学はアミノの全国は今までで1回しかでてないということで、歴史をつくりたいという気持ちで臨んで、結果的に全国出れたことは本当にうれしい。(駒澤大学との順位決定戦に向けて)関東1部ということで、流経(流通経済大学)にも勝っているし、すごい強いチームだとは分かっている。自分たちのサッカーをやれば勝てると思うので、しっかり準備していきたい。
[次節試合予定]
「アミノバイタル®」カップ 2021 第10回関東大学サッカートーナメント大会 順位決定戦
7月25日(日) vs駒澤大 会場非公表 15:00キックオフ
※ジェイネットTVまたは関東大学サッカー連盟公式Youtubeチャンネルにてライブ配信が予定されています。
TEXT=松本考史