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第89回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(前期)
第7節 5月6日(水)川口市青木町公園総合運動場
東洋大0-0東国大
<警告>
90 +3分 小山大
<出場メンバー>
▽GK
沖野泰斗(国4・幕張総合)
▽DF
池田稔樹(国4・桐生第一)
郡司昌弥(国4・柏U-18)
浦上仁騎(国1・大宮Y)
石坂元気(国4・広島Y)59分 →DF今井裕基(国4・埼玉栄)
▽MF
田中舟汰郎(国3・横浜FC・Y)83分→MF杉山丈一郎(国4・市立船橋)
小山北斗(国4・帝京)58分 →MF勝野瑛(国1・浦和Y)
仙頭啓矢(国3・京都橘)
高橋宏季(国1・FC東京U-18)
小山大貴(国4・大宮Y)
▽FW
遊馬将也(国4・武南)
仙頭は攻撃のリズムを生み出した
得点の決定機を作り出した遊馬
浦上は3試合連続スタメンを果たし無失点に貢献した
開始直後から押し込まれる展開が続き、ミスから決定機を作られるなど攻め込まれるも守りぬき、前半はスコアレスで折り返す。後半は徐々に主導権を握り、相手に退場者が出るなど数的優位な状態で試合を進めるが、ゴールを奪えないまま試合は引き分けに終わった。
前節、勝ち点を落とした東洋大はこれ以上、上位2チームに離されないためにも何としても勝ちたい試合だった。しかし、前半立ち上がりから相手の素早いプレスに押される展開が続き、なかなか攻撃の糸口がつかめない。その中でもまずはセットプレーからチャンスを作り出す。14分には左サイドのフリーキックから仙頭がゴール前へ正確なボールを供給するも、シュートを打ち切ることができない。25分、今度はゴールから20メートルほど離れた位置からのキック。仙頭はゴール左隅へ強烈なシュートを放つ。これもGKのセーブにあい決められない。少ないチャンスを決めきることができず苦しい展開が続く中での40分、自陣ゴール前で石坂が相手にボールを奪われてしまう。絶体絶命のピンチとなったが、沖野がシュートを冷静に弾きだしゴールを割らせない。このピンチを凌ぎ、ハーフタイムに入った。
後半に入るとプレスを受けながらも徐々にペースをつかんでいく。50分、右サイドの競り合いからの落としを受けた仙頭が相手守備陣の裏へ抜け出しゴール左下へ地を這うような強烈なシュート。しかし、これはゴールキーパーに阻まれる。55分には今度はゴール前で仙頭からのスルーパスに抜け出した小山大がゴール右へシュートを放つが、惜しくも枠を外れた。攻撃のリズムをつかみだした東洋大は迎えた65分、左サイドから池田のアーリークロスをうけた遊馬が裏へ抜け出し、キーパーと1対1の状況に。ここで、相手守備陣はたまらず遊馬を後ろから押し倒してしまう。これが決定機阻止の判定となり倒した選手はレッドカードを受け退場する。このファールで得たフリーキックを決めたいところだったが、仙頭の放った相手の壁をすり抜けるグラウンダーのシュートは、またしても相手キーパーに阻まれた。攻撃陣もサイドから展開してチャンスを作るもシュートまでなかなかたどり着けない。互いにチャンスを生かせないまま、試合終了となった。
押されている中でも何度かあった決定機。当然の話だが、点を取らなければ試合には勝つことはできない。2試合連続での無得点という結果に攻撃陣の課題が見えた。反面、守備陣が粘り強く守り抜き無失点に抑えたことは次の試合につながる。次節は関学大との上位対決が待っている。今節の修正点を生かして勝ち点3を奪うことを期待だ。
■コメント
・古川監督
(試合を振り返って)前節、勝ち点を取れなかったので勝ち点3が欲しかった。相手もディフェンスのところでお互いに決定機を欠く難しい試合だった。相手が1人退場してから
は数的優位だったので勝ち切りたかった。(数的優位後の指示の変化は)心理状態として前のめりになってしまうと、10人のチームが勝ってしまうことが多い。そこで一番カウンターを受けにくいサイドから展開しスペースがうまればサイドチェンジするなど、サイドから崩すことを狙ったが、最後のところでなかなか決め切れなかった。(次節へ向けて)上位2チームが勝っているのでこれ以上勝ち点を落とせない。特に、次節は2位の関学大なので勝ち点3を奪って踏みとどまりたい。そのためにも2試合ゴールを奪えていないので、ベースに立ち返ってゲームをしっかり作っていくことから始めたい。
・仙頭啓矢(国3・京都橘)
チャンスは何回かあった。そういう部分をしっかり決めていかないと勝てないなと感じた。(セットプレーのチャンスもあったが)自分としても得意な位置だった。あそこを決められなかったから勝てなかったと言っても過言ではないくらい大事な場面だった。(ここ2試合勝利から遠ざかっているが)開幕から順調だったが、どこかでチームが過信しすぎている部分があったかもしれない。立ち上がりからしっかり締めてやっていかないと勝利にはつながらない。(1年生との連携)堂々とプレーしているし、グラウンドに立つと学年関係なく頼れる存在。十分やってくれていると思う。(次節へ向けて)昇格争いに向けて勝ち点3は必須。自分たちより上の順位のチームに勝ってしっかり差を縮めていきたい。
・田中舟汰郎(国3・横浜FC・Y)
立ち上がりからもたついてしまい難しい試合になってしまった。相手選手が退場してからも、効果的な攻撃ができず苦しかったけど、勝ち点1取れたことをプラスに考えて次節勝てるようにしたい。(久しぶりの先発だったが)ずっと準備はしていた。チームの勝利に貢献したいと思っていたが結果に結び付かず残念だった。(最後まで攻めきれなかったが)ラストパスの精度であったり、攻撃の厚みという部分が足りなかった。(次節へ向けて)次節の相手の関学大は自分たちより順位が上なので勝ち点3をしっかり取って昇格へつなげたい。
TEXT=河西樹 PHOTO=村田真奈美、吉本一生
[次節試合予定]
第89回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(前期)
第8節 5月9日(土) 対関学大 県立保土ヶ谷公園サッカー場にて 13:50Kick off