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2021.10.24
硬式野球

[硬式野球] 2点リードを追いつかれるも逆転は許さず国士大にドロー

東都大学野球秋季2部リーグ戦・国士大2回戦

10月23日(土)  上尾市民球場

東洋大2-2国士大



国士大
東洋大


二塁打:矢吹(四回)

本塁打:後藤聖(三回)

細野、河北、渡邊、岩崎、大宮、羽田野ー後藤聖


・打者成績

打順守備名前 
(二)石上泰(営2=徳島商業)

大髙(営2=常総学院)

小松(営1=帝京0
(指)松本渉(営3=龍谷大平安)

打指船曳(総1=大阪桐蔭)
(右)佐々木(営4=帝京)

打右水谷(営2=龍谷大平安)
(一)小口(法3=智弁学園)
(左)矢吹(総3=聖光学院)
(三)加藤響(総1=東海大相模)

東小橋川(営3=帝京第三)

廣岡(総3=拓大紅陵)

佐久間康(済1=千葉黎明)
(遊)松本憲(営1=成田)

山本翔(営2=成田)

阿萬田(営2=津田学園)
(捕)後藤聖(法2=京都学園)
(中)左向(営3=智弁学園)

打中橋本吏(総2=花咲徳栄)


30


・投手成績

名前球数四死球三振
細野(総2=東亜学園)49
河北(営3=浦和学院)310 
渡邊(総3=報徳学園)
岩崎(総1=履正社)20
大宮(法4=鳥取城北)
羽田野(法3=汎愛)13



本塁打を放ち、ダイヤモンドを一周する後藤聖


適時二塁打で追加点を奪い、ガッツポーズする矢吹


今季自己最長の4回を1安打無失点に抑えた細野

(写真提供:東都ベースボールWeb)


 

 リーグ戦の舞台は上尾市民球場へ。1回戦は不戦勝のため、初の顔合わせとなった国士大との一戦は、後藤聖(法2=京都学園)の本塁打などで得た2点のリードを守りきれず、引き分けに終わった。

 初めにマウンドを託されたのは、今季3度目の先発となる細野(総2=東亜学園)。ここまで好投を見せている細野だが、初回にいきなり中前打を許してしまう。しかしながら、ここは一塁走者の動きを見逃さず、けん制から一、ニ塁間で挟み、タッチアウトに。その後は、テンポよくアウトを重ね、今季自己最長となる4回を1安打無失点。攻撃にも流れを作った。

 好投する細野を援護したい打線は、三回、1死から後藤聖が左方向へライナー性の本塁打を放つ。チームに先制点をもたらす一発に、後藤聖は拳を上げ、ベンチと喜びを分かち合った。

 続く四回、簡単に2死まで追い込まれるものの、小口(法3=智弁学園)が左前打で出塁する。さらに矢吹(総3=聖光学院)が中堅手の頭上を越える二塁打を放つと、小口が一気に生還。相手の失策も絡み、打った矢吹は三塁へ到達するが、追加点のチャンスは生かせなかった。

 投手陣は、五回に河北(営3=浦和学院)、六回に渡邊(総3=報徳学園)がマウンドへ。それぞれ走者一人を背負ったが、どちらも後藤聖が盗塁を刺し、結果的に3人で攻撃を終わらせた。

 七回、この回からマウンドに上がった岩崎(総1=履正社)は、先頭打者を右前打で出塁させると、その後2つの四球で1死満塁のピンチを招く。そして、続く打者に左越二塁打を許し、同点に追いつかれてしまった。さらに、1死二、三塁の状況から放たれた強烈な打球が、左翼手の前へ。しかし、これを矢吹が見事に捕球し、飛び出していた二塁走者もアウトに。併殺とする好守備を見せ、逆転は許さなかった。

 再びリードしたい終盤の攻撃は、八回、2死から四球で走者を出すものの後続が倒れ、得点を奪えない。投げては、八回を大宮(法4=鳥取城北)が、九回には羽田野(法3=汎愛)が無失点に抑え、最後の攻撃へとつなぐ。その九回裏も、先頭打者の四球からサヨナラの走者を出したが、二塁にしか進められず、そのまま引き分けで試合終了となった。

 好守備が随所に見られ、大量失点は防げたものの、攻撃ではチャンスを広げることができず、得点を重ねられなかった。しかし、価値ある引き分け。残りは3戦、まだ首位・拓大の背中は見えている。


TEXT=青木智哉