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2015.05.14
卓球

[卓球]春季リーグ戦開幕 1部復帰戦は完敗も手応えつかむ

平成27年度春季関東学生卓球リーグ戦

5月13日(水) 所沢市民体育館


女子1部リーグ

東洋大0-4早大

●荒井(済2・正智深谷) 1-3小道野○

●村山(社3・武蔵野) 1-3高橋○

●川上(文3・真岡女子) ・中本(法3・明秀日立) 0-3阿部・徳永○

●石井(文4・千葉英和) 0-3佐藤風○


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勝利には荒井の活躍が不可欠だ


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強敵相手にも力を発揮した村山


 春季リーグ戦の開幕戦を迎えた。1年ぶりの1部リーグ、昨季王者早大との一戦は実力差を見せつけられストレート負けを喫した。


 「今までやってきた内容は間違えてなかったと確信できた」。試合後、江尻監督が語ったようにチームは敗戦後でも暗い雰囲気に包まれていなかった。再び得た1部への挑戦権。全国でも屈指の強豪である早大相手に一矢報いたい東洋大は、今季のキーマンである荒井を1番手に起用した。荒井は全国準優勝の実力を持つ相手に対しまったく引けを取らない。第1セット、7対10と追い込まれるもここから3ポイントを連取しデュースに持ち込む。両者一進一退の攻防が続く中、15対13という白熱の戦いを制したのは荒井だった。「2セット目以降に相手が自分の苦手なところを突いてきて、それに対応できなかった」と語るように、その後は相手のペースに持ち込まれ3セットを連取された。だが、その中でも粘り強さが随所に見られた。一段、また一段と成長の階段を上り続ける荒井が1部の舞台で脚光を浴びる日も遠くないだろう。2番手として起用された村山も「去年よりも練習でやってきたことが出せた」と試合をポジティブに振り返った。村山もまた、全国の舞台で活躍する選手を相手に自分のペースで試合を進め、第2セットを奪って見せた。ダブルスの川上・中本ペア、そして4番手で起用された石井はストレートで敗れたものの、長いラリーに持ち込むなど昨春とは一味違う展開で試合を進めることができた。

 二度目の1部。だが相手はすべて格上であり、勝つことは容易でない。「最初は負け続けると思う」と村山も語るが、昨春のチームから大きな成長を遂げていることは明白だ。ここまでの練習で得たものを粘り強く見せていけば、勝利への道もそう険しくはならないだろう。


■コメント

・江尻監督

女子の中ではトップの早大相手で、結果は4-0という形で負けてはしまったが、内容としては今の力を出しきれた。特に前回1部に上がったときはサーブなど簡単なところで決められたボールが多かったが、今回はラリーの中で失点した。逆に得点できた場面もいくつかあった。今までやってきた内容は間違えてなかったと確信できた。(その要因は)自分たちが個々の戦術というのを冷静にできた。(次戦への課題)明日も厳しい面はあるが、相手のペースにならないように、自分のできることを。やれることをしっかりやることに尽きる。


・村山(社3・武蔵野)

結果は負けだが、去年よりも練習でやってきたことが出せた。1部と2部じゃ全然雰囲気が違った。逆に全然緊張しなかった。ずっとフォアを課題にしていたが、ミスを少なくできたのは良かった。だが単調になっているところがダメだった。中盤離されるところがあったが、そんな悪くなかった。だが全ては結果なので結果につなげたい。強い相手との試合は楽しかった。(明日に向けて)最初は負け続けると思うが、チームの雰囲気を下げないように自分がやっていきたい。


・荒井(済2・正智深谷)

1セット目を取れたのは良かったが、2セット目以降に相手が自分の苦手なところを突いてきて、それに対応できなかったのが負けた原因。(昨秋以降積んだ経験は生きたか)以前も小道野さんとはやったことがあるが、その時よりもいい勝負ができた。自分でも前より良くなっていると思う。(主軸として臨む今季の心境は)前回は全部0-4で負けているので今回は1点でも多く取れるようにしたいし、できれば勝ちたい。自分もそれに貢献したい。(明日に向けて)相手は全部格上なので、向かっていくしかない。チームを盛り上げられるようにしたい。


TEXT=當麻彰紘 PHOTO=星和典