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平成27年度春季関東学生卓球リーグ戦
5月14日(木) 所沢市民体育館
女子1部リーグ
東洋大0-4東富大
●村山(社3・武蔵野) 0-3 前瀧○
●川上(文3・真岡女子) 1-3 後藤○
●川上・中本(法3・明秀日立)1-3 林・前瀧○
●荒井(済2・正智深谷) 0-3 池上○
東洋大0-4専大
●荒井 0-3 安藤○
●川上 2-3 庄司○
●村山・荒井 0-3 庄司・須藤○
●村山 0-3 須藤○
落ち着いたプレーで強敵と張り合った川上
荒井(左)と村山は本来の実力を発揮できなかった
春季リーグ戦2日目。実力校相手に粘りを見せるも、昨日に引き続き勝ち星を上げることはできなかった。
結果は未だ黒星が続いているが、選手たちの顔は明るい。その理由は、初めての1部リーグで太刀打ちできなかった昨年の春からの成長にあった。
「昨年に比べて数倍力がついてきている」と言う江尻監督をはじめ、選手はみな自分たちの成長を感じていた。昨年のリーグ戦では1部という未知の舞台で何もできなかった。それが今季は少しずつではあるが、ラリーの中で仕掛けていけるようになっている。特に今日の試合活躍が目立ったのが川上だ。東富大戦、専大戦の2試合ともカットマンが相手だったが、川上は「落ち着いてできた」と話す。1試合目の東富大戦では始めに2セットを連取されてしまうも、3セット目では先制点から6点連取した後勝ち取った。惜しくも4セット目を落としこのゲームは敗れるが、専大戦では名の知れた相手に持ち前の粘り強さで2セット目と4セット目を取り、途中2-2と並んだときもあった。特に2セット目では8対10から一気にスマッシュで追い抜き、奪取した。
しかし、1部に残留するためには3セットを先取し、1ゲームを勝ち取らねばならない。「まずは個人で1勝。そのためには気持ちの面でも圧倒されず、竸ったときでも強気で攻める姿勢が必要」と穂積主将は言う。今日調子が出なかった村山や荒井も普段はチームを引っ張っている実力を持った選手だ。荒井は専修大戦でトップレベルの選手相手に2セット目、デュースに持ち込み12-14と健闘した。無理をしないで自分のペースで戦えば、明日以降の試合の中でその「1勝」は見えてくる。
■コメント
・江尻監督
実力的にまだ差はあったが、昨年とメンバーは変わってない中で数倍力がついてきていることを感じる。今までの努力は無駄ではなかったと感じられる試合だった。川上が個人戦では勝てないようなタイトルをもつ相手にセットを取れたこともチーム力があったからだと思う。1試合目の3セット目でのいい流れをその次の試合でも継続できたことは良かったと思う。今年から始めた体作りはまだ課題。あと、どうしても強い相手だと、難しいボールが来たときにもっと難しく返そうなどと考えて、無理をしてしまう。無理をしないで自分のペースで戦えるように、自分のできることをしっかりやれるようにしていきたい。
明日以降の試合ではまずは個人の一勝をとると取らないかでは今後のつながりに変わってくる。その1点を取って変化していく様子をこのチームで見てみたい。
・川上(文3・真岡女子)
2試合ともカットマンとの試合だったが、落ち着いて試合することができたが、相手は名の知れた選手だったので少し名前負けしてしまった部分があった。しかし、1試合目で課題となった、ナックル(カットされた回転のかかったボール)を強く打ってしまっていたのを2試合目では、やさしく受けることができた。ダブルスの相手は練習試合では相手にならないようなペアとの試合だったが、今回は無理せずにできた。が、竸ったときに相手も考えてくるのでそこで緊張してミスがでてしまった。そういう時にもこっちから攻めたりできるようにしたい。今後の試合は勝負となってくるのでまずは個人で1勝して、その後チームで勝つようにしたい。
・村山(社3・武蔵野)
情けない。コンディションは東富大の時にちょっと変だなと感じて、そのまま専大戦に引きずってしまった。ダブルスの改善点は最初緊張して自分がミスを立て続けにしてしまった。試合の入り方をもっと気を付けなければ。課題のフォアは全然ダメだった。ここまでのいい部分は得意なラリーに持っていけば点が取れると感じられたところ。明日以降の目標は今日の試合みたいにならないようにしたい。
・荒井(済2・正智深谷)
東富大戦のシングルスの時から自分の思うような試合ができなかった。負けは負けでも納得のいく負けではなくて、そこからメンタル的にもダメになってしまい、今日の試合は全部が納得できなかった。接戦は、昨日は強気でいけたが、今日は相手がカットマンなので自分が攻めないといけないという焦りや、ミスを怖がってしまったことで思い切っていけず、自分のミスにつながってしまったのが取れなかった原因。必死にボールを追いかけているだけになってしまった。ダブルスでは、自分たちの流れの時はいいプレーができるが、相手のペースになってしまったり、相手に嫌なところを突かれたりすると全然ダメになってしまう。自分たちが苦手なところを無くしていけるようにしたい。明日以降はまずは1勝したい。
TEXT=酒井桃子 PHOTO=星和典、當麻彰紘