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2015.05.17
卓球

[卓球]遠い勝利 明日の最終戦へ

平成27年度春季関東学生卓球リーグ戦

5月16日(土) 所沢市民体育館

 

女子1部リーグ

 

東洋大0-4日大

●村山(社3・武蔵野)0―3向山◯

●川上(文3・真岡女子)2―3小室◯

●村山・荒井(済2・正智深谷)0―3宮内・小室○

●荒井0―3市川◯

 

東洋大0―4日体大

●荒井0―3温◯

●村山0―3前瀧◯

●川上・中本(法3・明秀日立)1―3谷岡・竹前◯

●川上0―3谷岡◯


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得点しガッツポーズをする川上



 春季リーグ戦4日目は2試合行われた。今日こそ連敗を止めるべく挑んだが、川上のダブルス、シングルス以外全てストレートと負けと、改めて1部の壁の高さを実感する試合となった。


 「リードしていて、勝ちを意識してしまった」。試合後川上は悔しさを押し殺すように語った。あと1歩まで手繰り寄せた勝利を手に入れられなかった。


 昨年の秋リーグ戦でここぞという大一番で勝利し、勝負強さを見せ殊勲賞を獲得した川上。2部での実績は十分だ。1週間前から肩を痛め、チームメイトより少ない練習が強いられた。しかし、試合ではシングルス、ダブルス両方に出場。初戦の日大戦シングルスでは肩の痛みを感じさせない、強烈なスマッシュなどを放ち得点を重ねる。だが2―1でリードしたところで、勝ちを意識してしまい次のゲームでミスを連発。結果2―3で惜敗した。続く日体大戦では点は取るものの、主導権を奪えずストレート負けとなる。「2部では1球で決まっていた球が1部では返ってくる」と昨年味わった1部のレベルの高さを再び思い知った。中本とのダブルスでは「1部の中では戦いやすく、勝負ができるのはこのペア」と指揮官は確かな手応えを感じた。あと一歩での勝利の悔しさは明日の試合にぶつける。


 チームでは荒井、村山とエース格はストレート負け。波に乗れない。だが監督は「去年はこの時点で試合をしたくないという気持ちがあったと思う。今回は逆に勝負を捨ててない」と去年との違いを語る。明日の最終戦では今日まで得たものを全てぶつけ一矢報いたい。


■コメント

・江尻監督

結果的には力の差があった。2試合目の川上がもしかしたら勝てそうなところまでいったが、やはり勝ち切るというところ、勝ちたいという気持ちが強すぎて心のバランスが崩れてしまった。全体的にはすごくスタートが悪い。スタートで冷静な試合運びができなくて、自分のできることをきっちりやらないところが今の弱点。(今季の川上について)肩を痛めている中出てもらって、頑張っている。打てないときは打たない、打てる時は打つという強弱のある戦い方をしているから、相手も読みづらい。戦う武器を持っているからいい勝負ができている。(チームの雰囲気は)去年はこの時点で試合をしたくないという気持ちがあったと思う。今回は逆に勝負を捨ててない。何とかして取りに行きたいという気持ちは折れてない。(明日に向けて)大正大には中国人がいるなど選手層が厚い。ポイントはダブルス。勝ちというのは絶対必要だが、自分への糧になる試合をして欲しい。


・川上(文3・真岡女子)

1部で負けが続いていて、逆に開き直れたと思う。調子は悪くはない。2部では1球で決まっていた球が1部では返ってくるので、それに対応できなかった。(日大戦について)最初2対1でリードしていて、勝ちを意識してしまって4ゲーム目が自分のミスで落としてしまった。5ゲーム目は自分のプレーができたが、最後は相手の方が上だった。(最終戦に向けて)最終戦は大正大戦だが、大正大はもう1勝していて厳しいが、最後まで諦めず、経験にしたい。


TEXT=星和典  PHOTO=伊藤拓巳