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2022.02.09
陸上競技

[陸上競技]第98回箱根駅伝インタビュー7日目・九嶋恵舜

2年連続で復路のスタートを切った九嶋恵舜(済2=小林)。この1年は昨年の東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根)のリベンジを掲げて取り組み、3大駅伝出走と見事チームの主力へ躍進した。箱根では1年目の経験を生かし冷静にレースを展開。今年も山下りには苦しむも平地で意地を見せ、新たな起爆剤を収穫した。そんな九嶋が「継続」を合言葉に、いよいよ上級生となるシーズンの目標を語る。


写真:東洋大学/月刊陸上競技


・九嶋恵舜(取材日・1月15日、聞き手=水越里奈)


――2年連続の6区は志願されたのですか

はい。6区は昨年も走らせていただいて、昨年のリベンジということで志願させて頂きました。


――決まった時の心境は

昨年は区間14位という結果で終わって、なかなかチームに貢献できずに終わってしまいました。その悔しさを持って1年間取り組んできたので、決まった時はまず、チームに貢献したいなという気持ちが第一でした。


――レースプランは

最初の登り5kmでしっかり登ること、ラスト3kmでペースを落とさずに走ることを考えていました。


――レースを振り返って

登り5kmは練習した成果を発揮して登る事ができて、ラスト3kmもしっかりきつい中でも押すことができました。肝心の下りがうまく走れませんでした。


――9位でスタートした当時の心境は

自分のところではとにかくシード権争いを意識していました。まず後ろに追いつかれないということと、1つでも順位を上げるということを意識してスタートしました。


――当日のコンディションは

思っていたより寒さがあって、動かなかったです。想像以上に気温が低かったです。


――平地に降りてからは

ラスト3kmはまだ体が動きました。


――昨年より46秒タイムを縮め、59分台にのりました

最低でも58分台としていたので、今回59分19秒で目標は達成できなかったです。タイムというよりは区間10位ということで、またチームに迷惑をかけてしまったなと思います。

 

――7区・梅崎選手とのタスキリレーでは笑顔のシーンも見られました

昨年は次の区間の人の気持ちを考えずに渡してしまったところがありました。今年は笑顔で「頑張れよ」という思いを込めてタスキを渡しました。


写真:東洋大学/月刊陸上競技


――付き添いの選手は

大沼(総3=東海大山形)さんです。試合前からすごくサポートしてくださりました。「とにかく今までやってきたことを信じてやれば、九嶋は絶対大丈夫だから」と言っていただいたことはすごく印象に残っています。

 

――走行中、監督からの声かけは

「1年生の梅崎のために。いい位置で渡せば絶対流れは変わるから」と言っていただいて、もう1回頑張れました。


――良かった点は

1年目の経験がすごく生きた箱根だったところです。1年目はすごいガッチガチに緊張していたんですけど、2年目はすごくリラックスして箱根を楽しむことができました。走りも頭がぐちゃぐちゃにならずに明確になったのは良かったかなと思います。


――応援してくださった方へ

1年間支えていただき、応援していただいたことに感謝をしています。来年は3年生になり上級生にもなるので、次こそは絶対にチームに貢献して今回の悔しさをぶつけます。


写真:東洋大学/月刊陸上競技


――飛躍したシーズンを振り返って

初めて出雲全日本大学選抜駅伝競争と全日本大学駅伝対校選手権大会というものを経験して、そこでは実力通りの力を発揮できたかなと思いますし、その自信が箱根につながったかなというところがあります。なんで走れたかと考えた時に継続して練習ができたからというのは絶対にあると思うので、これからも「継続」ということを大事にしていきたいです。

 

――調子よく練習を積むことができる要因は

東洋大学の環境が充実しているところは絶対あると思います。食事もそうなんですけど、ケアの道具なども充実しているなというのは、大学に入学して感じました。(新たに導入された)低酸素・高酸素室も疲労回復などに役立っています。

 

――フィジカル面で成長した点について

身体のラインが太くなったという実感があります。キツい時でも体が動かせるようになった感覚があります。


――憧れの先輩は

今西駿介(R1済卒=トヨタ自動車九州)さんです。6区を走って今西さんの記録を抜けたらいいなと思っています。前日も電話でアドバイスや応援をいただきました。


写真:東洋大学/月刊陸上競技


――2年生の1年間を振り返って

2年目はトータルして継続できました。


――今年のチームはいかがでしたか

1人ひとりが「変わらないといけない」という意志がありました。チーム全体で取り組む姿勢が見えたチームだったかなと思います。


――4年生へ

1番話を聞いてくれたのが4年生の先輩方でした。「自分がこういう先輩にならなければならないな」と思った4年生の先輩方でした。

 

――来シーズンの抱負は

まずは4月からのトラックシーズンで結果を出したいです。駅伝ではチームの流れを変える選手になりたい。3年目は結果を求めてやっていきたいと思っています。


写真:陸上競技部長距離部門


◆九嶋恵舜(くしま・けいしゅん)

生年月日/2001・11・1

血液型/O型

自身の強み/チャレンジ精神があること

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