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2015.05.24
硬式野球

[硬式野球]投げ続ける男・原 主将の意地を見せつけた!

平成27年度東都大学野球春季2部リーグ戦・青学大戦1回戦

5月23日(土)青学大グラウンド

東洋大2x-1青学大


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原の活躍抜きにこの試合は語れない

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打者を三振に仕留め喜ぶ原

 九回、先頭打者にこの試合初の四球を与え出塁を許す。「やっぱりへばってるよ」。高橋監督もそう漏らすほど、原(営4・東洋大姫路)の疲労は限界まで達していた。迎える打者はプロ注目の吉田。2球目の直球が高めに浮くと、左前に弾き返されスタートを切っていた一塁走者も一気に三塁へ。しかし、絶体絶命のピンチを迎えた‶主将〟は後に、「原は最高だよ」と高橋監督に言わせる素晴らしい投球を見せる。相手の走塁ミスに助けられ1死二塁までこぎつけると、ここからギアを入れ直す。残る打者も力無い打球に打ち取り、相手に傾きかけた流れを引き戻した。延長の2回を気持ちのこもった投球で持ちこたえると、阿部健(営3・帝京)が3時間を超える熱戦に終止符を打った。

 四回まで無安打投球を続け、安定した投球を見せていた。「球自体は悪くなかった、疲労が溜まっていたので球数を抑えようとしたのが裏目に出た」と5回に許した初安打とエラーが絡んで先取点を許したことを後藤田(営4・東洋大姫路)は悔やんだ。しかし、失点はこの一点のみに抑えた。

 球数128球の熱投で6個目の完投も記録した。まさに‶大黒柱〟という言葉が相応しい活躍を続けている。そんなチームの中で、孤軍奮闘しているエースは「一部昇格」を手にするため、残り試合のマウンドに上がり続ける。


TEXT=菅野晋太郎 PHOTO=美馬蒔葉、千野翔汰郎